ヒマつぶし情報
2021.02.03
布教のために牡蠣に油を注ぐ僕の奥さん
だから気に入った
誰しも1つや2つ、好きな食べ物、嫌いな食べ物があるだろう。
これを訪ねた時に「嫌いな食べ物ないねん~好きじゃないだけでなんでも食べれるし~」なんて返してくる奴がいるが、そんな奴は言語道断。
僕はいい子ちゃんじみた回答を求めているわけではない。
好きなものは好き。嫌いなものは嫌いであろう。
そう簡単に嫌いが好きに転じることなどありはしないのだ。
ちなみに僕の嫌いな食べ物はらっきょ・好きなものは納豆だが、残念なことに僕の奥さんは納豆が大嫌いだ。
隣で納豆をかき混ぜようものなら、この世の終わりのような顔をされてしまう。
挙げ句の果てに、臭いから早く食べ終わってよねとまで言われる始末。
好物なんだからゆっくり食べさせてくれよ、、、と思うし、
納豆美味しいのにもったいない!とも感じてしまう。
とはいえ、僕は奥さんに嫌いなものを無理に勧めたりはしない。
そう、誰しも好きな食べ物、嫌いな食べ物があるのだから。
しかし、しかしだ。
とんでもないことに、僕の奥さんは僕の好物であろうがなかろうが、自分の好きな食べ物を押し付けまくるのだ。
その代表格が牡蠣である。
僕はらっきょに次いで牡蠣が嫌いだ。
あのドゥるんとした見た目は気持ちが悪いし、味にもまあまあクセがあるではないか。
ガチガチとした殻の具合からいっても、食べるな危険と言われてるようにしか思えない。
実際、食あたりによってバタバタと倒れゆく友人を何人も目の当たりにしている。
そこまでのリスクを冒してまで食べたいだなんて、しかもそれが好物だなんて、、、
何が海のミルクだ。僕には到底理解できないぜやれやれ、、、と思っていた。
できることなら食べることなく日々を過ごしていきたい。
僕は静かに暮らしたいのだ。
メッシャアーッ
しかしある日、それは唐突に冷蔵庫に現れた。
狭い冷蔵庫の中で幅をきかせ、異彩を放つ存在感。
大きな瓶にギッシリ詰められた牡蠣のオイル漬けである。
どう考えても1人で食べきれる量ではない。
嫌な予感が頭をよぎる。
振り返ると既に奥さんが背後に回り込んでいるではないか。
え、僕の奥さん、スタンドだったの、、、?
抵抗する間もなく、ちょっと食べてみてよと奥さんに無理くり口の中に一粒の牡蠣を放り込まれる。
うげっと思いながら吐き出すわけにもいかず、そっと牡蠣を転がしつつ噛み締めてみる。
、、、ちょう美味いじゃん。
味付けのせいなのかオイル漬けだからなのか、あの独特の臭みはなく、口当たりもまろやかだ。
まさに牡蠣の美味しいところだけを凝縮したような溢れ出る旨み、、、。
これがあの嫌われ者の牡蠣だというのか。
にわかには信じがたいが、牡蠣の好感度が一撃にして上がってしまった。
ぜひ、僕のような牡蠣嫌いのみなさんにもこの衝撃を味わっていただきたい。
してやったりとほくそ笑む奥さんから教えてもらったレシピがこちらである。
〜ゥンまあ〜〜〜い牡蠣のオイル漬けレシピ〜

材料
・牡蠣:1キロ
(待って待って多くない?と思うかもしれないが心配ご無用。一瞬でなくなるぞ。)
・ニンニクスライス:4カケ分くらい
・唐辛子:2本
(辛いの苦手な人は無くてOK)
・ローリエ:2枚
・黒胡椒:数粒
・オイスターソース:大さじ2
・醤油:大さじ1.5
・白ワインor料理酒:大さじ4
・熱湯消毒した耐熱容器
下処理用
・片栗粉/塩/酒:適量というか適当。
作り方
①牡蠣に片栗粉と塩をまぶして何回か洗い、ザルにあげて酒をふりかけて水気を切っておく
②フライパンにオリーブ油を入れて温まったらニンニクの半量を入れる
(好きな人は唐辛子も入れちゃう)
③水気を切った牡蠣を投入!
④牡蠣から水分が出てブクブクしてきたら白ワインを入れてさらに加熱!
アルコールを飛ばす
⑤牡蠣に火が通ったらフライパンからザルを重ねたボウルに移す
⑥ボウルに落ちた牡蠣の汁をフライパンに戻してオイスターソースを投入!
⑦煮詰まったら牡蠣を戻して焦がさないように汁を絡める
⑧汁がなくなりかけたところで醤油を投入!
⑨熱湯消毒した耐熱容器に熱々の牡蠣とニンニクスライスの残り、ローリエと黒胡椒を入れて、牡蠣が浸かるくらいオリーブ油を注ぐ
(好きな人は唐辛子も入れちゃう)
牡蠣に火を通して〜

調味料と炒めて〜

瓶に詰めると、、、こうだッッッッ!

翌日からが美味しいので冷蔵庫に保管。じっと待って完成!!!
※冷蔵庫保管で2週間くらいもつが、我が家では奥さんが冷蔵庫の前を通る度につまみ食いをしているので1週間を待たずしてなくなってしまう
できあがりーーーーーーーッ!!!


そのまま食べても絶品だが、
漬けているオリーブ油ごとパスタと炒めればお店級の小洒落たディナーの完成である。
しつこいようだが、中毒ジンジャエールとめちゃくちゃ合うぞ。
牡蠣にこんなポテンシャルがあったなんて目から鱗である。
このオイル漬けをきっかけに、牡蠣フライや牡蠣ご飯も食べれるようになってきた自分がいる。
宗教の勧誘や商品の押し売りで救われる人がいるように、たまには押し切られるのも悪くはない。
よし、ならば!と僕も納豆を全力で奥さんに勧めてみたが、やはり全力で拒否されてしまった。
なにか奥さんに通用する美味しい納豆アレンジがあれば、哀れなこの僕に教えていただきたい、、、。
食卓で平和に納豆を食せる日はまだまだ遠いようだ。

ピザって10回言って
ピザ,ピザ,ピザ,ピザ,,,
じゃあココは?
pizza小僧