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ヒマつぶし情報

2020.07.25

誰も信じない本当にあった商品【第一話:栗inコンドーム】


いきなりですが「最近、ヴィレヴァンって怪しい商品少なくなったよね」などというお言葉をたまに頂きます。今はコンプライアンスとか色々あったり、そもそもそういう商品を輸入してくれる業者さんが減ったりと世間はどんどん「ヤバい商品」に厳しくなってしまっているという状況もあるにはあるのですが、それは置いといても「いやこれはアタマおかしいだろ」としか思えない商品というのが過去には色々とありました。
今回はそんな過去の意味不明商品の中でもとびきりの意味不明商品「栗コンドーム」を紹介したいと思います。いや本音を言うとむしろ栗コンドームについて語りたくてこのコラムを今書いてます。
ちなみに2020年現在「栗コンドーム」についてGoogle先生に聞いても全く該当するものが出てきません。もはや誰もその存在を知らないのかもしれません。それどころかヴィレッジヴァンガード内ですらこの商品の話をしても信じてもらえなかったりします。


【ヴィレヴァンの中の人もその存在を信じてくれないレベル】

そもそも栗コンドームと言われても商品の概要が伝わらないと思うので説明をしますと…

「栗の中にコンドームが入っている」

以上。もうそのままです。だってそうとしか説明できないですもん。栗にコンドーム入ってるんですよ。栗に。本物の栗に。

そう。本物の栗なんです。見た目は完全に画像みたいな「栗」です。明らかに本物。割ったり穴あけたりした痕跡も全くありません。

ただの「栗」です。ただ一点だけ言わせてもらうなら「なんかゴム臭い」んです。しかも個包装なんかされてません。口縛っただけのビニール袋に30個くらいまとめて入れられて入荷。パッケージもへったくれもありません。確かにゴム臭いけど本当にこの普通の見た目の栗の中にコンドームが入ってるとかもう何かの陰謀論レベル。実際にこの目で確認しないと信じられる訳がない。

【陰謀が暴かれる瞬間】

売り物として仕入れてる訳ですから当然店頭に出します。で、「栗の中にコンドームが入ってます!一個〇〇円」ってPOPに買いてレジ前に置いたらどうなりますか?絶対聞かれますよね?

「これ、マジですか?」

って。


そんな時に「ええと…入ってる、らしいんですがゴニョゴニョ…」と答える訳にはいかないのですよ。

自信を持って「嘘だと思うなら買って確かめてみてもいいんですぜ、お客さん」と悪い売人よろしく答えたい。

その為には確かめてみるしかない。


という事で当時のバイトと店長と4人で割り勘で購入して割ってみようという事に。




「けっこい硬いなコレ」
「素手じゃ無理っぽい、ハンマーで割ろう」


せーの!



弾け飛ぶ栗の殻。おそらく中にギュンギュンに詰め込まれたコンドームが割れた瞬間に内部から栗の殻を粉々に吹き飛ばしたのでしょう。そこにあったのは



『無の空間からいきなり出現したかのようなコンドーム』




本当だ。本当に栗の中にコンドームが入っていた!謎の感動と同時に腹筋がよじれる程の笑いに襲われたあの日の事を僕は一生忘れないと思う。

【大は小を兼ねない】

ちなみにこの栗の中に入っていたコンドームですが、実際には2つの理由でとても使用できるようなものではありませんでした。



まず第一に、なんか割れた栗の殻まみれでひどい。とてもじゃないが使える状態じゃない。


第二に…サイズがヤバい。デカいんですよ。めちゃくちゃ。ほんと僕の基準じゃなく、どう見てもデカい。アホほどデカいんです。


でもこの商品の価値はそんな所にはないので使えなくても全く問題はなかったと僕は今でも思っています。

そんな栗コンドームですが、何だかんだでよく売れて当時2、3回リピートしたのですが、ある時から全く入荷しなくなってしまいました。入荷しなくなって数年後、ふと思い出して輸入元の問屋さんに「そういえば、栗コンドームってもう入って来ないんですかね?」と聞いたところ、問屋さんから衝撃の事実を伝えられました。

【栗コンドームよ永遠なれ】


問屋さん:ああ、あれね、イタリアから輸入してたんだけど


ぼく  :イタリア製だったんすか!?


問屋さん:イタリアの職人のおじいちゃんが一人で作ってて


ぼく  :おじいちゃんが一人で!?ていうかそれどんな職人?


問屋さん:その職人のおじいちゃん、もう亡くなっちゃったらしいんですよ


ぼく  :えっ…





その職人のおじいちゃん亡き今、あの栗コンドームがどのようにして作られていたのかを知る手がかりすら無くなってしまいましたが


「最近、ヴィレヴァンって怪しい商品あんまりなくなったね」


という声を聞く度に、今でも僕の脳内では見知らぬイタリアの職人のおじいちゃんがひたすら栗にコンドームを詰めている謎の映像が自動再生されます。
なのでいつか「見知らぬ栗コンドーム職人の墓」を探しにイタリアに行くつもりです。いつか…