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ヒマつぶし情報

2019.12.05

【VVmagazine】「ズィーヤ!」「見たスギ薬局」「グギルガリス」「ジャブの後は右フック」 …つかみどころなさすぎのコンビ芸人コウテイからのメッセージを聴け !!

このインタビューは2019年10月25日発行VVマガジンvol64に掲載された記事の転載です。

 お笑い第七世代の旗手として頭角を現わしているコンビ芸人・コウテイ。顔芸・動き芸・キャラ憑依などをしゃべくり漫才やコントの中に独特の〝間〞で組み込んでくる、変幻自在の天才的な若手である。こんなやつらをVVマガジンが見逃すわけはない!とゆーことで、突撃取材、敢行してきました!!

――お二人の馴れ初めを教えてください!

九条「吉本興業の養成所・大阪NSCで同期だったんですよ。どっちも地方出身なんですが。あと、たまたま同じアパートに住んでいて」

――ちなみに、どちら出身なんですか?

下田「僕はカンボジアです」

九条「僕は地図上にもない国の、ゲイルです」

――ウヒャヒャ!お二人は2回解散して、2回再結成していて…仲がいいんだか悪いんだかのコンビとしても有名だとか。

九条「今でも、現在のパキスタンくらい一触即発の状態ですよ」

下田「いつでも手が出ますよ、僕は。弾速計で測れば、マーク・クルーン(※元プロ野球の豪速球投手)より速いくらい」

――無茶苦茶ですね(笑)。

下田「そもそも、僕は頭の悪い高校に通っていて、こいつは進学校出身の優等生だったんですよ。話が合うわけないんです。僕はケンカになりそうになったら手が出そうになるんですけど、その前にこいつはワードで殴ってくる。そこが鼻につくんですよ!」

九条(ずっと、寄り目の変な顔をしながら、相方の話を無視して)「僕は、こいつの顔が腹立つんですよ。怒りの表情筋だけで8000億パターン形成されているような。両親の悪いところだけで形成されていますよね。あと、なに、眉毛、揃えとんねんと!」

下田「眉毛くらい、揃えさせろや!」

――アハハ!でも、そんな下田さんの表情豊かな表現力は、お二人にとって、欠かせない武器ですよね。

九条「こいつの、そいうところ、好きですね」

下田「どないやねん!」

――(笑)。ネタは九条さんが書かれているとのことですが、どんな経緯で生まれているのか、興味深いです。

九条「実家に言葉を話せる鯉がいまして。その子が放ったことをヴォイスレコーダーで録音して、それをしゃべっているだけなんですよ」

下田「ちょっと、トイレ行ってくるから、お前、しゃべっておいて〜」(と、席を立つ下田)

――どんだけ、お互い自由なんすか(笑)!

九条「アハハ…すみません!でも、ネタを思い付くのは海を見ながら妄想にふけっている時や散歩している時など、他の何かをしている時が多いですね。それを下田に伝えて膨らませていくんです。特に台本に書くわけでもなく」

――そうなんですね!それで、あの奇想天外なネタが成り立つって、すごいですね!

下田(トイレから戻って来て)「でも、こいつの要求がたまに無茶苦茶すぎるんすよ。『車になってくれ』とか『空飛んでくれ』とか(笑)」

九条「まあ、自分だけの〝面白い〞だけで終わらせくないんですよ。無茶ぶりしてでも、こいつを最後に参加させたいというか」

――(なんだかんだのコンビ愛にほっこりしつつ)さて、「ズィーヤ!」や「見たスギ薬局」などの突発的なフレーズも特徴的なわけですが、その発想の原点は?

九条「いや、そんな大層なものは何もないです(笑)。『ズィーヤ!』は、確か先輩と銭湯に行って湯船に浸かった時になんとなく言っていたら、『ズィーヤ!』って何なの?と言われて。『見たスギ薬局』は、単に昔、スギ薬局でバイトしていて、こんな僕を雇ってくれたことに対する恩返しの気持ちをこめて」

下田「もう、これらのフレーズ、僕は 80 万回くらい聞いています(笑)」

九条「最近、嬉しいことに女子高生が真似してくれているらしくて。これは小学生が真似してくれるようになるまで、続けたいですね」

下田「続けることに意義があるような、いい体の言い方だな(笑)。まあ、でも、そうなんですよね。僕は志村けんさんを大尊敬しているのですが、『゛アー』とか言うだけでも笑いが取れているわけじゃないすか。そんな人になりたいんです」

――お二人のデビュー前についても教えてください。

下田「子供のころは、典型的なクラスの中心人物のおちゃらけ者でしたね。小2くらいからすでにお笑い芸人になりたいと思っていて。NSC時代などは、ずっと牛丼屋でバイトしていました」

九条「あの、1日にサラリーマン1人とイタチ3匹しか来ないところな」

下田「つぶれるわ!まあ、確かにあんまりお客さんが来ない店でしたけど(笑)」

九条「僕は元々、山の木だったんです…。で、通りがかった熊が爪で木を引っ掻いて木の中から出てきて。そのエネルギーから生まれたのが、僕なんです。その時、すでに19歳でした…。そして、その山の管理人から『学校に行け!』と言われて、学校に通い始めました」

下田「わかりづらいわ!」

――ハハハ!

