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2018.06.16
【連載コラム】ヴィレッジヴァンガード百合部への道【第4回】
【第4回】VVMagazine連載コラム「ヴィレッジヴァンガード百合部への道」
最近アツいですね。
天気の話じゃなくて百合の話です。
店舗の百合棚が飽和してきたので、ひそかに拡大計画を進めています。
今回紹介いたしますのは未幡先生の『私の百合はお仕事です!』。
「わたゆり」って略すらしい。
主人公・陽芽(ひめ)は階段でつまづいて上級生の舞に怪我をさせてしまう。
舞はコンセプトカフェ「カフェ・リーベ女学園」の店長で、
怪我が治るまで陽芽は舞の代役として働くことになった。
お嬢様学校「リーベ女学園」の来校者用サロンで
生徒たちがお給仕をしているというコンセプトの下、
生徒たちが百合ん百合んしているところを
お客様に見て楽しんでいただくというカフェだ。
サロン内での生徒たちの振る舞いは、耽美で、
まるで少女漫画の世界を切り出したような世界観。
例えば、「タイが曲がっていてよ」と言いながら直してあげたり、とか。
(すごく余談ですが、タイを直してあげるという動作は私が一番好きな百合的動作です)。
また、生徒内で姉妹(シュベスター=姉妹のごとく
特別に親しい関係を約束した上級生と下級生のこと)となりお給仕する制度があり、
陽芽と美月はその契りを結ぶこととなった。
しかし美月は、小学生時代に陽芽のソトヅラを暴いた因縁の相手だったのだ。
二人は衝突しつつも、お客様の前では姉妹を演じなければならない。
また、陽芽に対し特別な感情を抱く親友であり、
サロンのスタッフでもある果乃子はその関係がどうも気に入らず、悶々としている。
陽芽と美月と果乃子、それを取り囲む先輩たち。
ぶつかり合いながらも少しずつ進展していく関係性と、
サロンでのお客様を前にする言動や振る舞いにより
心が揺らいでいる彼女たちの姿は本当にハラハラさせられるが、
皆正直で可愛らしい。
お客様や他人の前でのソトヅラと本音の狭間でどうやって関係が変わっていくのか。
あと制服がドチャクソ可愛い。
とにかく続きが気になって仕方ない作品です。
もちろん当店百合棚でも展開中。
合言葉は「ごきげんよう。」です。

未幡『私の百合はお仕事です!』
記事作成
ヴィレッジヴァンガード
ららぽーと立川立飛店店長
兼百合部部長 大岩
記事元
こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパーVVMagazine vol.47で読む事が出来ます。