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ヒマつぶし情報

2024.09.12

【キタコレ!】伊藤桃連載vol.51 念願の青ヶ島探訪レポート【前編】

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この夏、ついに念願の青ヶ島に行ってまいりました。東京都でありながら、わずか人口160人。断崖絶壁にあるため簡単には来島できない、というのも冒険心をくすぐります。満天の星空、島独自の焼酎「青酎」に、死ぬまでに見るべき絶景にも選ばれた二重カルデラの絶景、そして神様が住まう島…。今でも心に残る青ヶ島の旅を、今回は細かい行き方、そして次回は島の魅力と前後編にわけてご紹介いたします。

まず、青ヶ島があるのは伊豆諸島の最南端。東京から直通で行く交通手段はなく、八丈島を経由していく必要があります。ルートは2つ。1つは八丈島まで飛行機で向かい、そこからはヘリコプターを使って青ヶ島に向かう方法。もう1つは夜行フェリーで八丈島に向かい、そこからまたフェリーを乗り継いで青ヶ島に向かう方法です。

ポイントは空から行くなら同じ空で移動、海から行くなら同じ海で移動するということ。なぜなら船着き場と空港は距離があり、乗り換え時間もかなりタイトなので、乗り過ごしのリスクが発生するのです。

今回、私が選んだのは空の便。断崖絶壁の島がゆえにヘリコプターの方が、就航率が高いのでより確実にたどり着くことができます。ですがこのヘリコプターは1日1便、定員は9名のみ。観光客以外に島民も使うがゆえ、なかなかの狭き門です。WEB予約もありますが、1か月前の朝9時に受付開始する電話予約が勝負。私は43回かけて無事に席をゲットすることができました。

とはいえ、ヘリコプターも確実に飛ぶとは限らない。視界不良の場合はそのまま八丈島に引き返すこともあるそうで、その可否は当日の朝にHPで発表されます。念願の青ヶ島、絶対に行きたい。朝からドキドキしながら何度も確かめていました。

さて、朝7時30分の便で羽田空港を出て、八丈島まではわずか55分。ここから始まる旅を友人と語り合っているうちに、あっという間に到着しました。出迎えてくれた言葉は「おじゃりやれ 八丈島」。すでに本土とは違う雄大な景色とゆったりとした時間に心癒されます。

同じ空港内にある、ヘリコプターの受付は9時5分から。それまで、朝はフリースペースとして開放されているレストランでのんびりと待つことができました。

ロビーにいたウミガメさんとパチリ。

ちなみに…今回、羽田➡八丈島までの飛行機は株主優待券を使い、12,970円。ヘリコプターは片道11,750円でした。船に比べれば高くはありますが、思っていたより安い印象です。

9時を回り、いよいよヘリコプターの受付へ。飛行機と違う1番のポイントは、持ち込めるすべての荷物の重さに制限があること。自分の体重もお伝えする必要があります。持ち込み制限は5㎏ですが、多少の誤差でしたら1kgあたり240円の超過料金を支払うと載せることができます。もちろん、この5㎏を目安に荷物のパッキングすることがポイント。一緒に行った友人の山本紗由美ちゃんは余裕で5kg以内でした。すごい!

9人しかいないですが、もちろん保安検査も通常通りにあります。出発ロビーも普通の飛行機と同じ物を使うので、まるでVIP気分。がらんとしたロビーを9人占めできました。ちなみに狭き門ではありますが当日キャンセルが出ることもあるそうで、当日のキャンセルを空港で待つこともできます。ふと、外を見るとこれから乗るヘリコプターがすでに空港に到着していました。ここから青ヶ島の旅が始まる…憧れが現実になる、そんなドキドキを抱いたことを覚えています。

少人数なので空港職員さんが誘導してくれて、直接ヘリポートへと向かいます。想像以上に大きく、また音の迫力もありびっくり。1人1人乗りこみ、3方向からしっかりとシートベルトを着けて出発準備をします。安全を確認して、いざ出発進行。バリバリといよいよ大きな音を立てながら、ふんわりとヘリコプターが浮かび上がりました。

そこからは20分の空の旅へ。音がすごいので会話も難しく、当然スマホなどはオフにしなくてはならない(カメラはOK)ので、必然的に外を見ることになります。あっという間に八丈島が遠くなり、ただだだ広い太平洋をぼんやりと、だけど懸命にみつめていました。どこまでも海は広く、空も青く、水平線のみがその区別をつけている。波のしぶきが、きらきらと輝いていました。

そしてだんだんと前方に断崖絶壁の島が見えてきたら、到着まではあっという間。待望の青ヶ島に到着です!!

八丈島からの乗客が降りると、すぐに青ヶ島から八丈島へと向かう乗客がヘリに乗り込みます。その間、ヘリポートで待機する必要があり見ていると、お見送りの数が十人近くもいます。ははあ、これが島の文化か…と思っていた私が、まさか次の日はそのお見送りする立場になろうとは。

ということで、次回は東京の秘境、青ヶ島の魅力と文化をたっぷりお伝えいたします。

初の前後編となりますが、どうぞよろしくお願いいたします!

今回の探索人

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