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ヒマつぶし情報

2021.01.19

【人気声優・花澤香菜さんに劇場アニメ『どうにかなる日々』公開記念インタビュー!ラジオや韓国ドラマなど趣味についても語っていただきました。【VVmagazine76】

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(プロフィール)

花澤香奈(はなざわ・かな)さん

声優、女優、歌手。東京都出身。主な出演作品は、『物語シリーズ』(千石撫子)、『PSYCHO-PASS』(常守朱)、『デュラララ!!』(園原杏里)など。



新型コロナウイルスの影響により公開延期となっていた劇場アニメ『どうにかなる日々』がよ〜〜〜やく公開! 

青春群像劇の名手・志村貴子先生のオムニバス漫画原作から「元恋人の結婚式」「男子校の先生と生徒」「心と身体の変化を迎える思春期の幼馴染」の3テーマをそれぞれ映像化した本作。

その全てのストーリーに通ずる「痛いほどの好きは、いつかきっと愛しくなる。」というコピーは、胸をグワッと掴んでくるんですわ。

尊いしんどい。

今回は公開を記念して、劇中「元恋人の結婚式(原作タイトル:えっちゃんとあやさん)」にて“えっちゃん”役に抜擢された人気声優の花澤香菜さんにアンケート形式でインタビュー。



─淡くて、繊細で、それでいて愛おしい誰かの恋模様がぎゅっと詰まった『どうにかなる日々』。初めて読んだときの印象はいかがでしたか?

「志村先生が描くキャラクターの表情と、多くを語らない自然な台詞と、間が、読んでいる自分と絶妙に合わさって、いつか味わったことのある甘酸っぱさが込み上げてきました。改めて先生の作品が好きだと実感しました」


─過去の恋愛を長年引きずってしまいながらも巡り合えた、えっちゃんとあやさん。花澤さんがえっちゃんを演じられる上で意識されたことはありますか?

「最初に佐藤監督から『役を演じないで』と指示があったので、日常に自然に溶け込むような言葉を紡ぐように意識しました。あとは、えっちゃんの押し寄せる気持ちの波と、あやさんとの微妙な駆け引きのある会話に集中していました」


─「役を演じないこと」というのは、「役を演じること」よりも難しそうですね。とてつもなく器用でないと……。花澤さんは、ご自身を器用/不器用どちらだと感じられますか?

「不器用です。何事もたくさん練習しておかないと、とんでもない失敗をしてしまいます。ただ、役を演じるのは自分ひとりでは成り立たないので、台本は読み込むけれど、演出やお芝居の相手に柔軟に対応できるように心がけています」


─不器用だと感じられたエピソードについて、聞いちゃってもよいでしょうか…?

「このインタビューの回答文を書くのにもすごく時間がかかりました。すみませんでした!!! 学生時代、吉祥寺にあったヴィレッジヴァンガード路面店の常連でした」


─(と、とんでもないです! とんでもないです!! ありがとうございます!!!)不器用であると自覚されながらも、作品を通してたくさんの人の心を動かしてこられたと思います。不器用でも好きなことを仕事にし続けるために必要なことは何でしょうか?

「私の場合は好きなことを仕事にしたのではなく、必要としてくれる人や場所が奇跡的に見つかり、それが仕事になっていったという感じです。子役の時に声の仕事をさせていただいたのがきっかけだったのですが、しばらくは自分の下手さに打ちひしがれて、楽しいなんてとても思えませんでした。それからたくさんの人に助けていただいて、少しずつ自信もついて、続けていくうちに声優の仕事が好きになっていきました」


─苦労をされていたのですね……。

「どんな仕事を選んでも、どこで何が繋がっていくか、わかりません。そして、器用にできるかを気にするより、今自分に何が求められているかをよく考えて全力でパフォーマンスする事だけ考えている方が、気持ちが楽だと思います」


─『どうにかなる日々』では、“誰かの当たり前の日常とその幸せ”をも丁寧に描かれていました。花澤さんは趣味についてこれまで「お風呂に入る」「パン屋さんでパンを選ぶ」「ラジオを聴きながらウォーキング」とお話しされており、作品同様、日常のふとした瞬間を大事にされている印象を受けました。

「そうですね。気づいたら、ひとりで楽しめる趣味ばかりになっていました。特にラジオは1日にいくつも聴きたい番組があるので、仕事中や人と一緒に居る時以外の時間は大体聴いています。仕事の移動時間にどこのパン屋さんやコーヒー屋さんを巡ろうかと計画するのも好きです。とにかく日々幸せな気持ちになれるポイントをたくさん用意しています」


─(素敵な考え方…凄まじく勉強になります)コロナ自粛期間によって、それまでに比べておうち時間が増えたと思います。それによって新たに出会った趣味はありますか?

韓国ドラマです。外出自粛期間中、話題になっていたNetflixの『愛の不時着』をきっかけに夢中になり、それからいろんな作品を観ています。今まで知らなかったのが悔しいくらい面白い作品ばかりで、しかもどんどん次の話数が再生されるので、我に帰って時計を見てびっくりすることが多々あります。何人か好きな俳優さんもできて、これが『推し』がいる生活というやつか…! と、味わった事のない充実感で心が満ち満ちています。あと、フライドチキンを食べているシーンが多くて、影響されてよく買うようになりました」


─ありがとうございます。なぜか私もフライドチキンが食べたくなってきました。最後に、『どうにかなる日々』を未鑑賞の方々に向けてひと言いただけますでしょうか。

「登場人物達のちょっと危うい日々と共に、それを見ている私自身も見守られているような、暖かい眼差しを感じる作品です。このじんわりと前を向ける感覚を、ぜひ劇場で味わっていただきたいです」




(劇場情報)

映画『どうにかなる日々』

10月23日(金) 全国公開 原作:志村貴子「どうにかなる日々」/太田出版 配給:ポニーキャニオン

©志村貴子/太田出版・「どうにかなる日々」製作委員会




【原作はこちら!】

『どうにかなる日々 新装版みどり』800円+税

『どうにかなる日々 新装版ピンク』800円+税


志村貴子(太田出版)

©︎志村貴子(太田出版)


本記事はVVmagazine vol.76に掲載されたものの転載です。

VVmagazine vol.76はコチラ

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