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ヒマつぶし情報

2019.05.21

【伊藤桃連載vol.7】工場夜景を満喫できる夜景電車がステキすぎた

真っ暗な世界をどこか武骨な煌めきで輝かす工場夜景。イルミネーションとはまた違うその魅力に惹かれる方は多いのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、その工場夜景そして昭和のレトロな駅舎を一緒に楽しむことが出来る「夜景電車」です。なんと「日本夜景遺産」「日本百名月」にも認定済み。鉄道としては初だそう。


その鉄道とは、静岡県で走る岳南電車です。東京駅から在来線を使うと約2時間15分、新幹線を経由すると1時間10分程でたどり着ける吉原駅と岳南江尾駅を結ぶ全長9.2kmの小さなローカル線です。

 富士山にも近く、なんと全駅のホームからその姿を見ることも出来ます!

雄大!水が綺麗だからこそ沿線には工場が多いのですね。


さて早速、「夜景電車」にのってみることに。

こちらの運行はHPを参考にしていただきたいのですが大体、月に2~3日、日が暮れた後に2本運行することが多い様です。

特別な料金はかからず、乗車券だけで乗ることができるのも魅力のひとつ。

片道が360円なので、往復をする場合は700円で1日乗り放題になるフリー乗車券がお勧めです。


 私は折角なので、記念乗車券で乗ることにしました。

夜18:30…私がのる夜景電車の発車時刻が近づくと、多くの方が吉原駅ホームに集まってきました。

鉄道好きの方だけではなく、家族連れや女子旅の方もいたのが印象的。

列車は2両編成で、1両だけが夜景電車で、途中で乗り降りも可能となっています。


さて早速乗り込むと、より夜景が見やすいように、街歩きのボランティア団体「フジパク」の方々がすべての席の窓を開けてくれました。いまでは数少ない窓の開く列車です。

列車が発車すると、夜景鑑賞士の資格をもつ乗務員さんに

「それではいったん目を閉じてみましょう。5、4、…」といわれ、目を閉じ5秒数えると・・・

車内は真っ暗に!

遠くに見える工場群がぐんぐんと近づく様、そしてその合間にきらめく郊外の町灯りにただただ夢中に…。

 あまりにも間近を走るため、工場の中の様子までみえてしまうほど。

なかでもハイライトは岳南富士岡駅~比奈駅間です。

 この区間では、日本製紙富士工場の敷地内を通っていくため、まさに迫りくるほどのパイプラインの中を列車が走り抜けていきます。

まだまだ乗っていたいところですが、列車の乗車時間は22分とあっという間。

それでも、終点に近い岳南富士岡駅付近では電子音ではなく「カンカンカン…」と音を鳴り響かせる昭和レトロの踏切があったり、珈琲で有名なUCCの工場が近い終点付近では、すーぅっと息を吸い込むと焙煎される珈琲豆の香りがしたりと、夜景以外の音や匂いでも、最後まで旅を楽しませてくれます。

 こういったミニ知識を車掌さんがアナウンスしてくれるのも嬉しいところ。

そしてこれが終点の岳南江尾駅…!木の電柱が渋い!

どこか寂しいけど温かみのあるノスタルジックな空間がそこにはありました。


この岳南電車、かつては沿線に工場が多いこともあり貨物輸送で経営がなりたっていた鉄道会社だったのですが、トラック輸送にとって変わられていき、ついに貨物輸送は廃止されてしまいました。

当然、経営が厳しくなったわけですが、それでもこの「夜景電車」や「ビール電車」など様々な企画をして頑張っている会社でもあります。

静岡県の小さな、そして魅力たっぷりな岳南電車さん。是非おとずれてみてはいかがでしょうか?


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