子どものころこんな疑問を抱きませんでしたか？

親に連れて行ってもらった銭湯。

家には無い大きな浴槽やケミカルな色の湯、ジャグジーや露天風呂と、幼少期の僕にとってそこは父親が仕事終わりに連れて行ってくれる遊園地でした。

そんな遊園地で本当に理解できなかった事があった。

それは、風呂に入るわけでもなく、椅子やござの上でボーっとしている大人たちです。

なぜ湯船に浸からないのだろう。ってか何をしているのだろう。

きっと子どものころだけでなく、今もそう感じている人もいると思います。

しかし、彼らはただボーっとしていたのではないのです。

彼らは今、大切な「儀式」の最中なのです。

サウナは様々な種類がありますが、要するに高温の室内で汗をかき、デトックスやダイエット効果、血行促進を促す施設です。

一般的な解釈では。

いや、もちろんそれもあるんですけど、我々サウナーの真の目的はそれではありません。

我々サウナー真の目的、それはサウナによる快感。気持ちいいんですよ。それは比喩的な意味でなくて、物理的に気持ちよくなっちゃうんです。

「整う」なんて言われてますね。アレです。

我々サウナーの大多数は気持ちよくなるためにサウナに通っているのです。

「いやいや、気持ちいいってどういう事やねん」と思ったあなた、次に僕がどうやってサウナに入り、どのような状態になっているのか説明いたします。

サウナには正しい入浴方があります。

サウナに苦手意識がある方、たまに利用するがイマイチ効果を実感できないなんて方は、ほとんど間違った入浴方をしています。

では正しい入浴方とは何なのか。ズバリ

サウナ→水風呂→外気浴

これを1セットとして数回繰り返す

これこそが正しい入浴方なのです。

例えば僕の場合は

最高温度100℃の場合

サウナ8～10分→水風呂1～2分→外気浴5～15分

こちらを3～4セットほど繰り返していきます。(もちろん室温やその日の体調によって変わります)

これをしていくうちに、気持ちよ～～～～～くなっちゃいます。

まずは水分補給、洗体、湯船に浸かります。

サウナの効果を上げるための下地です。

湯船から上がり身体の水気を拭き取ったらいざ入室！！

あ、熱い、、、！

つらい！もう出たい！！

ほんとに熱いんですよね。暑いというより、熱いんです。

しかしここは我慢。

室内に流れているそこまで興味のないTVでしのぎます。

あと3分、、、

ここからがマーーージで長い！！

時計止まってんじゃないの？と思う程長いです。

そして目標10分達成。

部屋を飛び出し水風呂へ向かいます。

はやる気持ちを抑え、まずは水風呂の水を汲んで身体にかけて汗を流す。

汗を水風呂に持ち込まないサウナーのマナーですね。

そして入水！

寒ッッッッッ！！！！！

無理無理無理無理！！

ほんと冷たいです。苦です。

しかし10秒ほど経つと、、、

なんとまったく冷たくないんです。

芯から温まっているので、身体の内側の熱がじんわりと皮膚を覆って、冷たさを感じなくなります。

我々はこれを「温度の羽衣」と呼んでいます。

そしてしっかり水風呂で締めたあとは外気浴。

身体の水気を拭き取ったあと、

露天がある銭湯であれば露天の椅子に座るか、ござや寝ころべる所が用意されていればそちらにゴロンします。

ここからは文章で表現するのは難しくて人それぞれなのですが、

僕はまず、頭がぐわんぐわんします。これはのぼせているのではなく、ほろ酔いの感覚に近いです。

そしてめちゃくちゃ目が良くなります。普段見えない星がたくさん見えます。

なのに視界自体は波紋のように揺れています。

さらに聴覚が研ぎ澄まされます。流れる水の音、風の音、ジャグジーの音、人の足音、すべてがクリアに聞こえそのどれもが心地いいです。

極めつけは触感が劇的に上昇します。

身体に流れている水滴一つ一つがハッキリと認識できます。

これらの変化が一気に身体に起こります。

もうめっっっちゃ気持ちいいんです。

これが3セット目に来ることもあれば、1セット目に来ることもあります。

この突き抜けるような快感のためにサウナに通うのです。

本当はもっと色々あるんですけど、キリがないので是非試してみてください！

そしてサウナ後驚くべき変化が起きています。

①まず飯が信じられないほど美味しい。

汗でかなり塩が抜けてるので、何食べても美味すぎます。感謝しちゃいます。

サウナを終えた後はもちろんキンッキンに冷やしたビールです。

これもめちゃくちゃ美味しいです。

②肩こり腰痛が消えている。

高温→冷水を繰り返しているので血行がよくなり、全ての凝りは消えてなくなります。僕は。

③めっちゃ寝れる。

というかすごい快眠なんですよね。理由はわかりません。

④活力が湧く。

気持ちが前向きになります。これも何でかは知りません。

どうでしょうか。

サウナの魅力伝わりましたでしょうか。

少しでも興味が湧いたらぜひ試してみてください！

風呂に入るわけでもなく、椅子やござの上でボーっとしている僕たちと共に「整い」ましょう。

ではまた。

僕は今からサウナに行ってきます。