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ヒマつぶし情報

2019.10.31

【キタコレ!】わたらせ渓谷鉄道に乗って、廃線跡探しへ【伊藤桃連載vol.10】

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 その街にはかつて約38000人もの人が住んでいました。今、そこに住んでいるのはわずか2000人足らず。往年の賑わいが嘘のようなのどかな山村が広がっています。


 「足尾銅山」という名前には聞き覚えがあるのではないでしょうか。明治から昭和の中頃にかけて、この銅山を採掘する人によって鉱山街というものが形成され、足尾の街は賑わいをみせていました。しかし、鉱山街の宿命として、昭和48年の閉山によって街は急速に過疎化が進んでしまいました。


  今回、訪れたのはわたらせ渓谷鐵道の終点、間藤駅。かつてはこの間藤駅から製鉄所のある足尾本山駅まで貨物専用の路線が伸びていました。こちらも閉山後、少し遅れて廃線となってしまいましたが、その一部だけ残っていると知り、わたらせ渓谷鉄道に乗って廃線跡探しに出かけてまいりました!

一緒に来てくれた三好ユウちゃんとぱちり。

 わたらせ渓谷鉄道は群馬県の桐生駅から伸びる、渡良瀬川と渓谷を楽しめる路線です。

中でもお勧めはトロッコ列車。窓がないのでごうごうと流れる渡良瀬川と、気持ちいいの山の風を存分に堪能できました。

トロッコ整理券510円、あらかじめ予約、購入しておく必要があります。

終点間藤までは1時間38分。美しい自然を堪能していたらあっという間に到着!

ちょっとシュールなかもしかが出迎えてくれました。

ここから廃線跡までは歩くことも出来ますが、少し距離があるのでレンタサイクルをするのがお勧め。

間藤駅にて510円で自転車を借りることが出来ました。少し場所が分かりにくいので、駅構内にある案内に書かれている電話番号にかけることをお勧めします。自転車を借りて出発進行!

駅をでてすぐ向かいにかつて足尾銅山の一部であった工場、古河キャステックの工場があります。現在は古河機械金属の子会社で、耐熱鋳物を生産しているよう。

工場を左手に見ながら、ひっそりとした山村を抜けていきます。空気が美味しい!けれど、この街もかつては相当な賑わいがあったなんて信じられません。

自転車で走らせるとすぐに、廃線跡を発見!

当然その先には入れませんが、かつて使われていた線路が道路をはさんで伸びていました。まだ列車が走っていても不思議ではないのに道路で寸断されていることに廃線を感じます。

渡良瀬川をわたる橋梁も。その下の歩道との高低差が気になりますが、その先には小学校があり、背の低い児童が通っていたそう。

かつての賑やかさを示す看板とそれと対比するような町並みをすすみゆくと…

今回の目的地に到着―!

本山製錬所跡そしてそこに伸びる古河橋です。現在はどちらも使われていない、足尾銅山関連の遺構です。

もちろんその渋さも必見ですが、写真の左端にのびる高架線がみえるでしょうか。

この本山製錬所こそがかつての足尾線の終点、足尾本山駅でもあるのです!

少し回り込んでけものみちに入ると駅の構内をのぞくことも出来ました。

廃線されてから約30年。かつての駅舎や腕木式信号も朽ちかけてはいれどもそのままで、まるで時が止まったようでした…。

わたらせ渓谷鐵道の紅葉の見ごろは11月上旬ごろまで。沿線には温泉やレストランが併設されている駅もあり、見どころも沢山です。

失われた路線とかつての歴史を探しに、そして風光明媚な車窓を楽しみに。わたらせ渓谷鐵道をおとずれてみてはいかがでしょうか。

今回はファンの有志の方により、私の似顔絵が描かれたヘッドマークがついた列車がわたらせ渓谷鐵道にて走ったこともきっかけの一つでおとずれました。ありがとうございました!

今回の探索人

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