ヒマつぶし情報
2018.06.15
謎のおしごと『○○ハンター』とは?お金貰えるの?
『怪魚ハンター』ってどんな仕事?

みなさんは「怪魚ハンター」をご存じだろうか!?
世界各地の秘境に潜む、フツーの海や川にはいない「超巨大淡水魚」や「謎の魚」を追い続ける釣り人のことだ。
ある意味で、ヴィレヴァン愛好家も、この遊べる本屋というジャングルで「お宝」を探すだけに、感覚は近いかも!?(ちょっと強引)
…ということで今回、新進気鋭の怪魚ハンター・尾池泰志さん(27歳)に話を聞いた。
お金貰えるの?趣味なの?つか、辛くないの!?
ーまず始めた経緯は!?
「大学の卒業旅行でオーストラリアに行ってから【海外釣り】の楽しさにハマりました。
最初はマレーシア、タイなどアジア中心で1メートル程度の魚を釣っていましたが、
どんどん欲望も狙う魚も大きくなる。
南米のガイアナ共和国では最大級の淡水魚『ピラルク』を釣り、
翌年には同じ南米のスリナムで約2メートルの巨大ナマズ『ピライーバ』を釣りました。
あの体が持っていかれそうな強烈な力、釣り上げたときの達成感は何ものにも代えがたい喜びです」
以降、尾池さんは噂を聞きつければタイ、マレーシア、地球の裏側のアフリカやアマゾンまで……。
年間2~3回ペースで怪魚釣りのため遠征に出掛ける生活に。
「釣り場は野を越え山を越え、辿り着くまで数日掛る秘境の【ジャングル】が中心。
いざ釣り糸を垂らしても……灼熱の環境で12時間待機なんてザラ。
体力は削られ、心も削られ、もう死ぬ寸前。
帰国日が迫っている時はプレッシャーで吐きそうにもなる。
でも、やめられないのは病気かもしれませんね(笑)」
ただ、自身は謙遜するが全遠征でお目当ての怪魚釣りは勝率100%。
その点も尾池氏が釣り業界で注目される理由である。
では、怪魚ハンターとして儲かるのか? と問えば、まさかの回答が返ってきた。
「実は釣った怪魚は売らず、その場でリリースすることが大半。
たま~に釣り雑誌に記事を書いたりしますが、僕の本業はサラリーマンで基本副業は禁止。
だから遠征費は自腹で、普段は超節約生活を送っています。
ご飯は安いオートミールばかり食べているし、
北海道に住んでいた時も暖房はつけずに自宅内でダウンジャケットを着ていたほどですからね(笑)」
これぞリアルな【モンスターハンター】の生活。
あなたもヴィレヴァンで浪漫のキッカケを探してみてはいかがだろうか!?
1991年、神奈川県生まれ。精密機器メーカーに勤務しながら、年数回は怪魚ハンターとして活動。遠征では勝率100%を誇り、“遅咲きのモンスター”という異名も付けられている。
記事元
こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパーVVMagazine vol.47で読むことができます。