VILLAGE VANGUARD
  • 最新記事 最新記事
  • イベント イベント
  • オンラインストア オンラインストア
  • 店舗検索 店舗検索

ヒマつぶし情報

2024.06.20

【キタコレ!】伊藤桃連載vol.49 握りたてのお寿司が食べられる列車「べるもんた」

シェアする

Facebook
Twitter

今年3月に、敦賀まで延伸をした北陸新幹線。こちらは現在、「えきねっとトクだ値」を利用すると最大30%割引で乗車できるってご存じでしたか?

今回は、この北陸新幹線新高岡駅からも乗車できる観光列車をご紹介いたします。

なんと、この列車…富山湾の絶景を見ながら、職人さんによる握りたてのお寿司が食べられるんです!!

しかも運賃+530円の座席指定券だけで乗車できる、とてもリーズナブルな価格も魅力的。

その名も「Belles montagnes et mer」。海が美しい氷見線(高岡~氷見)と、山景色を楽しめる城端線(高岡~城端)を走るので「美しい山と海」をフランス語にしたそう。略して「べるもんた」!昭和生まれの車両キハ40を改造した、シックな深緑の車両がたまりません。

今回私は、氷見線の終点・氷見駅を11時6分に出発する2号に乗車しました。

「ドラえもん」の作者、藤子不二雄Aさんが氷見市の出身ということで、藤子不二雄Aワールド満載な氷見駅周辺。

静かだった駅ですが、「べるもんた」の入線に合わせてぞくぞくと人が集まってきました。なんといってもこの日は満席!

入線から出発まで約10分と短いですが、記念写真も撮っていただけました。

車内も、外観と同じく深緑が基調。大きな窓で景色を存分に楽しむことができます。美しい富山湾を望む進行方向左側は、カウンター席。

そこに、富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」によるアートや

地元の伝統工芸品を飾るギャラリーもありました。

この「べるもんた」のコンセプトの一つに「走るギャラリー」というものもあるのです。

乗っているだけで、沿線の伝統工芸品を見ることができるのはありがたい。

そしてすでに、職人さんが乗り込みお寿司を握り始めていました。これがなんといっても、今回一番のお楽しみ!!お寿司や海鮮丼、おつまみそして日本酒などは事前に予約が確実なのでお勧め。私が訪れたときは当日の購入もできました。

今回私が注文したのは「ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット」2,500円と、沿線の地酒3種を楽しめる「飲み比べセット」1,800円。

この飲み比べセットは、写真のラインナップの中から好きなものを3種類選べます。

ちなみに売店もあり、沿線の特産品や飲み物を購入することもできました。

さてお寿司が来るのを楽しみに待ちつつ、氷見駅を出発進行!!

住宅街を抜けていき、すぐに富山湾が見えてきました。隣駅の名前は「雨晴駅」。きれいな名前、そしてホームから海を望める大好きな駅です。

良く晴れた日は立山連峰も見えるそうですが、この日は残念ながら曇り。でも透明度バツグンの海を間近に臨みつつ走っていきます。このビュースポットではゆっくりとスピードを落として走ってくれていました。

列車にはボランティアガイドさんも乗車していて、沿線の案内もしてくれます。つり革の持ち手にも、沿線の見どころがデザインされている…なんてことも、教えていただきましたよ。

さて、ここで席に戻って、念願のお寿司タイム!お寿司、そして地酒は、アテンダントさんが座席まで運んでくれます。新鮮なネタのお寿司をほおばりつつ、地酒をクイっといただく…まさに至福の時間。

そうこうしているうちに、あっという間に次の見どころへ。伏木駅を出ると景色が一変して、工場地帯へと入っていきます。それまでの海景色とは全く違う、複雑かつ幾何学的な工場を縫うように走っていく様に、思わずワクワク。

そして31分の旅を経て、氷見線の終点である高岡駅に到着です。「べるもんた」は新高岡駅まで走りますが、高岡駅でほとんどの乗客が降りてしまいました。ですが、“鉄道ファン的”お楽しみポイントはこれから!!

高岡駅から新高岡駅は城端線の線路を走るのですが、これまで走ってきた氷見線とこれから走る城端線のホームは離れています。なので、駅構内を進み折り返すことで移動する「構内移動」を行うのですが…実はこちら、安全のために着席が厳守。普段はお客を乗せないのですが、この「べるもんた」は全席指定席の観光列車なので、そのまま乗らせてくれるのです。こんなレアな体験をしないなんて、もったいない。30分多く乗車もできるので、乗車する際は新高岡駅までのご乗車をお勧めいたします。

美味しいお寿司と日本酒に、富山湾の絶景を楽しめる「べるもんた」。

乗車している方、みなさんがとても幸せそうな笑顔だったのが印象的でした。また違う季節、時間にもぜひ乗車してみたい。

この夏、北陸旅行の際にはぜひおすすめです。

今回の探索人

キタコレ!の記事を読む

\シェアする/