12月に入り、2025年も残り1ヶ月を切りました。本年も『”お風呂俳優”髙﨑俊吾の銭湯日記』をご愛読いただき、ありがとうございました。
今年最後の紹介となる銭湯は、昭島市にある富士見湯さんです。

年の瀬は何かと慌ただしくなりますが、お風呂くらいはゆっくりと浸かりたいもの。
富士見湯さんは、なんと昼の12時から翌朝9時までの長時間営業。心ゆくまでお風呂を堪能できます。

昔ながらの右読み看板が迎えてくれる富士見湯さんは、青梅線・東中神駅から徒歩5分。駐車場も完備されています。
1953年に創業、2016年にリニューアルして現在の形になりました。
周囲には高い建物がなく、風が吹き抜ける気持ちの良い立地です。

館内はログハウスのような木の温もりに包まれた造りで、季節ごとの装飾あり、とても華やかです。

入湯料は都内一律550円。サウナは男性400円、女性300円です。また、男性側のみ展望デッキがあり、こちらは200円で利用できます。
なお、この料金にタオルの貸し出しは付いていませんので持参するか別途料金がかかります。

ロビーには、約7,000冊の漫画が並び、時間を忘れて楽しめる空間が広がります。さらにロフトエリアには仮眠スペースがあり、追加料金で利用可能です!早速浴室へ。
ここから先はTOKYO SENTO公式HP より写真をお借りしています。

脱衣所もロビー同様、木目調で落ち着いた雰囲気。特筆すべきは本格マッサージチェアが無料で利用できるということ!お風呂上がりに使用すれば気持ち良すぎて眠ってしまいそう、、、。長時間の利用は注意です!
ドライヤーも無料で利用できます。ホスピタリティが溢れています。

浴室に入ると、クジラ・招き猫・亀など”めでたい”モチーフのカラフルな壁画が目に飛び込んできます。その迫力に圧倒され、入った瞬間に縁起が良くなるような空間です!”縁起”に掛けて”演技”も良くならないかなと邪な考えが頭を掠めました!笑
カランは24箇所、シャンプーなどは備え付けです。内湯は5種類あり、写真向かって右手から、高温湯、中温湯、電気風呂を完備。富士見湯さんの水は、飲めるほど綺麗な深層井戸水を100パーセント使用しています。自然豊かな昭島の土地ならではで、都内ではなかなか味わえません。
写真には写っていませんが、手前には子供用の風呂もあり、おもちゃが浮かべられています。小さなお子さんのいる家庭には嬉しいサービスです。子供は体が温まる前にお風呂に飽きてしまうものですから、お子さん連れの方にはこれからの季節には特に有難いですよね。

露天風呂は、石造りで雰囲気満点です。空が高く、とても気持ちのよいお風呂です。また、男湯側のみ設置された展望デッキへはここから上がります。足湯用のバケツが置かれ、サウナ後の休憩スペースとしても最高に気持ちのいいデッキです。何より、空を遮るものが何もなく、広い大空を堪能できるのが何よりの魅力です。夜は星も綺麗に見えることでしょう。

サウナは約90度で9人ほどが座れる広さ。男性側にはセルフロウリュ装置があり、アロマ水や井戸水でロウリュを楽しむことができます。室内全体が薄暗く設定されていて、洞穴のような瞑想空間となっており、瞑想サウナと呼ばれるのも納得です。
瞑想サウナで己の内側に意識を傾け、井戸水の水風呂で身体を冷やし、展望デッキで世界の広さを感じる—ここにしかない最高のサウナ体験ができました!これはこの富士見湯さんでしかできない体験です!

お風呂上がりに180円でコーヒー牛乳を購入。漫画に囲まれた空間で飲む一杯は格別です。
また、ロフトエリアの仮眠スペースもご紹介します。

男性側のロフトエリアは、仕切りのない雑魚寝スタイル。友人らと過ごしたり、漫画を読みふけったり自由気ままに過ごすことができます。
また、終電を逃した際にもとてもありがたい設備ですよね。

女性側には、仕切りがありカプセルホテルのように使用できます。完全に眠れるプライベート空間で、これが銭湯とは思えません。
今回は、昭島にある富士見湯さんをご紹介しました。都心からは小一時間ほどかかりますが、自然豊かで空が高いのがとても印象的な土地です。だからこそ、この富士見湯さんでしか体験できないお風呂時間があります。ぜひ近くにお越しの際や、空の広さを感じたくなったら、富士見湯さんに足を運んでみてください。