ヒマつぶし情報
2022.09.08
【キタコレ!】お風呂俳優 髙﨑俊吾の銭湯日記Vol.30 ジャズで「SLOW」に愉しむ池尻大橋〜文化浴泉〜
ジャズで「SLOW」に愉しむ池尻大橋〜文化浴泉〜
少しずつ過ごしやすい日々が取り戻しつつありますね。最近は専ら窓を少し開けたまま眠りにつきますが、朝方には少し冷え込みタオルケットだけでいつまでいけるかなと模索中です笑。改めまして、お風呂俳優・髙﨑俊吾の銭湯日記です。
今回で、30ヶ所目の銭湯さんのご紹介になります。まだまだ閉店や廃業が多くある銭湯業界、制覇できる日は来るのでしょうか!
今回ご紹介するのは、東急田園都市線 池尻大橋駅から徒歩5分という好立地駅近銭湯、文化浴泉さんです。

池尻大橋駅といえば、僕個人的には高校時代を思い出します。よく池尻大橋のつけ麺屋さんや味噌カツ定食屋さんに寄って、日がな一日(土曜日だけですが笑)みんなでダベって楽しく過ごさせていただきました!当時は、銭湯に行ったりすることもほとんどなく、まさか池尻大橋に銭湯があったとは知らなかったです。
文化浴泉さんは、昭和3年の創業、今年で95年を数える超老舗銭湯さんです。当時は文化湯という名前で創業され、戦時下でも無事に残り、戦後も多くの方を癒してきましたが、2011年に全面リニューアルされ、「近代的な銭湯」へと変貌を遂げました!
駅からは簡単!東口を出て地上に出ます。

地上に出るとすぐ横にガソリンスタンドがあるのでその横の道をまっすぐ進むのみです!

あっという間につきました!文化浴泉さん!

おしゃれで「和」を感じさせる外観。リニューアルに際し、コンセプトの一つとなったのが「和」であること。まさにです!

そして、もう一つ大きなコンセプトとなっているのが「SLOW」。1秒でも長く居たくなる空間づくりというものをされています。暖簾をくぐってすぐにその意図も伝わってきました。

暖簾をくぐってまさに聞こえて来たのが、まさかのジャズ!衝撃的です!和テイストな店内に妙にマッチするジャズ、ハイカラって言葉が頭をよぎりました!
店内は、明るいステンドグラスと木目の壁が印象的です。

入湯料500円。浴室には備え付けがないので、手ぶらセットというものにしてみました。100円でミニタオルとシャンプーとボディーソープが付いてきます。また、サウナ料金は400円でバスタオルがセットでつきます。今回は手ぶらセットとサウナでぴったし1,000円!
ここからは公式HP及び東京銭湯さんのサイトより写真を拝借します。

脱衣所は、木のロッカーとツルツルの床で清潔感がとてもあります!サウナ利用者は大きめのロッカーを使用することができます。
また、銭湯さんでは珍しく冷水機も設置されています!ありがたい!

浴室内です。タイルであしらった壁面に丸い富士のペンキ絵がとても印象に残ります。取材日は写真のものとは違う、昨年描かれた富士の絵が描かれていました。この丸い富士の絵、文化浴泉さんが日本初だということです!
鏡も綺麗に磨かれていて気持ちがいい!浴槽は2箇所です。一つは軟水を使用した40度ほどの浴槽。ジェットバスも3ヶ所ついています。このお風呂に浸かりながら眺める先ほどの丸い富士の絵は、窓から外にそびえる富士山を眺めているように見えて、奥行きをすごく感じることができました!丸いというだけでこうも違うのか。
もう一つの浴槽が、nano湯という気泡風呂。細かいナノバブル粒子により、お湯が白く濁ったように見えます。肌の細かい汚れまでスッキリ落としてくれます。こちらも40度ほど。美肌になれたような気がしました!
さて、サウナはこちら。

6人制限というこじんまりしたサウナです。
温度は98度ほどと少し高め。サウナ室内では、少し大きめにジャズが流れています。これがねぇ、いいんですよ。サウナでは無音だったりすると、瞑想したり何か考え事したり時間を過ごすことが多いのですが、このジャズのおかげで、余計なことを考える余地がなく、ただジャズの音楽とサウナの熱さに没頭できました。とても居心地が良いです!

さて水風呂へって入ると、なんとここの水風呂めちゃくちゃ冷たい!15度を下回るくらいでキンキンに冷えてます!普段90秒から2分くらい入るのですが、ここは40秒ほどでギブアップしました!
この一気に冷やされる感覚、たまらんでした。最高に整えたなぁ。
さてお風呂から上がったらお待ちかね、コーヒー牛乳!自動販売機で150円です!

ロビーでコーヒー牛乳を飲んでいる時も、ジャズの音に委ねていました。気分はさながらジャズ喫茶で飲むカフェオーレ笑。他の銭湯さんでは味わったことのないお風呂上がりの高揚感がありました。
ということで、今回は文化浴泉さんをご紹介しました。リニューアル時からコンセプトに掲げられた「和」で「SLOW」な空間。ジャズを館内共通のBGMとして採用することで、お風呂やサウナとの絶妙なハーモニーがたまらないです。館内隅々まで清潔にされていることで、高級感からの高揚感も自然と生まれているような気がします。
親しみある銭湯という文化に、マッチングさせたジャズとの調和は、文化浴泉さんだからこそ生まれてくる銭湯の新たな魅力なのかもしれません。是非一度、足を運んでみてください!
今回の探索人
髙﨑俊吾
記事元
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