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2022.08.09
【キタコレ!】お風呂俳優 髙﨑俊吾の銭湯日記Vol.29 高級住宅街の昭和レトロ~代々木上原 大黒湯~
高級住宅街の昭和レトロ~代々木上原 大黒湯~
猛暑が続き、眩暈がしてくるほどの熱気に、いっそのこと川に飛び込んでしまいたいと思うこともあります。お風呂俳優・髙﨑俊吾の銭湯日記です。
さて今回ご紹介するのは、都内でも有数の高級住宅地、代々木上原にある大黒湯さん。大黒湯さんというお名前、実は以前別の銭湯さんでもご紹介しました。銭湯のお名前・屋号には、神仏からつけられたものや、松竹梅・鶴亀などおめでたいとされる言葉からつけられたものが多いです。そのため、大黒湯さんという名前も都内には何店舗かあります。今回ご紹介する代々木上原の大黒湯さんは、駅から歩いてわずか3分ほどという駅近銭湯。実はプライベートでも何回かお邪魔させてもらってるお気に入りの銭湯さんだったりしますが、満を辞して今回書かせていただきます。笑

小田急線・千代田線共に改札口は一つ。
改札を出て降りエスカレーター直進方面の東口へ向かいます。

東口を出ると、左へ、坂を降ります。
余談ですが、代々木上原という地域は、都内の中でも盆地になっていて、坂が多かったりします。

坂を降り、二つ目の角を右折します。
コスメティックのお店が目印。

そのまましばらく直進、左手に「鰾」の提灯の出ているお店の角を左に曲がります。

ちなみに、皆さん、この漢字読めますか?僕は読めませんでした!「うきぶくろ」と読むそうです!
さて、そんなこんなで見えてきました、大黒湯さん!


入り口にはズラリと洗濯機が並び、洗濯物のいい香りがしてきます。コインランドリーも併設されており、壁には昭和スターの方々のサインやチラシがびっしりと!色落ち具合がなんとも時代を感じさせます。

暖簾の前で写真を。

さて店内はというと、下足から男性と女性で分かれており、番台でお金を払って靴の鍵を預けます。

世界的な値上げの影響で、都内銭湯の入湯料金も、7月15日より一律500円に変更となりました!サウナ付きで950円、バスタオルとミニタオルが貸し出されます!
販売用のアメニティが売っている棚には、おばあちゃんちでよく見たような招き猫の置物や大きな水晶なども置かれていて、なんとも言えぬ実家感を感じます。

それでは、浴室へ向かいましょう。大黒湯さんは公式のHPなどは持っていないため、銭湯図解さんのHP及び、サウナランドさんのHPより写真を引用させていただきます。
脱衣所はこんな感じです。

脱衣所にも置物が置かれていて、壁にはポスターや新聞の切り抜きなどが貼られ、まさに昭和の一室。
ロッカーは100円返却式ロッカーが32箇所あります。そこかしこに見えるトレーニンググッズが気になる。。
さて、浴室内はこんな感じ。

カランは20箇所、シャンプーインリンスとボディーソープは備え付けです。浴槽は2箇所。赤いネオンが光っているのがぬる湯となっていて、3箇所ジェットバスが付いています。温度は41度ほど。写真右手に見える扉の中には、電気風呂があります。部屋全体がミストバスになっていて、閉鎖的な空間がとても落ち着きます。こちらは40度ほどでした。写真左手の浴槽が水風呂です。少し分かりづらいですが、こちらは青いネオンが光っており、視覚的に暖かいお風呂と水風呂とを判別することができます!
さて、サウナはというと、浴室とは別に、脱衣室からサウナ室へ向かいます!

備長炭が炊かれたサウナは、ほんのり焦げたような香りもしつつ、じんわり温まりとても落ち着きます。テレビなどもなく、無音の中、各自が好きなように過ごします。その日考えたことの整理だったり、ただ瞑想をしたり。素敵なサウナタイムを過ごすことができます!温度は80度ほどの表示でしたが、こじんまりしていて空気の移動もない分もう少し高そうな感じがしました。
サウナ利用者専用の水風呂もあります。

こちらは緑色に光っていました!大黒湯さんの水は、地下水を利用されていて、肌あたりが柔らかいのが特徴です。感覚的ではありますが、水道水とは香りが違く、優しく包まれるような感じを受けました!水風呂は20度ほど。深さも十分にあり、しっかりと冷やしてくれます!
また、サウナ利用者には、休憩スペースを使うことができます。こちらは水風呂を出てすぐこのようなスペースが。

バスタオルを敷いて、利用します。まさかサウナの休憩でソファーに寄りかかれるとは。とても気持ちよくてうたた寝してしまいます。この休憩室にもトレーニンググッズやダンベルなども置いてありました!なるほど、銭湯に来て、体を鍛えて、お風呂に入ってサウナで整う。なんという完璧なコースでしょう!
壁には、お相撲さんやサッカー選手の写真やサインも貼られており、芸能関係のみならず、各界から親しまれ、愛されているのが見てとれます。
はぁ、すっきり。
脱衣所にはビンのコーヒー牛乳が110円で売っていました。写真を撮れないので今回は諦めて、外の自動販売機で購入!

ということで、今回は、代々木上原 大黒湯さんにお邪魔してきました。高級住宅街の片隅に、未だ昔ながらの色合いを強く残した銭湯がありました。古き良き、という言葉通り、良いものは今も昔も変わらず、良いものであり続けます。大黒湯さんの良さは、これから先どんなに進歩しても、あぁーいぃなぁ、懐かしいなぁ、落ち着くなぁー、と思わせてくれると思います。
これから先も、さまざまな人の憩いであり続ける大黒湯さんに是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
今回の探索人
髙﨑俊吾
記事元
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