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2021.07.29

【キタコレ!】お風呂俳優 髙﨑俊吾の銭湯日記Vol.16 王道にして至高 キングオブ銭湯 〜北千住 大黒湯〜

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王道にして至高  キングオブ銭湯 北千住 大黒湯

2021年5月、銭湯マニアたちを震撼させたニュースが報じられた。「キングオブ銭湯 大黒湯、2021年6月末をもって閉業します。」

改めまして、お風呂俳優・髙﨑俊吾の銭湯日記です。今回は、多くの銭湯マニアに愛され、キングオブ銭湯とも称される北千住の大黒湯さんに行ってきました。

このコラム記事が出る頃には、大黒湯さんはすでに閉店されているので、今回は閉業前に最後に入浴してきた思い出として、綴らせていただこうと思います!

今回取材させていただいた大黒湯さんは、昭和2年創業、今年で創業94年を数える老舗銭湯さんです。なぜキングオブ銭湯と称される銭湯なのか。そのあたりにも触れながら書き進めていきます!

大黒湯さんは、北千住駅から徒歩で10分ほどに位置しています。

簡単な行き方からご紹介。西口に出ると、すぐさま見えてくるバスのロータリー。こちら、アーケード街がありますので、このバス通りをひたすら直進します。

すると、国道4号線との大きな交差点にぶつかります。目印は左手の整骨院。この交差点を渡り、右折します。そこから300メートルほど直進します。すると、千住寿町の信号がありますので、そちらを左折。

すると、すぐに見えてきました、大黒湯さん!

瓦に千鳥破風の屋根を構え、一見、寺院のような外観をしています。とても立派な門構えです。キングオブ銭湯と呼ばれるだけあって、どっしりと構えられた銭湯です!

また、壁に掛けられている「わ」の文字。こちらはあまり見慣れないのですが、お風呂が「わ」いたことから、営業中は「わ」がかけられ、営業時間外はお湯を「ぬ」いているので「ぬ」が掛けられています。他ではみられない表記かもしれませんね。

下駄箱も昔ながらのひらがなと漢数字の組み合わせの板。銭湯以外では見ることが少なくなったように思います。大黒湯さんは創業以来、リニューアルは行っておらず、今回の閉業も建物・設備の老朽化と店主の健康上の理由と発表されています。昔から長らく変わらず愛されてきたものがなくなってしまうのは、やはり寂しい気持ちになりますね。

ロビーは広々としています。

それでは番台でお金を払ってお風呂に入ります!

入湯料は470円。サウナ400円。小タオルとバスタオルが借りられます。手ぶらで来れちゃいました!それでは早速脱衣場へ。写真は公式のものを拝借します。

脱衣場はロッカーの数も豊富に、84箇所ありました。また、コイン返却式のロッカーがその内の18箇所を占め、防犯対策もしっかり!

また、とても気になったのが、脱衣場の天井。木の板が嵌め込まれており、その一つ一つに絵が描かれていて、なんとも趣深い。

また給水機も設置されており、サウナ利用者にはとても有難いです。それでは、浴室に入ってみましょう!

浴室内はとても広々としており、天井も高く、まさにthe銭湯!

壁には、伊豆から見た富士のペンキ絵が大きく描かれ、壮大な日本を感じさせます。カランは全部で30箇所。シャンプーインリンスーとボディーソープは備え付けてあります!また、立って利用できるシャワーも2箇所あります。カランの上部には、タイル絵が描かれており、そちらペンキ絵とはまた違った色合いの富士の絵です。お湯を出すレバーには温泉マーク♨︎が掘られており、細かいところまで気遣いを感じました。

内湯は、大きめのものが一つ。リラクゼーションバスと座湯が併設されています。温度は41度ほど。また、お湯が滝のように流れ込む設備になっていて、その音もまた癒されます。

そして、大黒湯さんにはとても立派な露天風呂まであります!

露天風呂の温度も内湯と同じく41度ほど。小さな庭園のように整備された木が植えられ、眺めながら入浴することができます。また、こちらも滝のようにお湯が流れ込み、岩の浴槽と相まってまさしく露天風呂!自然を感じることができます。

お次はサウナに行ってみましょう。残念ながらサウナの写真は見つからなかったため、文章説明のみになってしまいますが、10名ほど入れる95度ほどのサウナです。感染症対策のため、間隔を空けて6名までの入室制限がありました。

水風呂は20度ほど。サウナとセットはやはりとてもスッキリしますね。いやぁ、いいお湯でした。

露天エリアでゆっくり休憩することもできて、サウナーとしても大満足、銭湯好きとしても大満足な銭湯でした!

お風呂を後にします。ロビーには自動販売機でコーヒー牛乳が130円で売っておりました。サウナ込みの入湯料と合わせてピッタシ1000円です!

ロビーには、畳のエリアがあります。そしてそこから外を覗いてみると、小さな池に鯉が泳いでいるのを発見できました。

まさか銭湯にきて、小さな庭園に鯉が泳いでいるのを見られるなんて。恐るべし、大黒湯さん。

ということで、今回は6月末に閉業する足立区北千住の大黒湯さんに行ってまいりました。多くの銭湯マニアから「キングオブ銭湯」として愛される大黒湯さん。その実態は、まさに、多くの方が銭湯にあったらいいなという癒しや夢を全て兼ね備えている、王道にして至高の銭湯でした。

創業当時から変わらないモノを提供し続けてきたために、どうしても変わらないといけない建物の設備だったり、営業形態。世の中に全く変化しないものはないのかもしれませんが、大黒湯さんが多くの人々に与えてくださった癒しや思い出、それらはいつまで経っても心の中で生き続け、未来永劫「キングオブ銭湯」として、語り継がれていくのであろうと思います。大黒湯さん、本当に長い間ありがとうございました。

今回の探索人

髙﨑俊吾 

Twitter:https://twitter.com/shun5tksk1112

記事元

こちらの記事は、キタコレ!で読む事ができます。

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