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ヒマつぶし情報

2020.11.19

私がハピネッツブースターになるまでの話(バスケットボール)

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店舗店長の顔も持ちながら、商品プロデュースやコラボ商品制作からイベント開催など今までにないものを作り出す0→1バイヤー。

全国転勤族。関西弁以外話せない。

現在は秋田OPA店に所属しております。


月1レギュラーで

出演中

ABSラジオ

「タマリバ」

@tamariba10


突然やってきた「沼行き」のチケット

気が付けば秋田に来て約10か月。

それなりに、慣れない土地やカルチャーショックなどを楽しんでいたつもりだった。


「ええやんええやん、秋田最高やん!」

色んな場所に行ってはOPA営業担当さんに報告するという日々を送っていた。


その日もいつも通りに働いていて

夜は月1レギュラーで出演中のABSラジオ「タマリバ」の日だった。


もうすぐ閉店の時間やな~という頃、

営業担当さんが『バスケのチケットあるんだけど行く人いる?』とお店に来たらしく(私はその時店出てていなかった)対応したスタッフが「やー誰もいかないかと・・・」と回答し『だよねー、ヴィレッジの店員さんでこういうの好きな人いないよねー』


偏見すげーやんww


でも実際、興味ありそうなスタッフはおらず、そのまま事は過ぎ去って終わりそうだった。


店に戻った私に上記を対応したスタッフが報告してくれて私は

「バスケ行きたかった‼‼」

と絶叫。


何故ならば、転勤してきて間もないころ、

新海監督に

『秋田にはハピネッツがあるじゃないですか。』と教えてもらっていたのだ。

そして『機会があれば是非見てみてください』的なことも言っていただいていたのだ。

※新海監督とはNHK Eテレ「あはれ!名作くん」の監督でラーメンとバスケが異常に好きと豪語するアニメ監督です

@taketoshinkai


聞いた当時は「ハピネッツ?なんぞや?」と思っていたが、秋田に住んでいるとショッキングピンク色のジュース自販機やユニフォームを着たカエルのマスコットキャラクターをあちこちで見かけて「新海さんゆーてたの、さてはこれやな?」くらいにはなっていた。


なので、一回行きたかった。

速攻で営業担当さんに

「私!バスケ!行きたい!‼!」

(慌てすぎてため口なってた)

と連絡し、無事に初観戦が決まった。




革命前夜

仕事も終わりラジオの出演の為、移動し打ち合わせ中『聞いてくださいー私明日ーバスケ行くんですー。

ルールも何もわかんないけど大丈夫かなー』と話していたら共演者さんが、『秋田のブースターはめちゃめちゃあったかいし、店長行くってなったらきっと喜んでくれるし迎えてくれると思う。

お店のTwitterで呟いてみたら?』と助言下さったので呟いてみたら(ちょとまってブースター?まずそれは何?とか思いつつ)あっという間に100いいねついてた。

(ウチみたいな弱小アカウントにとっては異常値)

中にはコメントもくださった方もいて、すごい歓迎してもらってる。

嬉しい。楽しみ!

ってなって打ち合わせ中はほぼ画面ショッキングピンクだった。

(ずっとチームのこと調べてた)


プロスポーツとは無縁の人生

以前、自分のことを記事で書かせてもらったのですが

(参照https://www.village-v.co.jp/news/media/7137


そもそも(超持論ですが)

スポーツは自分でやるものと思っていたので、プロスポーツは全く見ない。

自分のチームメイトの応援はわかるけど、自分に関わりのない分野のしかも全然知らない選手を応援するってどういう気持ち?

ライブとか行っても腕上げてみんな一緒にーとかは絶対しない。できない。

アイドルを推す、コンテンツに課金しまくる、そういう感覚全くわからない。したことない。


なのでほんとにこの時は

「どんなもんか一回見てみたい」

と軽い気持ちで観に行きました。

秋田の事はなんでも一度味わってみたい、と思っているので。

秋田のプロバスケットチーム『秋田ノーザンハピネッツ』

さて、先ほどから出てきている「ハピネッツ」とは一体何なのか。

僭越ながら、秋田以外の方にご説明します。


「秋田ノーザンハピネッツ」という秋田市を本拠地としてB.LEAGUEに所属するプロバスケットボールチームでチームカラーはハピネッツピンク(俗にいうショッキングピンクです)

ロゴのデザインは米どころである稲穂があしらわれたデザインとなっており、勝利と豊作の願いが込められている。

(wikiより抜粋させていただきました)



wikiに気になる文面が


ブースター(ファン)が熱狂的であることが知られており、アウェーゲームでもホームゲームのように客席をピンクに染める動員力から「クレイジーピンク」と呼ばれている。



なんそれ。



秋田でそんな熱狂的?どういうこと?

割とおとなしそうめな県民性って聞いてるけど?(失礼すいません)

そういえばラジオの前にもすごいって言ってたな、でも想像できない。どんなんなんやろか。


と、試合以外の興味が俄然わいてきた。




後々知ったのですが、秋田はバスケットボール文化が昔から根付いているらしく、秋田県にある能代工業高校が、かの有名な「スラムダンク」に出てくる山王工業高校のモデルになったといわれているそうで、数か月前、全く何も知らずにスラムダンクのグッズ発見したからツイートしよーっと、と思って呟いたらソッコーで完売したのもこういう事かーと後々わかった。

(今思えば引き寄せだったのかもしれないと思う)

私の思ってる秋田と違う

試合当日(10/18)、会場に電車とバスで行ったのだけれど、バスの待合席で隣に座ったおばあちゃんが、鞄の中をガサゴソしだした。


『!?』


中身、全部ショッキングピンク。

ありとあらゆるものがショッキングピンク。

思わずガン見してしまった。


いや、若い人ならわかる、おじさんでもわかる。

お姉さんでもわかる。けどおばあちゃんは、わからない!!

