ヒマつぶし情報
2020.10.11
ためにならない!ビレバン風POP講座
こんにちは。
ヴィレッジヴァンガード本店のスタッフです。
いつもこの、「ためにならない!ビレバン風POP講座」を
ためにならないにも関わらずご覧いただき、
ほんとうにありがとうございます。
今回は、当本店の店長・ツイッターの中の人であるS店長の方から
直々にPOPの極意・本質をご教授いただきましたので、
是非ごらんください。
ためにならない!ビレバン風POP講座
ツイッター中の人 独占インタビュー
あのPOP。
皆様覚えていらっしゃいますでしょうか。
このヴィレヴァン本店の代名詞とも言えるPOP。
ツイッターを通して、一躍全国に本店の名を轟かせたきっかけとなるPOPです。
忘れもしない。2019年11月3日。
午後1時2分投稿。
私が出勤前にツイッターを
いつもどおり確認すると、
タイムラインにこんなツイートが。
「え?」と、私は2度、目を疑いました。
フォローしていない本店の
アカウントがなんで?と、
このいいね&RT数なに?と。
「バズってるやん。」
(11.1万いいね3.1万リツイート)
あれから約1年。
当時のことを、投稿者本人であるS店長に聞いてみました。
(◆:私、○:S店長)
◆:「これはもともとなんの商品ですか?」
○:「たぶん、ハロウィン用のかざり?」
「安いし、ハロウィン別に関係なくカゴ盛りにして置いておけばいいかな?
って思って。」
◆:「確かに、飾れる用に穴も小さく開いてますもんね。」
「(一見何の変哲もないただの安いガイコツがあんなにバズるなんて...)」
「じゃあ、S店長は、この商品を見て一体どのタイミングで、こういったPOPの内容を
思いつかれるんですか?」
○:「こういう、何の役にも立たない商品のPOPはいい加減であればあるほど良いので、
深く考えずに。というか。」
○:「「売上が悪いから閉店にする」などと口にしたヴィレヴァン本部の人たちはこちら」
というPOPを最初考えたけど、もう少しシンプルな方が良いな。と。
◆:「これはS店長しか知りえない制作秘話...!
私も上司から、”シンプルに・短く・毒を吐く”といったことを教わっていたので、
これは、ルールに縛られない我々ヴィレヴァン店員の中での、
POPを描くうえで知らず知らずのうちに大切にしている、
ある種、ルール・鉄則みたいなものなんですかね。」
「しかし、なぜあんなにバズったと思いますか?」
○:「なんであれだけあんなにバズったんだろうね?とりあえず
ツイッターに上げるネタなかったからコレでも上げとこ。
くらいの普通のテンションだったんでむしろ困惑した。」
◆:「ですよね(笑)」
「でも、ツイッターのリプ欄見てると、”店長安すぎ”、”下のさりげない一文が好き”
とか。
結構勢いでRT、という感じではなく、
ちゃんと全部を見てトータルで判断してるんだなー。
って。いやでも、私はずっとS店長の書くPOPを見てきて、面白いし好きだったので、
今回も、僕が普段思っているような感じで”イイね!”してくれたんだと思います。」
「ちなみに、バズってからお客さんの反応はどうでしたっけ?」
○:「バズったけど、思ったよりガイコツは売れなかった(笑)
あんだけ反応あったらめちゃくちゃ売れると思って、買い占める勢いでめちゃくちゃ
仕入れたら、そうでもなくて、在庫まだあります。」
◆:「そうだった(笑)」
「いやー、ガイコツだけで数百個入荷してドラム缶に山積みにしてましたねー。
それより、多店舗からの問い合わせはめちゃくちゃあったのを覚えてます。
”どこから仕入れできますか?”とか。まあ、うちが在庫ほぼ買い占めたんで
多分あの時、日本中のガイコツがヴィレヴァン本店に集まってたと思います。」
S店長おきにいり。
◆:「本店の中で、お気に入りのPOPはありますか?」
○:「んー。(しばらく熟考して)
”矛盾してるよ!”ってツッコまずにいられないじゃない。こんなの。
”お客様の声代表”くらいのつもりで。
お客さんが心の中で”いいツッコミ”ができるような内容がコレ。
◆:「たしかにこれ見たときは。ツッコミとともに、”おぉ~”ってなりました。
昔上司に、”POPを描くときはマンツーマン感が必要だ。”って言われて、
すごい納得できたんですよね。お客様がPOPを読んだときに、
”自分の為だけにこのPOPを書いてくれてる”と思う内容だと、
なぜか買いたくなる心理になるというか。
このPOPもそれに近しいものを感じます。」
こだわり。
◆:「ちょっと私の中でS店長の書いたPOPでお気に入りがあるんですけど、
紹介していただいてもいいですか?まずこれ!」
○:「これ、値段以外書くことないじゃん、こんなの。
つまんないからなんか書いてやりたくて。本当はアルフィーさん
の写真をPOPに貼りたかったんだけど、勝手にPOPに写真使うのは
肖像権の問題とかでアウトなんで、このPOPの為だけに
後ろのアルフィーのスコアブック注文しました。」
◆:「最初この楽譜入荷したときなんかの間違いかと思ったら、
S店長なにかPOPを書いていて、あ、そーゆうことか、と。
ダジャレというか、これはだれがどう見ても好きなPOP。
このアヒル売れてますもん。」
POPを書くS店長。
こだわりー?
◆:「あとこれ!!!!こんなPOP書けるのは全国どこを探してもS店長だけ!」
○:「故人になってしまいましたけど、内田裕也さん何度か店に来てくれて、
対応したことがあって。ほんとプライベートでもあの人あのままで(笑)
いつかイクラ系の商品にコレを書きたいなーと機会を伺っていたので、
”ついに来た”みたいな。」
最後までご覧いただきありがとうございます。
いつかこのS店長のPOPを集めた画集を出版したいと思います。
それくらい評価されてもいい方だと思ってます。
皆さんもぜひ、本店へ足を運ばれた際は、
この名物S店長のPOPを探してみては?
それでは。
超番外編
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本店スタッフ。歴8年。
身長172センチ。体重50キロ。
好きな食べ物はオムライス。
好きなジョージアはエメマン。