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ヒマつぶし情報

2021.05.28

現役の「巷で話題の運び屋」が語る、本当にあった面白配達案件~酒と女、職質にステゴロ~

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はいどうも、VV店員、バンドマン、アニメ好きと、様々な顔を持つカメレオンスタッフ、弊社スタッフのMです。


あれこれと面白そうなものに飛びついてはつまみ食いし、とうとう睡眠時間を勤務に支障のない範囲まで削り出し、

ある意味ハードスケジュールで日々の業務に打ち込んでおります。5人くらいに分身して、シフト制で回したい。笑


あまつさえとうとうswitchとモンハンを同時購入し、もはや寝るのも惜しいほど楽しい時間を日々過ごしております。

嘘です、めっちゃきつい。自重します。


何度だって言いますが、本業はバンドマンです。新曲誠意制作中です。


もはや安定の話題脱線事故を起こしたところで、本題に入ります!


このコロナ禍で思うように音楽活動ができす、持て余した時間を有効活用しようと,


弁当やら飲み物やらを運ぶ、「巷で話題の運び屋」を始めて、私が個人的に面白かった

「本当にあった面白案件」を紹介していきます!


ではいこう!!

Case 1.「この罰当たりが!!」

これは割と最近の出来事。


まだまだ夜は冷え込む季節、陽が落ちる前にそろそろ帰るか、と思ったその時。


注文の呼び出し音、今日はこれで終わりにしよう。と向かったのは、

ジンギスカンを専門とする某居酒屋。(テイクアウトでジンギスカン弁当とか出してた)


私「お疲れ様です、商品取りに来ました~」


店員「お疲れ様です!少し多いですけどこちらご注文の品です!」


配達リュックでギリギリの量。大学生が集まって注文したのかな?


そんなことを考えながら、「配達開始」をタップ。表示された行先は



「○○寺」



…んん?お寺だと?


おいおいおいおい、ちょっと待ってくれ。


不殺生戒を説くお坊さんが、肉なんぞ食らうのか、何と罰当たりな!!

(後で調べたら、宗派によりますがお坊さんも肉は普通に食べるそうな)


まあ仕事は仕事だ、と現地まで移動し、玄関のインターホンを鳴らす。


出てきたのはお酒の匂いを漂わせた、おそらく住職と思しき壮年の男性。


俗にいう生臭坊主とはあのような者を指すのでしょう。


私「お待たせしました、ご注文の品です~」


男性「おう、ご苦労さま。おーい来たぞー」


奥からは男女のにぎやかな話し声。


「やったー!」


「もっと飲むぞー!」


「お腹すいたー!」


「早く持ってきてー!」




し、酒池肉林…!!




マジで何人いんだよってくらいいろんな声が聞こえてきました。


その時私が抱いていた、お坊さんに対する高尚なイメージが崩れ去った瞬間でした。


皆さん、お坊さんも人間です。みんながみんな徳が高いわけじゃない。


まさか配達員やっててこんな学びがあるとは…。

Case 2.「別のもの、運んでない…?」

これは配達中に起きた話。


いつものように配達をしていると、後ろの方から


「大きいリュックのロードバイク、停車してくださーい。」


ああ、いつものやつだ。


配達中に限った話ではないのですが、かなりの怪しまれ体質。


趣味が職務質問ですって言えそうなレベルです。胸張って言うことじゃねえ。


あーはいはい、いつものやつね。とリュックに手を伸ばし、財布から身分証を出そうとしたその時。




「動かないで、そのままゆっくり手上げて。」




あれ、いつもと違う。やばいやつだ。素直に従い手をゆっくり上げる。


「悪いけど、中身見せてもらうから。」と1人が私に付き、もう1人がリュックに手を伸ばす。


「ちょっと、中身は…」と言いかけたころ、警官が手を伸ばし取り出したのが、




松屋の牛めし。




警官のなんともいえない「思てたんと違う」みたいな表情。


警官「ひょっとして、配達中だった?」


私「まあ、そうですね…見ての通りというか…」


ここで詳しく話を聞くと、都内などでは運び屋を装った「黒い運び屋」がいるそうな。


どんな運び屋なのかは、ご想像にお任せします。


さらに、私を完全にクロと見ていた手前、後に引けなくなったのか


その場で靴を脱がせて調べられたり、ひじの内側を見られたり、さらには呼気検査まで。


何とは言わんけども、最後のは絶対いらんかったと思うぞ、うん。


ひとしきり調べられてから、「配達してたとこ、時間取らせてごめんね!」と


深々と頭を下げられ、飲み物でもと少しのお駄賃をもらいました。


「いつもの」と少し違ってはいたものの、取り調べには慣れて(しまって)たので、


怪しい運び屋に間違われたことよりも「料理覚めるから早くしてくれ。」といった感情で


頭がいっぱいでした。慣れって怖いわね…。

Case.3「え?止めんのあれ?」

これは配達中の話。


夜も更けてきたので、あと一件くらいで今日は帰るか、と駅の喫煙所へ向かう。


すると、聞きなれた「お疲れ様です!」の声。知り合いの配達員のAさんだった。


実はこの「巷で話題の運び屋」、運び屋同士が割と仲がいいのです。


すれ違いざまにあいさつを交わすのはもちろん、情報交換をしたり、今日何件運んだ?と


配達件数を競い合うなど。お互いの苦労を知っているからでしょうか。笑


そんな中知り合ったAさんはとても親切で、効率のいいルートを教えてくれたり、たまに


一緒に飲みに行ったり。年も近い貴重な運び屋仲間です。



A「今日はもう終わり?」


私「んー、あと1件行くかどうか迷ってるとこです」


A「じゃあご飯行こうよ!」


私「いいっすね!じゃあ今日はもう終わろっ!笑」


Aさんおすすめのラーメン屋まで他愛もない会話をしながら、


ふと繁華街を通った時。


私「ちょっと、あれなんか喧嘩してません?」


目線の先には罵声を浴びせあいながら、いまにも掴みかからんばかりに


言い争ってるスーツ姿の中年2人。周りも我関せずと素通り。


しばらく見ていると、案の定ひとりが掴みかかってもみ合いに。


その瞬間、隣で見てたAさん




「よし、あれ止めに行こう」





ゑ?今なんて言った?




あれ止めに行くの!?チャレンジャーすぎない?


A「Ⅿくんは警察呼んどいて」


私「でもあれ1人はまずいでしょ…」


A「大丈夫、慣れてるから」


は?と思ったのもつかの間、もみ合ってた1人にまっすぐ向かい、まるで事務的に処理するかのように


あっという間に絞めてました。びっくり。


もう1人を通行人の方が止めてくれて、とんとん拍子で警察に引き渡しちゃいました…


聞くところによると、元々人を制圧する類のお仕事をされてたんだとか。


どうりで「慣れてる」動きだと思った…。


「さ、行こうか!お店しまっちゃう!」と何事もなかったかのように再び自転車を走らせるAさん。


背中がかっこよすぎました。ラーメンもごちそうになっちゃって、もう惚れました。


まとめ

いかがでしたでしょうか?


時短要請の影響もあり、ますます需要が高まるデリバリー業界。


きっと僕よりベテランの皆さんは、私なんかよりもさらに面白いネタをお持ちなんでしょう…(-_-)


まだまだ面白い配達案件あっためてるので、これ需要があればシリーズ化しようか考え中です。


今日はこの辺で。

ピアスとアニメ、服好きなバンドマン。

運び屋終わりの家系は快感です。

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