VILLAGE VANGUARD
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ヒマつぶし情報

2020.07.25

あいしあお。《ハイキュー!! 及川徹のはなし》

一生片思い



ヴィレッジヴァンガードで働いるといわゆる オタク と呼ばれる人たちと話す機会が多いです。


「オタクとはなにか」

文筆家、評論家の岡田斗司夫さんは「創作作品の職人芸を楽しむ文化」と定義しています。

岡田斗司夫さんの名前を出したのはファンだからです。ただのファン。

わたしは片思いをこじらせたものだといつも考えています。

心の大部分を占めてしまう、寝る前そのことを考えてしまう、時間もお金も使ってしまう、明日の幸せを祈る。

決して見返りを求めてはいけない、存在がありがたいのだから。

宗教チックですが、まあ似たようなものでしょう。

信じれば救われる。


「片思い」の状態にあると、人間は欲深で愛されたいと思ってしまいます。

わたしは何を言ってるんでしょうね。

つまるところ、「推しに会いたい自引きしたいあれもこれも欲しい」

これがなかなか難しい。信じてたのに救ってくれない。めっちゃ金かかるやん。でも存在してくれてありがとうだから今日も好き。

愛し合えない一方通行の「片思い」こそオタクの本髄なのです。

タイトルを「あいしあお。」とつけました。願望です。限界オタクすぎて泣けてきました。


そんな私が働くみんなの「好き」を売る店ヴィレッジヴァンガードには多種多様なオタクがいて、好きの度合いもさまざまで、ひとつのものをひたすら楽しむ人もいれば、沼が増えていってたくさん楽しむ人もいる。

オタクたちの話はみんな気が触れていておもしろいです。

そんな話をもっと聞きたいなと思って、自分でも記事を書いてみることにしました。



ハイキュー!! 及川徹のはなし


※本誌ネタあり



2020年7月20日(月) ハイキュー!!最終回が最終回を迎えました。

いつもはジャンプアプリの定期購読なのですが歴史的瞬間に立ち合おうと紙媒体でも買いました。

最終回前号の付録ポスター…やばすぎる…… インタビュー記事も素晴らしかった……


コロナ時世でなければ、2020年7月25日(土) 有明アリーナにて東京2020オリンピックバレーボール男子予選ラウンドが行われていました。

最終回とともに彼らが世界に立つさまを見ながら観戦する楽しみまで用意されていたんだと、感動と喜びと完結してしまう寂しさと、オリンピックが延期してしまったこの世界線を妬ましく思いつつ、


2021年 有明アリーナ “困難を乗り越えて 我らはここに立つ”


未来の彼らを見つめていたのです。




最終回を迎える運命の日、元 青葉城西高校バレー部主将 CAサン・ファン所属の及川徹くんの誕生日です。
推しの誕生日に迎える最終回… 正気ではいられない…


ハイキュー!!作品内において青葉城西高校とは負け続ける高校です。

インターハイ予選3回戦で烏野高校と当たった試合は勝っているのですが、白鳥沢高校に決勝戦で負けてインハイを逃し、さらに春高予選準決勝烏野高校との再対決も惜敗してしまいます。

他校へ行けばどこでもエースになれる人材が揃っている強豪校であるにも関わらずその青城が宮城県内ベスト4止まりです。


青葉城西高校 主将 及川徹、副主将 岩泉一の「阿吽」コンビは小学生からの幼馴染で、中学のバレー部時代から白鳥沢の牛島若利ことウシワカに負け続けているのです。

及川徹が弱いのではない、ウシワカが強すぎる。

もっと上へもっと高い舞台へ。

そして背後に現れた1年影山飛雄。

後に烏野高校バレー部に入る天才セッターです。


「今の俺じゃ白鳥沢に勝てないのに余裕なんかあるわけない!!

