「二丁目の魁カミングアウト」というメンバー全員がゲイをカミングアウトしている"ゲイアイドル"がいるという噂をキャッチ。"ゲイアイドル"か…。あまり聞きなれないワードに、パッと脳裏を駆け巡るイメージといえば、毒舌系を売りにしたトークやド派手な衣装に身を包んだ踊り子たち。ひええ、取材でハッ倒されたりしたらどうしよ…と一抹な不安を抱えつつも（笑）、とりあえずYouTubeで検索し、音源を聴いてみた。…イロモノ、お笑いそんな言葉は一気に吹き飛ぶ、まさに「尊い」って言葉がぴったりな楽曲の数々…!!すっかりハマった私、インターネットだけではわからない「二丁魁」（にちょがけ）の魅力を探るべく、ご本人たちに突撃取材！ 他己紹介形式でインタビューを行った！

──グループ全体のことはググればわかるけど、メンバーから見たメンバーはあまりわからないと思いまして、今回は他己紹介形式でインタビューを行いたいと思います！ まずは、二丁魁のプロデューサーでもあり、振付師でもあるミキティー本物さんからどうぞ！

ミキティー本物（以下、ミキ）　うれしい～。他己紹介、新鮮！

白鳥白鳥（以下、白鳥）　ミキさんは二丁魁の軸となる人。考え方が私たちの何歩も先を行っていて、ミキティー本物がいるグループにいられる私たちはすごいしあわせだなと思います。

ミキ　いいヨイショだね～。あとは？

ぺいにゃむにゃむ（以下、ぺい）　かわいい！

ミキ　それいらない。本当のやつちょうだい。

白鳥　（笑） あとは、愛らしい人だよね。言葉がうまく出てこなかったりするけど、その言い表せない気持ちを歌詞に表現しているのがミキさんらしくてステキ。

──ミキさんはグループのなかでもしっかり者なんですね。

ミキ　実は逆なんですよ。たぶんこの４人のなかでいちばん人に甘えながら生きてます。荷物を持ってもらったり、背中かいて～揉んで～って甘えたり、家具の組み立てを手伝ってもらったり、わがまま放題（笑）。

白鳥　でも普通の人だったら、なんなの！ って思うところを、いやに思わせないところがすごいです。

ぺい　そう！ 人徳だよね。

白鳥　普段ミキさんが、二丁魁のためにプロデューサーとして動いてくれてることをわかってるし、近くで見てるからサポートしたいって気持ちがそうさせるのかもですね。

──そんなミキさんといちばん長くいるのが、二期メンバーのぺいさん。

　　"ゲイギャル"という新しいジャンルを構築してます。

ミキ　ぺいちゃんはL I V E で欠かせない存在。L I V E の煽りはぺいちゃんがいないと成り立たないほど。しかもそれは練習して出るものじゃなくて、うちから出てくる魂みたいなものなんだよね。

白鳥　他のアイドルのファンの方からも、「ぺいにゃむにゃむの煽りはアイドル史上いちばん」って言われるもんね。

きまるモッコリ（以下、きまる）　毎日一緒にいて、いつも見てるはずなのに、L I V E では全然知らないぺいちゃんがいるから、この人どこまで行っちゃうんだろうって（笑）。

ミキ　でも普段の姿は、ギャルっていうか緩いババア（笑）。

ぺい　違う、"省エネ"ね。

ミキ 洋服が好きで、300円の商品を４日くらい悩む倹約家なところもあったり。流行に敏感なのに、流行に逆らうようなこだわりを持ってたり。

──コーディネートもいつもかわいいですよね。

ミキ　ん～私はおしゃれだとは思わないけどね（笑）。

白鳥　ぺいちゃんは誰かにとってのカリスマなんじゃない？

ミキ　あ～確かに。一部の界隈ではすごいんでしょうねって感じ。だってこないだルーズソックスにキティサンダルで来たよね。

──まさに、ギャルファッション！

ぺい　だってギャルかわいいんだもん、見てて元気になるし。でもギャルって実は悩みも多い。そういう二面性が好きなの。

──"ゲイギャル"ってぺいさんしかいないですよね。

ぺい　そう。（魅惑の目で）私は唯一無二。"ゲイギャル"っていう文化は私がつくっていく、私がルールになりたいと思ってます。

──かっこいいです…!!! ではでは、お次はきまるモッコリさん。オーディションに訪れたきまるさんを見て、ミキさんが希望だと感じた逸材です。

ミキ　オーディション当時は、ぺいちゃんとふたりだけでこれからどうしようかって悩んでたとき。そこできまるくんが来てびっくりしたもんね。会った瞬間、めっちゃいい子いるじゃん！って。

きまる　うれしい…（涙）。

ミキ　でも出会ったころは、本当に子どもで歌もダンスもなんにもできなかった。それが今では４人のなかでいちばんしっかりしてるし、いざとなったときの行動力もある。私が指摘したことは、すぐに受け入れて直してきて。本当に心がきれいで素

直な努力家なんです。

白鳥　この先出会うことないくらい、本当にいい子だよね。

ミキ　だから最初猫かぶってるのかと思ったけど、この２年間変わらない。人に対して怒ったりしないんだもん。彼の優しさで私たちメンバー感のバランスがとてもいいよね。

ぺい　でも会話が成り立たない（笑）。相槌だけじゃ成り立たない話も、そっか～って。

きまる　聞いてないわけじゃないんだけど…会話が成り立たないです（笑）。

ミキ　そんなときに、会話のレシーバーになってくれるのが、はくちゃん（白鳥白鳥）。

ぺい　もともと口数は多くないメンバーだけど、白鳥が来てからグループの雰囲気が明るくなったよね。

ミキ　頭がいいから、切り返しも上手。彼も彼で自分が思ってることを上手な言葉で言ってくれるからすごく気持ちいいんだよね。

──白鳥白鳥さんは、きまるさんが受かったオーディションで落選するも、何度も何度もアタックして、見事合格したお方です。

ミキ　彼が入ったとき、はじめてこのユニットが完成した感覚があったから、二丁目の魁カミングアウトに改名したんです。それまで３人で心細いまま活動を続けてきたけど、彼が入ったことで私たちの決心が生まれました。

きまる　３人のときは、お客さんがいないL I V E に出るのがすごく怖かったけど、はくちゃんがいる今は、すごく心強い。

ミキ　そうそう。彼は少ないお客さんだからこそじっくり見てもらえるチャンスだよ！ って思える強さがある人。それが加入のいちばんの決め手だったかな。

白鳥　４人でいたらどこにいても最強なんじゃないかなって思ってて、だからこのグループにどうしても入りたかったんです。これまでの人生を捨ててでも、二丁魁に入りたいって。だからお客さんが少なくても、その場が最高になればいいなって思います。

──それぞれみなさんのキャラクターも役割も違って、お互いがお互いを想ってて、奇跡みたいなグループですね…（涙）。

ミキ　私たちがゲイアイドルをつくっていく、"魁"にならないといけないから、これからもこの４人でがんばります。

──楽しみにしています！ めっちゃ推します！ 本日はありがとうございましたー！

二丁目の魁カミングアウト公式HP　http://www.gayidol.jp

二丁目の魁カミングアウトTwitter　@sakigake_gay