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ヒマつぶし情報

2020.04.23

【キタコレ!】ローカルな車窓を超満喫!観光列車「ろくもん」で一路軽井沢へ【伊藤桃連載vol.14】

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 ひとたび足を踏み入れると、そこに広がるのは上品かつ優雅な空間、そして出される食事は一流のシェフによる地元の素材をふんだんにつかった贅沢な一品ばかり…そんな空間と料理を楽しみながら、ローカル線の絶景を味わえる、「観光列車」と呼ばれる列車をご存知でしょうか。

コロナウィルスの影響により、なかなか旅どころか外出もままならない今だからこそ、今回は落ち着いたら乗りに行きたいそんな観光列車をご紹介します。

こちらは長野新幹線の長野駅もしくは軽井沢駅から乗車できる、しなの鉄道「ろくもん」。

私が乗車したのは長野駅からスタートするろくもん4号です。

まるで料亭のよう…ここが列車の中って驚きですよね。

席はこのように障子で仕切られており、ゆったりとプライベートな時間をすごせます。

そして、テーブルに乗っているお重の中身は…

地元千曲市の会席料理店の竹葉亭さんによる、長野県産にこだわった数々の一品ばかりです。

信州豚ロースト、美味しかったな…!

走る列車の中ではなかなか提供が難しい、あつあつお味噌汁と炊き立てご飯を味わうことも出来ました。

お椀まで長野の技術でつくられたものだそう。

ちなみに、ろくもん1号では洋食がメイン、夕方発の3号では信州ワインを4~5種類楽しめる、お酒のコースもあります。

この4号でも、ウェルカムドリンクがあり、乗車時に地ビール、信州の地酒、立科産りんごをつかったシードル、信州ワインとりんごジュースから好きな一杯を選べました。もちろん、その場でお酒を買うことも出来ます。

私はせっかくなのでシードルにしてみました。ご当地のものを、手軽に味わえることも嬉しいですよね。

さらにはなんと!食後には同じく淹れたてのお抹茶まで…!至れり尽くせりとはまさにこのこと

車窓からみえる雄大な浅間山の景色。その他にも沿線をともに走っていく千曲川など、長野県の味だけではなく、自然をたっぷり味わいながら旅を楽しむことが出来ます。

そしてなんといっても「ろくもん」が大事にしていることと言えば…

「おもてなし」の心だそう。

秋の台風災害から復旧したばかりの頃に乗ったのですが、ひとつひとつ手書きのお礼の手紙と、缶バッチをいただきました。乗車中もアテンダントさんが一つ一つ車窓を説明してくれるので、初めて訪れた方でも沿線の車窓

を120%楽しめます。


沿線のいたるところでも、地元の多くの方が手を振って「おもてなし」してくれました。この子供たちは走行時間にわざわざ出てきて、いつも手を振ってくれるそうです。思わず心がぽかぽかと温かくなりました。

シャキーン!気分は真田家家臣…は言い過ぎですが。これは真田城がある上田駅にて、陣羽織と兜をかぶって記念写真をパチリ。「ろくもん」では停車する駅ごとでも、さまざまな「おもてなし」をうけられます。

駅ごとの停車時間が長く設けられており、上田駅ではホームにて地元の名産品も買えたり、他の駅ではアテンダントさんによって駅周辺を案内していただくツアーがあったりと、普段目的地に向かうだけの旅をしていると、降りることの少ない駅の魅力を知ることが出来ました

「おもてなし」は、終点・軽井沢駅についてからもおわりません。信州そばのお土産をいただき列車をおりると、可愛らしい駅舎がでむかえてくれました。この駅舎は1888年、軽井沢に列車が通ったときにつくられた軽井沢駅旧駅舎の資材を使って作られたもので、レトロな味わいがたまりません。

そしてこの駅舎の二階には…「ろくもん」のお食事つきプランを頼んだ人だけが使える、ラウンジがあるのです。

かつての駅舎の貴賓室を使用し、そこに当世風の上品な家具が配置されておりまるでお嬢様気分になれました。

あらかじめ車内で配られたドリンク引換券を、1階のカフェでコーヒーかりんごジュースに引換えて、優雅に一杯たしなむことも出来ます。なお、軽井沢駅発の場合は、出発前の列車待ちの時間に使えるそう。

観光列車の魅力、伝わりましたでしょうか。

地方の私鉄の運営は、正直厳しいところが多いです。それでも、沿線の方のために走り続けたい、そして色々な方にしなの鉄道の魅力を知ってほしい、そんな想いからこの「ろくもん」がうまれたそう。

お食事付のプランは15800円から、乗車だけですと普通の乗車券+指定券1020円で乗ることが出来ます。

旅が出来るようになったら、信州の魅力と温かさに触れに、「ろくもん」に乗ってみてはいかがでしょうか。

今回の探索人

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