一日での寒暖差が大きくなり、いよいよこれから来る冬の足音が聞こえてきました。暑さにも寒さにも負けない体作りのためにも、銭湯に入って免疫力を高めていきましょう。「“お風呂俳優”髙﨑俊吾の銭湯日記」です。
今回ご紹介するのは、西武池袋線 椎名町駅から徒歩3分にある五色湯さん。
山手線 目白駅からも徒歩10分です。

マンションの1階部分が銭湯になっています。
五行思想に基づいた入浴を勧めている銭湯で、ロゴも五行思想から造られています。

五色湯さんは1952年創業、当時は宮造りの平屋の銭湯でした。14年後の1966年に現在のビル型銭湯に改装しました。
その後もリニューアルを繰り返し、2022年に現在の姿になりました。

木の香りがする下足箱で、和風な内装の世界にすぐさま引き込んでくれます。

店内はシンプルながら、和風な内装の中に細かなこだわりを感じます。

体格ブラザーズのお二人のサインが飾られ、その奥には戦闘機や戦車のフィギュアが飾られています。少年心をくすぐられるラインナップでテンションが上がります。
入湯料は都内一律600円。サウナは別途400円でフェイスタオルの貸し出しがついています。支払いは現金のみなので注意が必要です。
それでは早速浴室へ。東京銭湯HPより写真をお借りします。

脱衣所です。
畳調の床に漢数字の大きめのロッカーがあります。明るすぎない照明で落ち着きがあります。
女湯との間を隔てる壁の上部には、昭和を感じさせるデザインが施されており、懐かしさとお洒落さを感じました。
是非実物を見てもらいたいです!

浴室内です。
カランは17箇所、リンスインシャンプーとボディソープは備え付けられています。
窓に張られた五色のステンドグラスは、五色湯さんの五行思想に基づいたコンセプトから着想を得ています。
和モダンな雰囲気が浴室全体を包んでいて、凛とした空気を感じ、感覚が研ぎ澄まされるようでした。
五行思想とは、自然は「木・火・土・金・水」の5元素から成り立つとする自然哲学です。五色湯さんでは、その5元素を「赤・黄・青・白・黒(緑)」の五色になぞらえて、5つの設備を堪能してほしいというコンセプトがあります。「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という五行思想の根底に通ずる、湯治体験を提供してくれます。
まず「赤」は、中温風呂の浴槽です。こちらは38~40度で、人肌の温度で体への負担が少なくリラックス状態になることができます。地下水を使っているので肌触りも柔らかいです。
その次は「黄」。43~45度の高温風呂で体に少し負荷を与え、交感神経を刺激します。小さな気泡が含まれたシルキー風呂なので、肌の小さな汚れを落として美肌にしてくれます。

次が「白」のサウナです。温度は100度近くで9人ほど座ることができます。
微かに聞こえる和楽器の音楽がより一層没入感を高めてくれます。
サウナキーとロッカーキーには金属が使われていないので、サウナ内でも熱くならないのが嬉しい点でした。

そして「青」の水風呂。
リニューアル前からある滝の壁画を見ながら入る水風呂は、さながら大自然の渓流で水浴びをしているよう。
より一層深く体を冷やし、心まで浄化してくれるような気さえしました。

最後に「黒(緑)」の外気浴タイムです。
吹き抜け屋根の下に休憩用のチェアが置かれていて、外気浴をすることができます。
頭もスッキリし、五行思想に基づいた瞑想体験のようなとても素晴らしい時間を過ごすことができました。

ロビーにて少し休憩を取ろうとしたところ、昔ながらの按摩機がありました。
最近ではなかなかお目にかかれないレトロ感に、好奇心が疼きます。

150円でコーヒー牛乳を購入し、記念に写真を撮りました。
和モダンな内装にとてもマッチしています。

上を見上げると、立派な熊手が大きな柱に飾られています。
華やかな熊手に五色湯の札がついていて、とても見事です。
今回ご紹介してきた五色湯さんは、こだわりが隅々まで光っており、心身ともに楽しませてくれる銭湯でした。
五行思想を体現したような5つの設備では、忙しい日常から少し離れて湯治体験をすることができます。
ぜひ五色湯さんで心身ともに癒されてはいかがでしょうか。


今回の探索人

髙﨑俊吾 

X:https://x.com/takasaki_shungo