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ヒマつぶし情報

2019.08.27

【VVmagazine】無茶すぎる旅を満喫してきた坂田ミギーさんは語る…

このインタビューは2019年7月25日発行VVマガジンvol61に掲載された記事の転載です。

やりたいことは、とりあえず全部、一回やってみましょう

1年以上にも及ぶ、そしてかな~り規格外な海外でのひとり旅を終え、著書『旅がなければ死んでいた』を書き上げた坂田ミギーさん。よく「ひとり旅をすると人生が変わる」なんて言いますが、彼女の無茶すぎる旅は誰もがマネできるものじゃあない(詳しくは本でぜひ!)。普通に「ツラくて」「痛くて」「苦しい」ことに何度も遭遇しながらも、どこに行っても現地の人との感動的な言葉や行為に触れる…という、なんとも不思議な旅。もちろん、そんな旅は簡単にはできないかも知れないけれど、なんでしょう、そこには日々悩み苦しむ人たち(僕もそうです…)へのいろんなヒントがいっぱいある気がして…。ということで、坂田さんにいろいろと聞いてみました。


──会社員生活を離れて1年以上の海外旅へ…やっぱり仕事がイヤでイヤで仕方なくなってしまったのでしょうか?

「いえいえ(笑)。実はやっていた仕事(広告代理店)はすごくやりがいもあったし、20代後半になってどんどん任されるようにもなってきていて。もちろんすごく忙しかったですけどね。でも、長期のバックパック旅にはいつかは行きたいなと思っていたんです。まあ『行っても行かなくてもいい状況』が続いていたんですよね。当時は恋人もいましたし(笑)」

──そんな中「でも行こう!」となったキッカケは? 恋人も関係してそうですが…。

「はい。仕事では気付かぬうちにストレスが溜まっていたようで、体も心もバランスを崩し、さらには恋も……(遠い目)」

──あ、そこは本に書いてありましたね。今はもう思い出さなくても大丈夫です?(汗)。

「10代20代は旅が大好きで。でも、大好きな事って年を重ねるうちに熱が収まるというか、忙しさを理由に興味がなくなっていくというか…。かつては超ジャニヲタだったのに今は興味なくなったな…とか。でも旅だけはそうしたくはなくて、情熱があるうちにやっておきたい! という思いもありましたね」

──「情熱が薄れる」感じ、そして寂しさ…僕(= 40代)も痛感します。熱は冷めないうちに、これは大事ですね。さて、坂田さんの旅は時に言葉も通じない国に飛び込み、ヒヤヒヤする目に遭ったりもしながらも、でも素敵な人や言葉や感情に出会う…という旅だったのかなあと。マネをするのは大変かも知れませんが、そんな「深い旅」をするコツはありますか?

「もし私の旅が『いい旅』と言えるのであればですが(笑)、そのポイントは3つですね。ひとつ目は『ひとりで行くこと』です。誰かと一緒に行くとその人とのコミュニケーションがメインになりますが、ひとりで行けばまさに『ひとりvs. 世界』なんです。現地の人といっぱい話せますし、まあいろんな事件にも遭遇できたりします」


──なるほど。事件もいっぱい起こってましたね。

「次に『ひとつの場所に長めにとどまってみること』です。現地の顔見知りができたり、人々の生活が分かったり、あとはやっぱり、事件もいろいろ起こりますから(笑)そして3つ目が『メジャーじゃない場所へ行こう!』ですね。観光客としてではなく、ふつうの人としてコミュニケーションしてくれます。言葉は全く通じなくても、いや、そのほうが心に伝わる気がしますね。『この人は悪いやつじゃない』『協力してあげたい』などの感覚は伝わりますから。細かいことが伝わらない分、あれこれ考えすぎないのでコミュニケーションはむしろ疲れないですよ。『あの人は本当はそうは思っていないんじゃないか…」とか、日本で仕事をしていると考えちゃうようなことはまったくないですから、気楽なものです」

──もう、そこまで突き抜けられれば違った世界が待っているんでしょうね。でも僕などはビビリなので、誰とも話さなくなりそうです…。そう考えると旅って人によっていろんなカタチがありそうですね。

「私は『その人の旅はその人に似ている』って思っていて。いい人はやっぱりいい旅をしていますし、自分がどんな旅をしているか? を振りかえると自分を知ることができるんじゃないでしょうか。私が分かったのは、ひとりでも全然平気、旅行仲間はそんなにできないし、それがツラくもない、そして『なるようにしかならないさ』という受け入れ力がある…といったことでしょうか。あとは旅に出て、自分の生ぬるさを実感しましたね。絶望だと思っていたことなんで、そうでもないことなんだと気付けたし、いろんな人の考え方・生き方を知って、自分もいろんな考え方ができるようになりました」

──なるほど。自分の旅、あらためて振り返ってみます。最後に、坂田さんいとっては「旅」がそれだったわけですが、「○○がなければ死んでいた」と思えるような「〇〇」って、どうやって見つけるものなんでしょう。

「世の中、好きじゃないもののほうが多いですから。その中で好きなものを持っているだけで素晴らしいことです! 文章でも、音楽でも、漫画でも、今はそれを表現する場もいろいろありますしね。だから、やりたいことはとりあえず全部、一回やってみるといいですよ。やってみないと分からないですから。私にとって、それはたまたま『旅』だったってことですね」


旅マニア/エッセイスト/クリエイティブディレクター。

大学時代から世界を旅するバックパッカーで、年間100日を旅してすごす旅マニア。広告会社を経て独立。現在はキャンピングカーをモバイルオフィとして、日本全国を旅しながら働く日々を送る。


本記事はVVmagazine vol.61に掲載されたものの転載です。

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