性格はおてんばで甘えん坊。きゅるんとしたお目目が特徴の、この可愛らしい猫さんは、実はなんと銚子電鉄の見習い社員!!
鉄道、そして猫にも目がない私…早速、先日会いに行ってまいりました。

銚子電鉄があるのは、千葉県の“はじっこ”。
JR総武本線の終点でもある銚子駅から、犬吠埼への玄関口である犬吠駅をすぎ、のどかな漁村広がる外川駅までを結んでいます。
全長約6.4km・10駅と短い路線を、昭和生まれの可愛らしい車両がごとごと走るローカル線です。

なかのさん(仮)がやってきたのは、その中の仲ノ町駅。
周辺にはヤマサ醤油工場が広がり、醤油の甘くて香ばしい香りが周辺に漂っています。

ちなみに、なかのさん(仮)は、(仮)までが名前だそう。
昨年の10月14日、鉄道の日に仲ノ町駅前で弱っている所を駅員さん保護されました。もちろん勤務時間中ですが、「子猫が弱っている」と社長に報告をしたところ、すぐにレスキューするようにといわれたとのこと。ローカル線ならではの温かさがしみいります。

当初は駅で保護をしていましたが、売店で食品を扱っているなどの理由もあり、駅から徒歩2分ほどのお家に引き取られる事となりました。
それでも週末を中心に、仲ノ町駅に“出勤”しており、気軽に会う事が出来ます。
まだ子猫ですので駅舎にいるのは2時間、脱走防止の柵もきちんと取り付けられています。

訪れた日の勤務時間は、14時~16時。14時直前に駅舎へと向かうと、なかのさん(仮)に会うべく集った方がすでに集まっていました。
話を伺うと、こういった動物×鉄道が好きな方の推し活は「モフ鉄」というそう。中には遠方からいらっしゃる方も!
もちろん皆さん動物好きなので、自由に動き回るなかのさん(仮)をにこにこと見守っていました。

なかのさん(仮)にメロメロなのは、駅の方々も一緒です。
1時間に1往復程度と、のどかな銚子電鉄さん。
駅員さんも整備士さんも、一緒になってなかのさん(仮)を愛でていました。

そしてこの駅舎自体が、木造でレトロな造りなのがまたよい。ここには、穏やかな時間が流れていました。
さてはて、この銚子電鉄は「赤字」で「まずい」、「崖っぷち」な路線。これは悪口ではなくて、本人たちが発信している言葉なのです。
路線名の愛称も「崖っぷちライン」。これを逆手にとって、「まずい棒」などユニークなグッズを販売しています。

なかのさん(仮)グッズもさっそくできていました。硬券風名刺以外は、オンラインショップでも購入できます。
こちらの売り上げが、なかのさん(仮)のご飯代にもなるそう。カレンダー800円、キーホルダー700円と実にリーズナブルです。

周辺にはヤマサ醤油工場があり、醤油工場の見学や、醤油アイスなどを食べることもできます。
あまじょっぱくて美味しいソフトクリームは、癖になる事まちがいなし。

また、敷地内には日本最古のディーゼル機関車も静態保存されていました。
敷地へは、工場営業日でしたら無料で入る事が出来ます。

仲ノ町駅の車庫見学も、事前に予約購入すれば可能です。
これまた日本最小の電気機関車のデキ3形など貴重な車両の数々を、銚子電鉄の方のガイド付きでたっぷり見る事が出来ました。

可愛らしいなかのさん(仮)に癒され、美味しい醤油もいただけて、さらに鉄分もたっぷりな仲ノ町駅。
もちろん、ここ以外の駅も魅力たっぷりなので、最後はなかのさん(仮)にお見送りしてもらいつつ、ローカル線の旅を味わうのもお勧めです。

ぜひ、会いに来てなの🐾
※なかのさん(仮)の出勤時間は、Xの公式ポスト(@nakanosan_2026)をご参照ください。


今回の探索人

伊藤桃

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