うちの猫、グリムって名前なんです。

６年前に雄の子猫の里親になりました。

先住猫の名前がマイロだし３文字で、他の猫と被らない名前がいいな、と名前を考えていた時に、ちょうど観ていたのがこのドラマ、「グリム」でした。（安易）

作中に出てくる怪物たちのように元気でやんちゃな子に育っています。

今回は、うちの子の名前の由来となった海外ドラマ「グリム」をご紹介します。

オレゴン州の深い森に囲まれた街ポートランド。

主人公の殺人課の刑事ニックはある日突然、人々の顔が瞬間的におそろしいモンスターに変貌するヴィジョンを見るようになる。

実はニックは「グリム童話」の作者として知られるグリム兄弟の末裔で、彼らが書き残していた物語は実在する魔物たちとの闘いの記録だったのだ。

ニックは魔物たちの正体を見抜くことができる能力を生かしながら、相棒ハンクと共に奇怪な事件の数々を解決していく—。

（ 画像引用元 : http://www.grimm-tv.jp/cast/ ）

グリム童話はグリム兄弟が綴ったドイツのメルヘン集で、正式なタイトルは『子供たちと家庭の童話』。86篇の童話が収められており、兄弟の生前に7版まで改訂版が出版されました。

採取した民話を脚色し、長編化して物語として仕立てている他の童話に対し、グリム童話の初版は聞き及んだ民話をなるべくそのままの形で掲載。しかし口承の民話は話が途切れていたり、子供には向かない内容が含まれていたり、残酷性や性的な描写も多く、批判が相次ぎました。そこで第２版以降は、古くから語り継がれてきた物語を聞き取り、さらに彼らの手を加えた上で出版されました。

例えば「童話」なのに母親が子供に読み聞かせるには余りにも不適切と指摘されたことで、「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫」などでは子供を虐待する実母は継母に変えられました。

また「ラプンツェル」では塔上の囚われの美少女と彼女に出逢った王子との間に性的な描写があったり、「シンデレラ」で王子と結婚したい二人の姉娘たちは母親に命令されて靴に入るサイズの足にするため、爪先やかかとを切り落としたりしていました。その他にも多くの物語で衝撃的な内容が存在し、その部分は削除せざるを得ませんでした。

基本的には１話完結の犯罪捜査ドラマですが、ダーク・ファンタジーの要素も色濃いユニークな作風が魅力です。

タイトルの通り、毎回グリム童話をはじめとする世界各地に伝わる伝説や伝承がモチーフとして組み込まれています。

（僕は毎話冒頭の、童話などの一節を引用した演出が好きです。）

第１話の「赤ずきん」から「ヘンゼルとグレーテル」、ディズニー映画でもおなじみの「ラプンツェル」など、童話の中の登場人物や設定が姿形を変えて現代によみがえります。

先程「本当はダークなグリム童話」でも書いたような、童話の中の暗く残酷な陰の部分にフォーカスした文学的かつダーク・ファンタジーの要素が若者だけでなく大人の興味をそそります。

主人公のニックを演じるデヴィッド・ジュントーリと、その恋人役ジュリエットを演じるエリザベス・トゥロック。

撮影中こっそり付き合っていましたが、2014年の12月に交際が明らかになり、2016年のコミコン期間中にグリムのキャストしてテレビの取材を受けた2人はそこで婚約を発表しました。

ジュリエット役のエリザベスはDCドラマの新シリーズ「スーパーマン＆ロイス」にスーパーマンの恋人ロイス・レイン役で出演中。「フラッシュ」などのクロスオーバーにも度々出演しています。

これから要注目の女優さんですね。

2011年に米NBC局で放送が開始され6シーズン続いた大人気海外ドラマ！

グリム一族の末裔として、人間の姿で社会に潜む魔物たちが関わる事件に挑む！

2021年6月現在こちらのサブスクで視聴できます！