ヒマつぶし情報
2018.03.26
【祝!初来日!】Superorganismのオロノさんはやっぱり自由すぎだった。
まったくもう次世代感がすごすぎて・・・
「Superorganism」とは、2017年に結成したロンドンを拠点とするバンド。
「ネットを介して集まった多国籍メンバー」という履歴も話題ですけども、その楽曲を聴いた人の心酔度がヤバくて、登場自体がポップ史に残る事件といわれてます。カッコよすぎ&&楽しすぎ&狂いつつハッピーな楽曲+冒頭からグラグラくる詞は、その魅力を言
葉で説明するのが難しい!
とにかく一度聴いたら30回はリピートしそうな、高濃度中毒ポップなんです。…と、思わず暑苦しくなってしまいましたが(失礼)、そんな超話題のSuperorganismが今年の2月、ライブで初来日してくれました!
ってことで会いに行ってきたのですがインタビューに答えてくれたのは、主にボーカルと作詞を担当するオロノさん。バンドの顔とも言える彼女に「ああた、、なんでそんなにすごくて自由なの?」ってあたりを訊いてきました!
―さっそくですが、影響を受けたカルチャーを教えてください!
「子どもの頃、父が車でウィーザー、ベン・フォールズなどの90年代USオルタナをかけていて、それが3~4歳の自分にはすごくキタんですよ。登園の車の中では毎日ウィーザーのDVDを観てたし、初めて自分の意思で観たライブも2005年のウィーザーの来日で、すっごく興奮したのを覚えています。」
ー"ウィーザー好きの園児"って!なんつうスピード感(汗)
「とにかく、子どもの頃からアメリカのすべてが大好きなんですよ。学校にもあまり話しの会う子がいなかったり、『普通』を押し付けられる日本の文化を窮屈に思っていたりしてたんで、『自由の国・アメリカ』があこがれの対象、現実逃避の場所でもありました。」
ーなるほど…。えっと、では、漫画とかアニメ、ゲームなどの影響は?
「アニメ、漫画、ゲームは親が見せてくれなかったし、自分もあまり興味なかったんです。でも、ゲームはここ20年くらいでポップカルチャーにとって需要な要素になったじゃないですか。なので、メンバーはそういう要素を取り入れたりしていますね。」
ーほほ!オタク文化との絶妙な距離感が、同世代音楽にありそうでなさそうな洗練に繋がっているのかもですね。では、映画とか文学では?
「映画はアメリカのバカみたいなコメディが大好きで。特に小1のときは『スクール・オブ・ロック』が好きすぎて、DVDをかけながらジャック・ブラックからロックを教わる生徒のモノマネを延々とやっていました(笑)あと、ジョナサン・デミ監督が好きで、中1のときは『羊たちの沈黙』を1日3回観るっていうのを1ヶ月続けたら親がキレて(笑)、DVDを隠されてしまったくらい。それと、文学はジョン・アーヴィングです。母親が『ガープの世界っていう映画がいいよ』って教えてくれたので、まず原作から先に読もう…と手に取ったらすごくハマりました。アメリカ的な作風も好きだし、いろんな種類の人をうまくひとつの舞台に載せて観察できているところにも惹かれます。あとはカート・ヴォネガットとか、日本だと伊丹十三の『女たちよ!』も大好きです。」
ーえと……18歳にしてセレクトが卓越しすぎです(絶句)……。あと、ご両親の教育もすごそうなんですが。
「親はすごく自由でオープンな人たちなんですよ。『犯罪とお金をせびることさえしなければ何をしてもいい』っていう( 笑)。1
4歳でアメリカに住んだときもサポートしてくれて、そういうところもすごく感謝しています。Superorganismのことは、『俺がウィーザー聴かせなかったらお前は今、コレをやってなかったぞ。感謝しろよ』って言われたり、ライブ終ったあとにめっちゃダメ出しされて、ちょっとうるさいときもあるんですけど(笑)。あとは『サンタバーバラに家を買って』って毎日言われます。」
ー面白いご両親ですね(笑)。それと、他のメンバーの方々とはどんな感じですか?
「自分はマイナス思考なんですが、彼らは全員年上で『まあどうでも良いじゃん』の境地に達していて、尊敬しています。イヤなことがあって話しても『ああ、分かるよその気持ち。でも、こう考えた方が自分にとって楽しいでしょ』とバランスの取れた見方を提示してくれて、それで一緒に音楽を聴いてワイワイたら楽しくなる…みたいな」
ーすっごく良い関係! お友達同士から始まったバンドならではですね。では、オロノさん&バンドの野望はなんですか?
「うーん、火星でライブができたらいいな(真顔でサラリと)。あと、バンドのメンバーとは『次のアルバムはフロリダで作ろう』って言ってます。フロリダってお年寄りも多いヘンなリゾート地なんですが、その雰囲気が逆に面白くてしょうがないんです(笑)」
ーわはは! セカンドも楽しみです! ほいじゃ最後に、夢を叶えたいけど現実にのまれそうな迷える読者たちに、オロノさんたちのように自由に生きるためのアドバイスをお願いします!(急にマジメでスイマセン)
「夢を叶えるには『常にやり続けること』と、『成功するためではなく、楽しいからやるという姿勢』が大事だと思います。自分は今の状況を予想もしていなかったし、目指してこうなったわけではないです。ただ楽しくて続けていたら売れた、って感じで。こういうのはほとんど運で、だからこそ『やり続けていて、タイミングが合えばいいことが起きるから』って感じですね。仕事としてでも、趣味としてでもいいから、とにかくやり続けて、そして考えすぎない、期待しない。現実的に頑張ってください!」
ーうおー! めっちゃ心にささりました! あたしも自由になるぞー! ってわけで、ありがとうございました。
また日本でライブやってくださーい!

ロンドンを拠点に活動する、イギリス、日本、オーストラリア、ニュージーランドという多国籍のメンバー8 人によるバンド。2017年6月に両A面シングル「It's All Good」「Nobody Cares」をリリースし、9月に英名門レーベルD o m i n o と契約。そして2018年2月には初来日ライブを敢行!さらに3月2日(金)には待望のファーストアルバム『Superorganism』をリリース!
『Superorganism 』 (Domino/Hostess) 2,300円(税別)

発売日:2018年3月2日(金)
TRACK LIST
- It's All Good
- Everybody Wants To Be Famous
- Nobody Cares
- Reflections On The Screen
- SPRORGNSM
- Something For Your M.I.N.D.
- Nais March
- The Prawn Song
- Relax
- Night Time
- Something For Your M.I.N.D. (Joe Goddard Remix)*
- Something For Your M.I.N.D. (el_der remix)*

オロノさん「遊園地みたいなアルバムなんで、楽しくてはしゃぎすぎて、帰りの電車の中でぼーっとしている…みたいな気持ちで聴いていただけたら。暗闇で光るアナログ版も出ます!」
記事元

こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパー「VVMagazine vol.44」で読む事が出来ます。