 俺は勝って全国に行きたいんだ 勝つためにはもっと——」


自分を追い込む及川徹に岩泉一が放った言葉は


「相手が天才1年だろうがウシワカだろうが

 “6人”で強い方が強いんだろうが ボゲが!!!」


ハ~~~~~~~~~~~~~~あうんちゃん………


負ける度に原因を追究、さらに練習メニューを考え実行し、チームワークを高めて爪を研いできたはずです。

青城高校を背負った6人で、白鳥沢高校ウシワカ、そして凹ましたい相手その2 影山飛雄がいる烏野高校に立ち向かっていたのです。






及川徹は天才ではない。



“自分の力はこんなものではない”と信じてひたすらまっすぐに進んで行くことは

“自分は天才とは違うから”と嘆き諦めることより辛く苦しい道であるかもしれないけれど



…才能開花のチャンスを掴むのは今日かもしれない。無いと思ってたら一生無いんだ。



——才能は開花させるもの ——センスは磨くもの!!!





“6人で強い方が ——強い”







及川徹が作り上げてきたチームというは、頼もしく 時に煩わしく 力強い味方であり、重圧。

プレイヤーの力を100%引き出すことができる優等なセッターが作り上げた、プレイヤーひとりひとりが考えて行動することができる優等なチームです。

ハイキューに数多くいる「努力を惜しまない天才たち」と「トッププレイヤーでありながら常に超えられない壁があり続ける凡人」の戦い、



そして青城は負けるのです。



あのとき青城も烏野もプレイヤー全員が120%の力を出した状態でそれを足し算した時に烏野がわずかに勝っていた、それが青城の力で運命でした。

漫画も、アニメも、映画も、何回も何回も見返すたびに次こそ勝ってくれと、絶対このメンバーで全国に行くんだと、何回も何回も思いました。

何回読んだって青城は勝てなくて、でも読み返しても勝つ要素しかなくてこんなに全てを尽くしても結果が出てくれないなんて、もっと報われたっていいはずだと。


17巻末描き下ろしは今回試合に出ていない青城3年 温田くんの言葉から始まります。

「お前ら最高だった…!!凄かったっ…!!もう優勝でいい!!優勝だった!!」

ゆだっち~~~~~~~~~~~~~~;;;;

そうだよ、そうだ。青城が優勝でいいんだ。ゆだっち天才。

「3年間ありがとう!!!」

及川徹はこう言って、初めて泣いているところを見せました。

試合中はオーケストラの指揮を執るように正確なプレーをする「大王様」ですが、コートを抜けたらたくさん食べて怒って笑って泣く、普通の男子高校生でした。

共に切磋琢磨してきた青城のエース 岩泉一は、お前は勝ったって完璧に満足なんてできずに一生バレーを追っかけ続けていくメンドクセエやつだ、と言います。

岩ちゃんが言うんだったらそうだろうな。及川徹の強さたる所以だと思います。



お前は俺の自慢の相棒で ちょうスゲェセッターだ

でも戦うときは必ず倒す


あうんちゃん~~~~~~~~~~~~~~;;;;

スゲェ。あうんちゃんはスゲェな。

岩ちゃんは徹と読者である私たちまでも救いあげてくれるのか。

迷わず自分の道を進んで、幸せでいて。信じてるよ。




http://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-880447-7&mode=1


この青城戦がアニメになり、嘔吐くほど泣き、映画になり、血反吐吐くほど泣き、舞台は行けませんでした。

観たら全てのコンテンツで青城が負けてしまうから。


一生青城ロスのまま棺桶に入るかと思っていたところに突然 SUMESHI が本誌に現れました。そう、及川徹です。

止まった時が進みだし、及川徹の原点がここにきて知ることができます。

あうんちゃん小学生のころバレーの試合を観に行ったときにスターに会います。

高校生になってスターこと、ホセ・ブランコと会う機会があり相談に行った及川徹はこのような言葉をもらいます。



自分より優れた何かを持っている人間は 生まれた時点で自分とは違い 

それを覆す事などどんな努力・工夫・仲間を持ってしても不可能だと嘆くのは

全ての正しい努力を尽くしてからで遅くない

ただ“自分の力はこんなものではない”と信じてひたすらまっすぐに進んで行くことは

“自分は天才とは違うから”と嘆き諦めることより辛く苦しい道であるかもしれないけれど



何年越しの伏線回収だ!!!!!! 4年越し。

この言葉が背中を押してくれていたんだ… 及川徹を生かしてくれてありがとう…

行きたい舞台ってどこだろう。アルゼンチンでプレーしてるんだからやっぱり世界かな。

バレーボールの楽しさを知って上を目指しだすと、苦しいことがやってきます。

苦しくないとがんばったことにならないって思い込んでる、でもバレーボールは楽しいと 忘れては 思い出す。

日向翔陽と日本の裏側で再会したことで原点回帰し、また前を向く及川徹の姿でした。


全員倒す 覚悟しとけ!




