ヒマつぶし情報
2021.02.24
ツッコミの腕を上げたい方必見。【漫才師育成アーケードゲーム編】
時は20年前。
当時中学生だった私の夢はお笑い芸人。
その頃はbaseよしもとや爆笑オンエアバトルという番組がアツかった時代。
このまま高校に進学するか、それともNSCに願書を出すか。悩んでいた頃のお話。
たまたまゲーセンで見つけた1体の金髪の人形。
上部のパネルには松竹芸能の芸人の顔がズラリと並んでいる。
なんだこのゲームは???
「つっこみ養成ギプス ナイス☆ツッコミ」
プレイヤーとなる私はツッコミ役となり、ネタの流れをモニターと音声で確認しながらボケである人形にあいづちを打ったりツッコミを入れたり、漫才をして笑いをとる。(見てくれを想像して下さい。)
そしてノルマを達成すると客が増えるというルールだ。
漫才をしながらボケである人形にツッコミを入れ、ツッコミ技術で客を増やすという体感型アーケードゲーム。
これを攻略したら漫才スキルが身につくのではないか。
もしかしたら笑いの神様からの課題であり何らかのお告げかもしれない。
当時お笑い芸人になりたいものの、何から始めたらいいのかわからなかった私は、夢に一歩近づくためにこのゲームを攻略しなければならないととんだ勘違いをしてしまったのです。
スタートダッシュから遠回り。
気になる内容について
まず松竹のコンビ9組ずらりと並ぶその中から自分の好きな芸人、そしてネタを選ぶ。
その9組と言えば横山たかしひろしと大御所から、ますだおかだ、TKO、オジンオズボーンと現在もテレビで活躍するコンビ(今や訳ありコンビも含まれますが)や、アメリカザリガニ、オーケイ、OverDriveなど懐かしい名前も。
今見ると写真が若すぎる。
足元のペダル→「あいづち」
おでこにツッコむ→「わけわからんわ」
後頭部→「やかましいわ」
胸→「なんでやねん」
この3種のツッコミとあいづちを使いこなすのだが、間とテンポをくずさないよう進めなければならないためとにかく難しい。
しかも
わりと強めにツッコまないと機械が反応しない。
ツッコミを逃すと客が減っていく。
M-1でもないのに自分が勝手に作ったプレッシャーの中、1人ゲーセンで人形と漫才させられるというわけだ。
クソ難関羞恥体感型ゲーム。
まずネタを覚えなければ的確なツッコミは入れることができないので数を重ねなければならない。
ネタを聞きながらボケに応える。そして客の反応をうかがう。
会場をアゲたやつが勝ち。
まさにとんかつDJアゲ太郎状態。
ツッコむべきところであいづちを打ちノリツッコミモードに入りネタが進んでいくことも可能。これはかなり高度な技である。
またツッコミがうまく行けばハリセン、たらい、斧などアイテムもゲットできる。
人形は突っ込まれすぎて後頭部をガムテープで修復されてたり、服が黒くなっちゃってたり、3枚目なんて悲惨な仕上がりです。
まとめ
本作をプレイする際には1人で機械につっこむ勇気が必要なためそれを気にしてプレイしない人が多いはず。
現在は見かけなくなったので廃盤になったのかと調べてみた結果
まだ置いてあるレアなゲーセンはあるらしい。
もし見かけたら是非やってみてもらいたいものです。
しかしこのゲームで漫才師目指すとは
ダンレボをマスターしてEXILEのオーディションを受けるようなもので
ダンレボをマスターしたらダンスがうまくなるわけではなく、ダンレボがうまくなるだけで。
ナイス☆ツッコミをマスターしたら漫才師に近づけるのか?
いや、ナイス☆ツッコミマスターに近づくだけだ。
その頃の自分に一刻も早く教えてあげたい。
以上、私のとんだ勘違いで無駄に過ごした青春時代のお話でした。
ここで記事にできたことで少し報われた気がします。
ご静聴ありがとうございました。
読んで!!読んで!!読んで!!
こんな、誰もが目を向けないようなことに的を当てて記事書いています。
良かったら他の記事も読んで下さい。よろしくお願いします。
怖そうなおじさんが着ている犬のジャージについて。【GARFY編】
チャームポイントはマレットヘア。
好きな色は汚れた白。
ダサいものの中からわずかに光り輝くかっこ良さを発掘する事を趣味とします。