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メディア情報

2018.06.18

だって本屋だから。 【ヴィレヴァン的2018年本屋大賞】やってみた。

だってヴィレヴァンは本屋だから。
勝手に!ヴィレヴァン的2018年本屋大賞やってみましたーーー。

  • 10位 『サイコパス解剖学』春日武彦・平山夢明著/洋泉社

  • 9位 『ものするひと』オカヤイヅミ著/KADOKAWA

  • 8位 『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』花田菜々子著/河出書房新社

  • 7位 『おまじない』西加奈子著/筑摩書房

  • 6位 『死にたい夜にかぎって』爪切男著/扶桑社

  • 5位 『玄関の覗き穴からさしてくる光のように生まれたはずだ』 木下龍也・岡野大嗣著/ナナロク社

  • 4位 『ゲームウォーズ』アーネスト・クライン著/SBクリエイティブ

  • 3位 『サザンと彗星の少女』赤瀬由里子著/リイド社

2位 『43回の殺意  川崎中1男子生徒 殺害事件の深層』 石井光太著/双葉社

2015年、川崎で起きた殺人事件を覚えていますか。被害者も加害者も未成年、カッターで切られた傷は43箇所にも及び、真冬にも関わらず遺体は全裸だった。あまりにもセンセーショナルな事件で、加熱していく報道をなんとも言えない気持ちで眺めたのを覚えている。石井光太さんのレポートは毎回すごく丁寧で緻密、過度に感情移入することなくフラットに真実を語る。だからこそ新作を読む度に胸が苦しくてたまらない。本作は発売を知りながら勇気が出ずにずっと読めずにいた。いざ読んでみれば、凄惨な真実に涙がとまらない、どうしてこんなことになるのかと怒りとやるせなさで頁をめくる手が震える。特に殺害のシーンは徹底的に取材されていて、少年が息絶えるその瞬間までが細かく書かれており、あまりにも辛かった。それでも読むべきだと思う。同情や憤怒じゃない、明るく優しい少年が確かにそこで生きていたことを多くの人が知るべきだと思う。

大賞 『ここは、おしまいの地』 こだま著/太田出版

自分のことを語るのは難しい。長所を書けば自慢と言われ、過酷な経験を書けば不幸自慢と言われてしまう。私自身、エッセイを読み、なんとなく好きになれずそのまま興味を失ってしまった作家さんもいる。こだまさんの前作『夫のちんぽが入らない』はどこの本屋へ行っても平積みされ絶賛されていて、奇抜な題名も相まってなんとなく読む気になれずにいた。渋谷本店でもあまりにも売れた本作、多方からお薦めされ読んでみれば死ぬほど面白くて本当にびっくりしました!!! 著者の半生を描いた本作は、題名や表紙から分かるように全体的に物哀しい雰囲気を纏う。実際他者から見れば「不幸」「恵まれていない環境」「災難」と言われてしまうであろうことの連続で、それでも何故か読みながら笑ってしまうのは、著者の言葉選びや文章の運び方が秀逸すぎるからだと思う。顔を出さずに活動しているこだまさんの人生が、その人となりが気になって仕方がない。好きにならずにいられない。たまらなく魅力的な人だ

と思う! これから一生こだまさんの文章を追って、拝読するのを楽しみにして生きていく。そのくらい衝撃的な素晴らしい読書体験だった。


ヴィレッジヴァンガード渋谷本店

書籍・コミック担当

沼澤さやかさん

記事元

こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパー「VVMagazine vol.47」で読む事が出来ます。

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