やってきた新幹線を見て…思わず「かわいい」という感想がこぼれました。新幹線といえば“かっこいい”、けれど今回ご紹介するのは大人も子供も思わず心浮き立つ、可愛らしいピンク色の新幹線。その名も「ハローキティ新幹線」です。

そう、描かれていたのは日本を代表するキャラクター「キティちゃん」。

まるで宇宙船のようなカッコイイフォルムで人気を博した500系新幹線がこんな可愛らしい姿に生まれ変わりました。走行するのは、JR西日本管内の新大阪駅～博多駅。本数は1日1往復のみ。

いまかいまかと列車を待つ人の姿には、心なしか海外の方が多く見られます。1番前に並んでいたのは、全身キティちゃんコーデの方。愛を感じます…！

乗車したのは「KAWAII！ROOM」と名付けられた2号車。

座席も床も…

ドアも…

そしてカーテンまでキティちゃんづくし！可愛らしく飾りつけされています。

こちらはなんと、自由席。この「ハローキティ新幹線」自体も特別な料金はいらないので、通常の乗車券＋新幹線特急券のみで乗車することが出来るんです。

3号車以降は普通の座席ですが、こうしてデッキや窓枠などいたるところに“かわいい”が隠れています。

荷物置き場も、キティちゃん仕様。

元々この500系新幹線の8号車にはお子様向けに、500系新幹線運転台をアレンジしたお子様用運転台があるのですが…

こちらにもやっぱりキティちゃん。

ファンならずともその可愛さに思わず笑みがこぼれます。

車内放送のチャイムもキュートなオリジナル曲。

いつもと少し違う、新幹線の旅が始まりました。

乗車時間も、楽しめるスポットがたくさん。2号車の「KAWAII ROOM」には、こんなフォトスポットもあります。後ろに書かれているのは、このJR西日本管内にある県の名物を抱えたキティちゃん。地域をつなぐ、というテーマもある列車なのです。

そのため、1号車の「HELLO!PLAZA」ではこの地域のご当地グルメやお土産を販売している売店もあります。車内販売が風前の灯火な今、こうして売店があるのはありがたい。もちろん、この「ハローキティ新幹線」オリジナルグッズもあります。他にも、地域の魅力がわかる映像コーナーもありました。

もちろん、こちらにもフォトスポットがあります。写真撮影が楽しくなるアイテムも色々。私も浮かれて写真をぱちり。

そして、車窓を楽しむことが出来るカウンター席も発見。嬉しいコンセント付きです。このカウンターに座り、大阪、兵庫の町並みをぬけて、のどかな岡山の車窓に変わる様をぼんやりとみていました。

今回の目的地である福山駅までは1時間40分。各駅に停車する「こだま」なので、比較的のんびりした旅だったのですが、キティちゃんにはしゃいでいたらあっという間でした。

地域を「つなぐ」「結ぶ」をテーマにリボンモチーフでもある「ハローキティ新幹線」。地域だけでなく、国や年齢、性別を越えて、“かわいい”で乗客の心が1つになっていた姿が印象的でした。

いつもの旅がちょっと特別になる新幹線、乗車してみてはいかがでしょうか。

伊藤桃

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