ヒマつぶし情報
2020.01.23
【キタコレ!】六本木の絶景を一望できる「天空ノ鉄道物語」展に行ってきた【伊藤桃連載vol.12】
海抜250m―見下ろした先には、そびえたつ東京タワーそして六本木の街並み。そんな絶景を楽しめる“駅”が期間限定でできたのをご存知でしょうか。
その駅は六本木ヒルズ52階にある森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリーにて3月22日まで開催されている「天空ノ鉄道物語」展の中にあります。
“食”、“テクノロジー”、“映像”などを通じて「鉄道」を360度楽しむ空前の大展覧会がキャッチコピーのこの展示、初めて開催を知ったときは、いわゆるサブカルチャーである鉄道が、六本木ヒルズという鉄道ファンではなくても訪れやすい場所で特集を組まれることに少し驚き、そしてとても嬉しいなとずっと開催を心待ちにしていました。さてさて実際どんな展示があるのか?今回はそんな「天鉄展」を訪れてきました。
入場券はもちろん!?切符、しかも昔懐かし硬券仕様。それだけではなく、なんと自分で日付を打刻できちゃうというなかなかないレアな体験から早速スタートです。ちなみに入場料は一般2500円、高校生・大学生は1300円、中学生までは1000円となっております。
まずはレトロな駅が出迎えてくれました。こちらは2020年のオリンピック開催にあわせて、東海道新幹線がデビューし、東京オリンピックが開催された1964年の上野駅の再現になります。まるでタイムスリップしたよう!
全国から集められたマニア垂涎もののヘッドマークや切符、部品などの展示。こちらの展示では、1964年から現在、そして未来まで鉄道の歴史を楽しく学ぶことが出来ます。
ヘッドマークの裏側まで見られるのはなかなかレア!
これは実際に白線をつくっている会社につくってもらったそう。ファンには嬉しい細かいポイントです。
未来の鉄道のコーナーでは自分でオリジナルのヘッドマークを作ることが出来ます。さっそくかきかき…
もしも訪れることがありましたら、ぜひ探してみてくださいね。
この天鉄展は内周と外周に分かれています。2つのゾーンを使っているということで規模の大きさが伝わるでしょうか。
外周ゾーンに入るとまずは!冒頭にも書いた天空駅がお出迎えしてくれます。あいにくのお天気ではありましたが、むしろ雲の上にいるようで“天空気分”が高まりました。
制帽をかぶって写真を撮ってくれる嬉しいサービスも。写真に写っているのは一緒に行ってくれた山本紗由美ちゃんです。
そして、なんと全部段ボールで作られた「巨大一号蒸気機関車」が天空駅に停まっていました。
原寸大で完全再現しているそう。さらに、ARでまるで実際走っているように楽しむこともできちゃいます。
せっかくなら運転士気分も味わってみたいもの。
歴代の「電車でGO!!」が無料で楽しめるゾーンや、東急東横線の運転シミュレーターもあり運転士に挑戦することも出来ます。

まあちなみに私はとっても下手なのですが…。笑
それでもやっぱり鉄道ファンにとって、運転士さん体験はうれしいもの。
タッチをしたら画像が変わる、鉄道車両ドアインスタレーションで思わずはしゃいでしまったり
“映え”な鉄道標識で写真撮影をしたり
アニメーション×鉄道のコーナーでは、細田守監督の「未来のミライ」に出てくる駅や新幹線の完全再現にうならされたりと、様々な角度から鉄道を楽しむことが出来ました。
見どころ十分な天鉄展を満喫した後は、天空駅カフェでほっと一息がおすすめです。
メニューは1月26日までの前期と後期で変わるのですが、駅そばやうどん、駅弁といった鉄旅になじみ深いメニューから豪華観光列車の「ろくもん」のコース料理や、列車をモチーフにしたケーキなど面白いメニューもたくさんありました。
私が頼んだのはめりけんやうどん。
かつて岡山県の宇野駅と香川県の高松の間を連絡していた宇高連絡船のデッキで、うどんを販売していためりけんやさんがプロデュースした讃岐うどんです。昭和のころ、駅弁によくついていたというポリ茶瓶に、嬉しいおにぎり付きで1000円。お肉のうまみにすっきりとした出汁がたまりません。一気に旅気分が高まりました。
と、せっかくならばと可愛らしい鉄道ケーキも!
相鉄・JR相互直通記念の12000系とのコラボデザート、雪化粧列車のチーズケーキです、

しっとりとしたレアチーズケーキがこれまた絶品。ふと外をみるともう暗く、ロマンチックな夜景が広がっていました。
まさに、天空駅にいるよう。
ディープな鉄道ファンもライトに鉄道に興味を持っている方も、きっともっと鉄道が好きになれちゃう天鉄展、ここにはご紹介しきれなかった鉄分たっぷりな展示が他にもいっぱいです。ぜひ開催中に足を運んでみてはいかがでしょうか。
今回の探索人
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