ヒマつぶし情報
2023.10.12
【キタコレ!】お風呂俳優 髙﨑俊吾の銭湯日記Vol.44 “またね”と別れる、裸の付き合い〜百合ヶ丘 松葉浴場〜
“またね”と別れる、裸の付き合い~百合ヶ丘 松葉浴場~
日中の寒暖差も広がり、夜はかなり冷え込むようになってきました。厚手の毛布を使うか、はたまた布団を出してしまうか。迷います。改めて、お風呂俳優・髙﨑俊吾の銭湯日記です。
今回ご紹介するのは、またまたご紹介いただきました銭湯さんで、小田急線 百合ヶ丘駅にある松葉浴場さん。
百合ヶ丘駅は新宿駅から小田急線で約30分。各駅停車しか停まらないので注意が必要です。駐車場も14台停められるということで、今回は車で行ってきました!徒歩だと最寄駅から8分ほどの距離ということです。また、行ってみて気づいたのですが、今回ご紹介する松葉浴場さんの所在地は東京都ではなく神奈川県川崎市でした。
ということで今回は都内から少し離れて、神奈川編としてご紹介します。
店内に入ってみてすぐに目に入ってくるのが、大きな南国の絵。
とても爽やかで、いいなぁーっとぼーっと眺めてしまいました。
入湯料は東京都と変わらず500円、サウナはプラス300円で、大きなバスタオルが渡され、それを敷いて利用します。また、シャンプーやボディーソープなどの備え付けはないので、販売等もありました。
ここから先は、 川崎市浴場組合および神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合の公式HPの写真を拝借します。
脱衣場です。男湯は、番台でロッカーキーを渡され、女湯の場合はロッカーにキーが付いています。ロッカーは100箇所近くあり、
大人数での利用もできそうです。また、懸垂器具などもありました。お風呂上がりにぶら下がって伸びるのは、気持ちよさそう。
浴室です。カランは37箇所ありました。立って使えるシャワーが3箇所あり、そちらは軟水と硬水が選べるという珍しいタイプ!
また、珍しいなと思ったのが、壁画。タイル絵なのですが、牧場が描かれています。とても長閑な風景で、他ではあまり見たことがなく、とてもほっこりする絵で個人的に好きでした!
内湯は大まかに5ヶ所!その数は他の銭湯さんにもあまりないですね!写真手前が寝ながら入れるジェットバス。その隣が熱湯で、深さもありました。温度は熱湯とは書いてますが、41度ほどで入りやすい温度かと思います。またその隣が、座湯で、こちらは座りながら入れるジェットバスです。そのお隣がラドン湯です。ラドン湯とは、ラドンガスが一定の濃度で保たれたお風呂で、リウマチなど様々な痛みを和らげてくれるという効能があります。またそのお隣には電気風呂もあります。言葉でこのように箇条書きのように羅列しましたが、やはり、他の銭湯さんにもここまで豊富なのはあまりなく、ウキウキしますね!
また、本来は露天風呂もあり、夏期のみ利用可能のようなのですが、昨今のガスや光熱費の高騰により休止中とのことで、またいつか利用できる日が来るのを心待ちにしています!
さて、サウナはというと、こちらは10人以上入れそうなほど広く、温度は90度ほど。常連さん方の会話が少し聞こえてきました。どうやら、毎日のようにこのサウナで顔を合わせ、お互いが元気でやっているのかを確認し、そしてまたねと言ってサウナを後にする、そんな関係性のようです。サウナで繋がる人との繋がり。素敵ですね。
水風呂は20度ほど。深さも申し分なく、しっかりと冷えます。気持ちいい。
露天風呂は休止していますが、露天エリアに設置された休憩用の椅子は利用可能で、外気浴することができました。とてもスッキリ。気持ちのいい時間を過ごすことができました。
さて、お風呂上がりにはコーヒー牛乳!受付で150円で購入できます!
うまし!南国の絵を背景に、リゾート気分で楽しんじゃいました。
ということで、今回は小田急線 百合ヶ丘駅にある松葉浴場さんにお邪魔してきました。昨今の銭湯離れや光熱費の高騰などで、多くの銭湯さんが廃業せざるを得ない中、露天風呂を休止してでも続けてくれるその心意気に、とても嬉しく、そして応援したい気持ちでいっぱいです。銭湯日記を始めてから、刺青があるためスーパー銭湯には行けないがお風呂・サウナは大好きという方を銭湯でたくさん見かけるようになりました。古来よりある銭湯であったり刺青であったり、そういう文化は、決して無くしてはいけない。そして、そんな方々の憩いの場であり続ける銭湯で、”またね”と言って別れる、そんな地域の人々との繋がりが生まれているのです。
これから先も存続していくためにも、是非とも皆さん、足を運んで、銭湯を楽しんでみてください!
今回の探索人
髙﨑俊吾