https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-882283-9




さて、長々とすみません。最終回いきます。

この記事の締切り日が最終回と同日なので思いの丈をぶつけます。

かつてこのような…夢のような扉絵があったでしょうか。

大規模合同合宿と称して、全ての高校が描かれている2ページ……

コート内にはゴミ捨て場の決戦、並ぶ横断幕、この扉絵で最終回終わってもいいぐらいだ…満たされた……

青城VS梟谷のボードと、青城3年が梟谷と喋っているので涙ちょちょぎれました。

夢……… 夢だけど夢じゃなかった………!!

そして慰労コメント。推しはCV推しなので。幸せすぎてムリでした。

最終回の1ページ1ページの情報量がすごくて往復ビンタを食らってる気分でしたが、青城の話だけ。

昨日までこの記事を書いていてよかったなと思いました。

彼はやっぱり準主役だと、大事に描かれていただけあったと、報われなきゃおかしい、報われてほしい。

負け続けてきたことは、今ここに立つための布石だったということです。


春高準決勝で負けた影山に勝ちにきました。

“選択を間違うな”と言われた牛島に選択が間違っていなかったことを証明しにきました。

“戦うときは必ず倒す”岩ちゃんとの約束を果たしにきました。


アルゼンチン代表 及川徹

「全員倒す」と誓った自分の為にここまできました。



全国に行けなかった彼を世界に立たせてくれてありがとう。

彼の誕生日に世界に立つことは偶然なのか必然なのか分かりませんがそれでも、何年間も祈ることしかできなかった私には救いなのです。

スケールが違うんじゃい、スケールが。



——昨日の敗者たち 今日のお前は何者だ?



青城 及川徹にスポットを当てましたが、ハイキュー!!という作品は敗者側の漫画です。

そして、敗者側をより鮮やかに丁寧に描いてくれます。

勝者はほんの一握り敗者側の人間が圧倒的に多いからこそ、この作品はこんなにも人の心を掴むのだと思います。

彼らを見て憧れを抱くであろう人達へ“繋ぐ”物語です。


こんなにがんばれなくなってしまったな… 彼らが色づけば色づくほど自分を顧みます。

一生懸命に生きなくては、と思います。

連載が終わってしまって、生きる糧をひとつ失ってしまった気持ちもします。

でも、下を向いてはダメですね。バレーボールは常に上を向くスポーツでした。

大切なことをハイキュー!!はいつも思い出させてくれます。


8年半の連載お疲れさまでした。ともに走り抜けることが出来て楽しかったです。

及川徹くんお誕生日おめでとう。2021年有明アリーナで待っています。



2020年7月20日






記事を書くのが1回きりだと思って、サムネ画像のお話をちょっとだけ。すべて本人私物。

ヴィレヴァンで働いているせいにしたいのですがこの世に好きなものがありすぎてこまる。

世の中に素晴らしいコンテンツが多いのがわるい。

バンドもアイドルもアニメも漫画も声優も実況も好きなものがありすぎて死。

でもオタクは今日も生きる。生きねば。


デザインは「the GREAT JOURNEY ALBUM」EMPiRE のオマージュです。



https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZNMJW6D/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_VTufFbFBR17JK


最高なアイドルの最高なアルバムなんですわ。このアルバムの感動も叫びたいくらい。



推しはMAHOちゃんです。

そして8月5日に新譜が「SUPER COOL」EMPiRE が発売します!

#超ひんやりEMPiRE をよろしくね。This is EMPiRE SOUNDS



https://empire-official.com/discography/




こんな辺鄙な記事を読んでくれた方にも推しはいらっしゃるでしょう。

みんなの「好き」の声に答えていけるようにこれからも上を向いてヴィレヴァンを作っていきます。

みなさんの推しに会える日がはやくきますように。