ヒマつぶし情報
2018.02.20
【気持ちいいエモさに聴き惚れる!】 八王子発バンドrem time rem timeの ルーツをのぞいてみた。

我らが横山健さんが代表をつとめるレーベルPIZZA OFDEATH RECORDSの血を受け継ぎ、2013年に発足されたレーベルJun Gray Records。
女性ボーカルバンドをメインに多くのバンドが所属しているのですが、なかでも2018年VVM的イチオシは、八王子発のオルタナティブバンドrem time rem time!!
ハードコアやパンク、シューゲイザーなどを取り入れたサウンドと、儚くて力強い歌声は鳥肌ものなのです。エモいのに、不思議と暑苦しくない。そんなrem time rem timeの魅力を探るべく、ボーカル初鹿利佳さんとギターの鈴木嵩明さんに、これまでのルーツをお伺いしてきましたー!
―八王子を拠点にしているrem timerem time。メンバー同士古くから繋がりがあったそうですね。
鈴木「僕と初鹿と結成メンバーのひとりは専門学校が一緒で仲が良くて、たまに対バンをしたり、音楽イベントを企画したりと、ずっと切磋琢磨してきたんです。そんななか初鹿のバンドが活動休止になって、弾き語りを中心に活動していたのを見て、単純に〝才能がもったいない〞と思って声をかけたのがキッカケでした。結成当時はそれぞれ違うバンドで活動していたので、サイドバンドとして時間のあるときにゆったりやろうよという活動スタンスでrem timerem timeを結成しました」
―初鹿さんの歌声に惚れたわけですね(深イイ〜)。そんな結成から約3年。さまざまな音楽ジャンルを融合したサウンドが魅力ですが、結成当時からこのスタンスは変わらずなんですか?
鈴木「結成当時からやりたいこと、やろうとしてることは一切変わっていませんね。メンバーそれぞれ好きな音楽やこれまでやってきた音楽、シーンが全く違うので、エモやハードコア、ポストロックなどをうまく掛け合わせて、いろいろな要素を取り入れたありそうでなかったバンドをやろうと思ったんです」
―なるほど。rem time remtimeの〝らしさ〞は、音楽性の違うメンバーが集まったからこそ生まれたものなんですね。では、作詞は初鹿さんがされていますが、作詞するうえで影響を受けたものや作品はありますか?
初鹿「優しいけどトゲのあるというか、現実味のある歌詞が好きで、plenty(‘04年結成。スリーピースロックバンド)、
メレンゲ(‘02年結成。ツーピースギターロックバンド)、チャットモンチー(‘00年結成。ツーピースロックバンド)はかなり影響を受けていますね。なかでもチャットモンチーは高校生のころにコピーバンドを組んでいたほど、サウンドも影響を受けたバンドです」
―随所にエモさを感じるセレクト…。個人的には楽曲全体から感じるrem time remtimeのエモさが沁みるんです。
鈴木「僕が90‘sエモが大好きなので楽曲も意識してつくっています。感情を振り切る音楽が好きなので、初鹿が持つ歌の力との化学反応は毎度楽曲作るたびにワクワクするし、それが結果的にエモくなってるのかもしれません」
―1stフルアルバムの「エピソード」もステキな1枚でした。タイトルにはどんな由来が?
鈴木「今回のアルバムはrem time rem timeの今までのこととこれからのこと、すべてのエピソードが包み込まれた音源になっています。このアルバムを聴いてくれる人にもたくさんのエピソードがあると思います。そのひとつひとつの物語に少しでもこの楽曲たちが寄り添えたらいいなと」
―とくに2曲目の『yellow』は深いエピソードがあるとか。
初鹿「一昨年の末に亡くなったメンバーのために書いた曲なんです」
鈴木「10曲中9曲が旧メンバーとつくった曲で、『yellow』は今のメンバーとつくった唯一の曲。去年はメンバー探しや体制の立て直しで精一杯で、正直曲をつくる気にはなれなくて…。でも今のメンバーと『yellow』をつくれたとき、もう俺たち大丈夫だなって感じたんです」
―うぅ(泣)。何度もじっくり聴きます!!それでは最後にrem time rem timeの目標を教えていただけますか?
初鹿「歌い続けることですかね。どんなことがあっても」
鈴木「できるだけ長く続けること。あとは岩手県盛岡市で開催されている『いしがきミュージックフェスティバル』に出演することです。亡くなったメンバーが盛岡出身で、『いしがきミュージックフェスティバル』はアイツの夢だったので。」
泣かせてくれるぜrem timerem time!!
ありがとうございました!
新譜情報

rem time rem time
1st full album [ エピソード ]
Code: PACJ-8
Release: 2018.1.24.wed
Price: 2,500yen(+tax)
1. 汽笛を鳴らして
2. yellow
3. empty
4. たった一言で
5. いつか
6. 自分とジブン
7. pool
8. 雨と金木犀
9. 遠くへ
10. sleepy record
記事元
こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパーVVMagazine vol.43で読む事が出来ます。