残暑が厳しい日々が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
暑い日に熱い湯船に浸かるのはちょっとなぁ、と躊躇してしまう方でも短時間でさっぱりとできる銭湯さんもあります!
今回ご紹介するのは、なんと銀座駅が最寄りの銭湯「金春湯」さんです。
銀座といえば、高級ブティックが立ち並ぶ日本屈指の高級商業地。そんな煌びやかな街並みの中に、地域に根付いた銭湯があったなんて驚きです!
金春湯さんは、東京メトロ銀座線 銀座駅またはJR新橋駅から徒歩5分の場所にあります。入口には金魚の提灯が沢山飾られており、ノスタルジックな雰囲気にとても惹かれます!
館内へ向かう廊下でも金魚がトレードマークとなっており、可愛らしい装飾が目を楽しませてくれます。
暖簾をくぐると、下足箱へ向かう通路に自動販売機がずらりと並んでいます!
こんなに自販機が並んでいるのは珍しい。その理由は、すぐにわかりました!
下足箱からすでに男女に分かれていて、扉には男湯の文字が!
あれ、これまで行ったことのある銭湯さんとはだいぶ様子が違うぞ!?
金春湯さんには、ロビーや受付というものはありません。なるほど、自動販売機が並んでいたのはロビーがないからだ!
下足箱から扉を隔てるとすぐに脱衣所になります。
ということで、ここから先は公式HPおよび中央区観光協会の写真を拝借します。
扉を開けるとすぐに番台があるので、ここで入湯料550円を支払います。
男湯と女湯の間に隔てられた番台!この形式で現存している番台はかなり少ないかと思います。これぞ銭湯だ!!
金春湯さんの創業は1863年。江戸時代から続く老舗銭湯で、なんと今年で162年の歴史を誇ります。現在の煌びやかな銀座になる前から存在する、銀座の重鎮です!
脱衣所のロッカーは100円返却式ロッカーです。
すぐ近くに番台があるため両替にも困りません。なるほど、そういう利点もあるなぁ!
浴室です。細い入り口からは想像できないくらい、高さも広さもちゃんとあってびっくりしました!
女湯側には雪化粧の富士山、男湯側には赤富士が描かれていおり、堂々とした絵が空間を彩っています。
カランは16箇所。シャンプーインリンスとボディーソープが備え付けられています。桶は定番のカエルのケロリンのものではなく、なんとハドソンの人気ゲーム「桃太郎電鉄」のものでした!他ではあまり見られないレアものです!!
平日の昼間に行ったのですが、利用者も多く、これからお仕事の方、お仕事終わりの方、学生らしき方や観光客らしき方など賑わっておりました!
浴槽は二つあり、いずれも43度前後の熱湯です。一つは超音波マッサージ付きのジェットバスとなっていて、短時間でもしっかり温まってさっぱりできます。はぁ気持ちがいい。壁には鯉が泳いでいる絵が描かれています。ついぼーっと眺めてしまいます。気持ちがいい。(2回目)
お風呂から上がり、自動販売機で紙パックのカフェラテを発見!なんと100円でした!ロッカーで使った100円が使えてちょうどいい!
ということで、今回は銀座にある金春湯さんへ行ってきました。「こういうのでいいんだよなぁ。いや、まさにこういうの ”が” いいんだよなぁ銭湯は。」と思いました。まさに生活に根付いた銭湯文化こそが、こういった形なのです。日常の生活の中で、長く時間を取るわけではなく、仕事や生活の疲れを少し癒やし、よし、また明日も頑張ろうとちょっと背中を押してくれるんです。銀座という煌びやかな場所にも確かに人間の営みはあって、生活があります。そんな場所で、160年以上にもわたって人々の生活の後押しをし続けてくれている金春湯さんに、ぜひ足を運んでみてはいかがですか。