謎の舞踊集団『まほろば衆』


突然ですが皆様、こちらの集団をご存知でしょうか。




彼らの名前は『太宰府まほろば衆』。

ここ最近、TikTokやTwitterなどで

『世界観が好き!』

『かっこいい!』

『漫画やアニメの世界から飛び出してきたみたい!』

などと話題になることもあり
見たことがある方もいるかもしれません。

がしかし!!

彼らの実態について知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで!!



彼らを十年以上応援している私が!!
彼らの魅力を語りたい!!
知ってる方にハマって欲しい!!
知らない方は覚えて欲しい!!

と思い立って筆を執った次第でございます。

太宰府まほろば衆とは


では、『太宰府まほろば衆』とは一体なんなのでしょうか。
解説させていただきます。

太宰府まほろば衆は2002年に結成。
太宰府の伝統や文化を踊りを通して表現する”覆面和踊り集団”として九州を中心に活動。

和をテーマにした独特な風貌や怪しげな世界観で人々を魅了し、徐々に活動の幅を広げている集団。

という感じ。


はいはいはいはい、、
言いたいことは分かります。
読者の皆様のお声が聞こえてまいります。

「”覆面和踊り”って何??」

というお声が。

正直言葉で説明するよりも見ていただいた方が早いです。
こちらをご覧ください!!

ドン!!

https://www.youtube.com/watch?v=2jdsctsyE6w


いかがですか!!
これが”覆面和踊り”です。

『和』のテーマが持つ面妖さを極限まで昇華させた踊り。
一糸乱れず踊りをそろえる統率。
彼らの世界観やテーマを支える幻想的な衣装。
和楽器が心地よく奏でられる音楽。

どこをとってもカッコイイ!!

それが『太宰府まほろば衆』の覆面和踊りなんです。




まほろば衆の魅力

ここからは私が思う「まほろば衆の魅力とは何か」を語っていきます。

1:和風ダークファンタジーな世界観

和風×ダーク×ファンタジー。
この一見不揃いに見えてしまう要素。

しかし近年では
妹を救うため鬼と戦う『鬼滅の刃』や
呪術師としての道を歩む主人公を描いた『呪術廻戦』など

和風×ダーク×ファンタジーが詰まった作品が人気です。
そういった人気作品の世界観に惹かれた方々にまほろば衆がクリーンヒット!
まほろば衆がTikTokやTwitterでバズっている理由にも繋がる魅力だと思います。

2:歴史や文化を題材にした演目

先ほどの紹介でも記述しましたが、まほろば衆は太宰府の伝統や文化を踊りで表現しております。

太宰府といえば太宰府天満宮。
菅原道真は平安時代に右大臣として活躍しましたが、陰謀により太宰府へ左遷させられ、後に怨霊として都を恐怖に陥れます。

その霊を鎮めるため建てられたのが太宰府天満宮で、いまでは道真は学問の神様として祭られおり、観光地としても人気のスポットです。

こういった太宰府の歴史をまほろば衆は踊りで表現しているのです。

たとえばこちらの画像。

肩に走る樹木のような模様。
体と顔に拘束具のように張り巡らされた注連縄。

これは封梅という演舞で着用される衣装。

平安時代、菅原道真が太宰府に左遷させられた際、故郷の梅の木へ別れの歌を贈ります。
すると道真のいる太宰府まで一夜にしてその梅が飛んできた。

という飛び梅伝説をモチーフにしており

主人である菅原道真を慕う梅が”雷神”と化して主人の下へ駆けつけるというストーリー。
演舞の中で顔を覆う面が一瞬で変わり、雷神の姿へ化ける様は圧巻です。

道真をモチーフにした作品はとりわけ多く


道真公の死後、遺体を運ぶ牛が伏して動かなくなったことにより道真公をその場所で葬った。

その牛を道真公の使いの牛として太宰府天満宮の守り神としたという伝説と道真公が神格化されるまでを綴った「天神縁起絵巻」をモチーフにした臥牛という演舞作品。

雅な面をつけた踊り子が「いずこじゃ、都はいずこじゃ」の煽りで恐ろしい顔にはや代わりします。(画像↑)

他にも

京の都で怨霊から人々を守った陰陽師。

その陰陽師が使役したとされる式神をテーマにした式鬼』や


歌舞伎の演目「菅原伝授手習鑑」に登場する菅原道真の舎人(警備を務める部下)をモチーフにした梅王

などなど、、、

彼らの世界観の根底に流れる歴史や文化へのリスペクトも素晴らしいのです!!

3:思わず鳥肌が立つ演出

まほろば衆の良さを語る上で欠かせない演出。
先ほどの演目の説明で少し触れましたが、なんと演舞中に変わるんです。顔が。

ふっと顔を隠したと思えば全く違う覆面をまとって現れる。
テーマやストーリーに合わせて曲中に姿がコロコロ変わる様は何度見ても鳥肌。

顔が変わると踊りも一段と力強く、激しくなり、まるでリミッターを解除したようで映画のクライマックスばりの沸き立ちを感じます。

「あ!ここで変わる!」って分かってても鳥肌立ちます。
何回見てもいい。

厳かでどこか神秘的なパートと力強く激しくますらをぶりを感じるパート。

一曲の間にこんなに美味しさ感じちゃってもいいものかと。
お鍋の跡におじやが出てきたような嬉しさなんですよ。

そして彼らの演舞には煽りが取り入れられてます。
煽りとは主によさこい踊りなどに代表される演出で

踊り子の演技を盛り上げるために口上をあげたりする、いわばマイクパフォーマンスのようなもので、まほろば衆ではドスの利いた力強い煽りで演目のストーリーが展開されていきます。

これがまたかっこいいんです。

踊り子の動きや曲に合わせた口上、これが心地よくも有りどこか恐ろしくもあって、まほろば衆の世界観をより深いものにしています。

生で見てほしい

私の好きなまほろば衆。
良い所を語ればきりがありませんし
私の駄文ではとてもとても語りきれません、、、

そこで!!

まじで1回生で見てくれん?
と思うわけです。

このコロナ禍で
イベントなどが減ってしまい
出演の機会はぐっと減ってしまいましたが、
彼らの踊りは映像や写真では表せないほどのエネルギーがあるわけですよ!!

もし!!

この記事をココまで読んでくださって
興味が湧いた!気になる!
という方がいればそれだけで幸いなのですが

生で見てみたい!

という方が居てくださればもっと幸いでございます。

公式HPのリンクを貼っておきますので
気になる方いらっしゃいましたら覗いて見てください!

公演情報なども載っております!!

太宰府まほろば衆HP

http://dazaifu-mahoroba.ne.jp/

太宰府まほろば衆Twitter

https://twitter.com/dazaifumahoroba/status/926785331608788992

今後のまほろば衆の活動からも目が離せませんね!!
要チェックです!!

ではでは!