え、バスケ見に行くん!?マジで!?


って脳みそ大パニック。


(えーーすごいんやけどーー)

と思っていたらバスが来て、立ち上がってよくよく見ると、おじいちゃんもトートが。

お兄さんのインナーが。

お姉さんの鞄につけてるキーホルダーが。

みんなショッキングピンク。


ほんで全員バスに乗り、無言で移動する。

(うぉぉ、なんかすげぇ・・・)

今思えば移動中から今日の試合は始まっているんだぜ、と言える。

会場前のバス停では乗車していた人が全員降りた。



私にとっては非日常がそこにはあった

会場についてまず思ったのは、「CNA★アリーナ(秋田市立体育館」建物が可愛い。

外も中もショッキングピンクで飾られて、選手のパネルや垂れ幕、一気に日常から気持ちが切り離される。

そして満面の笑みで迎えてくれるスタッフさんたち。

「いらっしゃいませ!」ではなく「今日もよろしくお願いしまーす!」なのが印象的だった。


(わースポーツ観戦ってこんな感じなんやー)


と思いながらアリーナに入ると、


ピンクピンク、みーーーーんなピンクのTシャツ着てる!

会場もめーーーちゃピンク!

そもそもやけど、秋田でこんな人集まんの?え、ヤバない?

(ご時世で半分しか入ってなくてそれでも1400人弱)



・・・え、ちょっと待って私も着たい・・・

(この辺からいよいよおかしくなりはじめる)


その足でグッズ売り場にむかい、Tシャツとパーカー買った。

最終的にこの日一日で使った金額は、言いたくない。笑

肝心の試合はどうだったのか?と言いうと

(以下脳内再生なので関西弁えぐいです)


ルールは

・ボール持って歩いたらダメ

・自分が入れるほうにゴールしたらいい

この二点のみで挑みました。



えー早!!

みんなでっか!!

コートのロゴマークって元々貼ってんの?

めっちゃ試合止まるんなんで?

ファウルって何したらファウル?

チアのおねーちゃん踊りまくってるこの時間は何!いつも突然!!

そもそも何分あんの?この小分け(Qのこと)なってんの何回すんの?

選手いつでも交代できんの?

フリースローさっきは一回やったのに今度はなんで二回なんやーーー!


とか思ってる間に点は入るわで、とにかく忙しかったです。笑


試合が終わって今の私は

わからないことが沢山あったけど、帰りチケットブースで翌週のチケットを買っている私がいました。


そこから次の試合までの一週間、

家に帰ってはYoutubeでバスケを見て、ネットでルールを学んだりポジションや選手の特色、過去所属の選手の今、契約のルールまで

めちゃめちゃに勉強しまくりました。

Bリーグのチケット買うの登録したり、ファンクラブにも加入して私は一体どうしてしまったんだろう。

この湧き上がる気持ちや熱意は何なのだろう。

言葉じゃ言い表せない。書いている今でもまだわからない。





でも一つだけわかることがある。









完全に、ハマってる。



ハマったとか安直な言葉でしか表せないことが悔しい。


人の事応援することが、皆で一つのものを応援することが、こんなにも自分の力になること、初めて体感してる。

心の底から勝ってほしい、1ゴールで超一喜一憂し、自然に涙がこぼれたり、日々ハピネッツを想うブースターが沢山いて私たちは応援すること、願う事しかできないけど、選手みんなが「一緒に戦ってほしい」と言ってくれる。


運営さんはいつでも秋田の為、チームの為、選手の為、ブースターが楽しんでもらうには、と日々考えてくれスポンサーさんもハピネッツを盛り上げようと応援してくれて、みんなぜーんぶ、全部ひっくるめて、秋田全部で戦ってるこのチームはなんて愛にあふれた素敵なチームなんやろ。

こんな世界、他にあるんか?書いてて涙出てきたわマジで。


個人的に転勤で初の東北、正直「まじか・・・」って思った。

でも来てみればいいとこいっぱいある。毎日おもしろい。

もっと秋田知りたいし「知ってほしい!こんなんあるんやで!!って教えたい!」って思ってる。

バスケの事はなんにもわからんけどこんなに惹かれるのは

その気持ちもリンクしたからなのかもしれない。


『私もハピネッツ応援したいわ、何もでけへんけど応援したいわ!!』


というわけで、こうなりました。



もともとショッキングピンク好きだし、ロゴがめっちゃ可愛い。



そしてスポンサーであるOPA様が私にこんな提案をしてくれました。






こんなおっきいモニターでうつしてもらって、ショッキングピンクの頭して、もちろん「ちょっと恥ずかしいなーー」って気持ちはあるんです。一応。


でも「応援してるで!!」という気持ちを伝えたい!の方が勝ちました。


そして先日、Twitterを見てくださったスポーツ記者さんが観戦している私を見つけて下さり記事にしてくれ、新聞に掲載されました。

(会う人会う人、新聞見せてくれました笑)



人生何が起こるかわからないな、とつくづく感じていて、色んな土地で「もうこれ以上はない」と思う経験たくさんしてきましたが

まだまだあったと思っています。


みんなが幸せを共有できるようにという願いが込められているハピネッツピンクを身にまとい「GO!Happinets‼‼」と叫ぶクレイジーピンクの一員に私はなりたい。


秋田に来てよかった。


まだまだ分からないことばかりなので勉強します!

そしてめちゃんこ応援します!

会場で見かけたら是非お気軽に!お声掛けください!


最後までご覧いただきありがとうございました!


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