九条「(急に話題を戻し)でも、引きこもりの時期もあった高校生時代に、テレビで笑い飯さんのネタを観て、すごく衝撃を受けまして。あ、僕、まだ笑えるんだなと気付いたんです。そのことを笑い飯のお二人に伝えたら、西田さんは3回髭を触りながら、1回だけ『ハッハッッハ』と笑って。哲夫さんは何回も『ありがとうな〜』と」

下田「なんか、ええ話風やな(笑)」

――ところで、お二人の衣装は独特でカッコいいですよね。

九条「これは、ベンガル虎を3頭倒して作り上げたんです。裏地は虎柄なんですよ。だから、この綺麗な赤はむしろ、虎の裏側。なまり玉打ち込んで、殺すの大変やったよな?」

下田「なまり玉かい!」

九条「インド女の額の的みたいだと思って、虎の額に打ち込んで」

下田「インド女のあれは、別に的じゃないわ!」

九条「でもこの衣装は、オパールの石4つ分くらいの値段でして」

下田「だいたい、14 万円くらいだったよ!」

――もはや、どっちがボケかツッコミかわからないですね(笑)。

九条「まあ、この衣装は〝マオカラー〞と言って、中国の毛沢東が着ていた服を模したものなんです。お笑い界のマオになりたいと思って。〝コウテイ〞というコンビ名にも、ちょっとリンクしますし」

下田「急に、真面目だな!」

――(笑)。お二人は趣味はあるんですか?

下田「僕はパチンコや競馬など、ギャンブルですね」

九条「こいつ、競馬で108万円当てた時、M1で 26 回優勝したくらいの、ガッツポーズしてましたからね」

下田「M1でそんな優勝してたら、もうガッツポーズも取らんやろ!ちなみに、どうでもいいんですが、108は、煩悩の数ですね」

――アハハ!お二人の会話を聞いていると、なんか数字が出てきますね。(これまでの会話を読み返してみてください)

九条「そういえば、そうですね。 意識はしていませんが。僕は趣味というか、読書や映画鑑賞は好きです」

――例えば、好きな映画は?

九条「う〜ん、逆に嫌いな映画挙げましょうか?■■■さんが撮った映画とか」

下田「それは、まずいだろ!」

――ギャハハ!でも、率直な感想ですからね。書かないですが(笑)。

九条「尊敬する笑い飯の哲夫さんが書いた官能小説『花びらに寄る性記』は、大好きですね。描写もものすごく興奮するエロス満載なんですが、最後に『笑い飯の哲夫です。今、シコッてるでしょ?』 とか書いてあって、このオトし方はさすがだなと感動しました」

下田「そこかよ!」

――ではでは、最後に、お二人よりもっと若い読者たちに向けて、ひと言!

九条グギルガリス

――は !?

九条「あ、もっと真面目な感じがいいですよね。…う〜ん、『やりが いのある仕事か、やりがいのある女性を見つけてください!』…これ、うまくまとまりましたね!」

下田「最後に、下ネタかよ!しかも、ちょっとうまいこと言っているから、俺のハードル上がってんじゃねーかよ!…僕からは(結構 悩みながら…)、ジャブの後は、右フック…いや、違うな…『家族を大切にして、やりたいことやりー』ですかね…」

九条「散々、悩んで、わりと普通だな(笑)」


最後の最後までつかみどころのない二人。しかし、漫才などのネタを観ても感じる、瞬間瞬間ではつかみどころがないと見せかけて、全体像としては整合感があるというイリュージョンな世界観をインタビューの間にも垣間見た。これからのお笑い界の一角を間違いなく担うであろう、唯一無二なこのコンビに、さらなる注目を‼

下田真生(左・ボケ担当/26歳)、九条ジョー(右・ツッコミ担当/25歳)。型破りで自由奔放な漫才・コントを縦横無尽にやり尽くす天才お笑いコンビ。つかみでは、限りなくお互いの顔を近づけ合う。「ズィーヤ」「見たスギ薬局」「OK釈迦地蔵」という流れから、漫才・コントへ移る。


本記事はVVmagazine vol.64に掲載されたものの転載です。

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