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ヒマつぶし情報

2019.08.21

【VVmagazine】~ただただ、会いたくて~ドラマ「ヴィレヴァン!」の最上もがさんにお話聞きました!

このインタビューは2019年6月25日発行VVマガジンvol60に掲載された記事の転載です。

名古屋が生んだ奇跡の本屋「ヴィレッジヴァンガード」(以下:VV)を舞台にした青春群像劇、その名も『ヴィレヴァン!』が、毎週月曜、深夜0時59分よりメ~テレ(名古屋テレビ放送)をはじめ東海3県(愛知・岐阜・三重)で放送中!

(TVerおよびGYAO!で配信中)ということで今回は、同ドラマにVVスタッフ役としてご出演中のも最上もがさんを、VVイオンモール富士宮店の佐野仁美が直撃! もがさんのVVへの思いに迫ります!!(※取材はドラマのスタート前に行われました)。


VVM 全国350店舗あるVVの中から選ばれたスタッフが会いたい人、憧れの人にインタビューを試みるコーナーなんですが、今回はドラマ『ヴィレヴァン!』の放送を記念して、最上もがさんにVVへの印象や思い出などお聞きできればと!

佐野 佐野仁美と申します。もがちゃんの大ファンなので緊張していますが、本日はよろしくお願いします!

最上 わー、うれしい。でも、ぼくで大丈夫ですか?

佐野 も、もちろんです!

VVM ちなみに、こちら佐野さんは本日VVイオンモール富士宮店からいらっしゃって。社歴は2年目。現在27歳だそうです。

最上 アルバイトさんですか? それとも社員さん?

佐野 バイトです。年齢も年齢のため、富士宮店の仲間からは「店長希望を出してみなよ」と言われるのですが、イマイチ勇気が出なくて。昔から「責任」という言葉が大の苦手なんです…私(苦笑)。

最上 その気持ちよーくわかります! 今回ぼくが演じている今中(世津)もそういう感じのアルバイトなので。

佐野 ウチの店長も「(今中と佐野さんは)なんか似てるねー」と言ってました(笑)。

VVM 今中は「古参バイト(年齢非公表)で、社員にという呼び声も高いが、あくまでプレーヤーとしてバイトを続けたいため、本人は固辞しつづけている」という設定。

最上 佐野さんもお店が大好きでちゃんと働きはするんですけど、責任のない立場でいたくて。今いる”ココ”の居心地がいいから異動もしたくない。だからバイトのままいるって感じですよね、きっと。

佐野 そうなんです! 私が働くイオンモール富士宮店はみんな仲がよくって。エリアマネージャーに「こんなにみんな仲がいい店舗は珍しいよ」と言われるくらい。

VVM エリアマネージャー=その地区を統括するVV本部のマネージャーさんで、ドラマでは水橋研二さんが演じています。

最上 みんな仲がいいなんて、なんだかますます『ヴィレヴァン!』みたい。

佐野 もがちゃんがVVを認知したのはいつごろですか?

最上 高校生のころだと思います。地元にVVがなかったし、中学までは遠出もせず。で、高校に入ってから周りの子が「VVって面白いよ」と言ってて。最初は新宿のお店に行ったのかな? 「わー、面白い!」って。

佐野 その時に買ったモノとか覚えてます?

最上 確かマンガですね。よそには置いていない昔の作品とかもあったので、面白かったですね。バイトができなかったのでお金がなく、"見るだけ"という方が多かったですけど(笑)。VVさんは「遊べる本屋」さんなだけに、文字通り遊びに行ってた感じですね。

佐野 ドラマを撮影されている中で改めて”VVっぽいなー”と思われたことはありますか?

最上 第2話のテーマにもなったポップですね。最初に訪れた高校生の時もあの黄色いポップが衝撃的で。あと、でんぱ組.incの時もめちゃくちゃポップを書いたんですよ。ぼくは下手というか才能がなかったんで、ねむ(夢眠ねむ)とかえいたそ(成瀬瑛美)に任せてましたけど(笑)。

佐野 (笑)

最上 あとは…ドラマの登場人物もそうですが、店員さんがみんな個性的。昔はもっと見た目も派手な方が多かったと思いますけど、今もたまに見かけますよね。

佐野 ”あるある”ですね。

最上 あとドラマの3話でもありましたけど、「バイトでも棚を作れるんだ?」とか。4話のように「仕入れって店員のセンスに任されているんだ~」とか。ファンの子に「VVで働いてるんです。でんぱのコーナー作りました!」と言われることがよくあったんですけど、その答え合わせにもなりました。だから店舗によってカラーが違うんだなって。

佐野 私も最初、バイトの身でありながら仕入れを任されることに一番驚きました。上の人が発注するものだと思っていたので。

最上 ドラマでも店長から予算を与えられて、仕入れを頼まれて…みたいなシーンがありましたが、あれは本当にそうなんですか?

佐野 私はCDのコーナーを担当していたんですけど、「予算はこれこれだから、発注しといてね」と最初に言われた時は「ええっ!?」って。

最上 でも面白くないですか? バイトで入ってお金周りのことがわかるなんて滅多にないから。売上がどうとか、経済の仕組みがわかるのは貴重な経験ですよね。

佐野 おっしゃる通りで。ちゃんと店舗作りに参加している実感はあります。

最上 言われたことだけやっていればいいということではないから、一人一人が考えなきゃいけないし。自分が好きなものをお客さんに届けたいという気持ちもより強くなると思うし。それがVVの強みだと思います。”好き”で溢れた店内だからこそ、面白いし、楽しいですよね。

佐野 ありがとうございます!

最上 お客さんに届いた時の感激もひとしおなんじゃないですか?

佐野 私は今CDとコミックを担当しているんですけど、仕入れをして、棚を作って、ツイッターに「新刊出ました」とつぶやいた後、その本が売れると嬉しいですし。作者様本人からリプが来た時は本当に感激しましたし。この仕事をやっていてよかったと思う瞬間ですね。もがちゃんと今中さんの共通点はありましたか?

最上 最初は似てる感じと聞いていて、たぶん、想像の最上もがっぽさ? を当て書きした感じだったのかなと思うんですけど、台本を読みながら彼女はそうじゃないかなーと思って。

佐野 なるほど~。

最上 逆に「自分っぽく演じて」という方が難しくって。お芝居に自分はあまり要らないと思っているので、設定は寄せていただいてたみたいなんですけど、今中世津という一人の人物を演じたくて、いろいろ考えましたね。

佐野 設定で似てる部分は?

最上 休みの日はすっぴんで、家でずっとゲームして、ポテチ食べて…って、ぼくの休日まんまだなと思ったんですけど(笑)、逆に決定的に違うなと思ったのは熱意で。彼女はVVが本当に好きで、「腐女子」という言葉が生まれる前からのBL好きで。ひとつのことに情熱を傾けられる人なので。

佐野 もがちゃんは?

最上 ぼくはあまり一つのことにハマらないんですよね。飽きっぽいのでマルチなオタ活をするというか。仕事もいろいろやってますし。今中さんは本当に一途。だから、その部分を出そうと思いました。あとは主人公の杉下くん(岡山天音)や店長(滝藤賢一)たちに影響を受けて次第に変わっていく役でもあるので、そういう柔軟さとか。

佐野 柔軟さ?

最上 ぼくのように、あまりオタオタしていないというか(笑)。好きなことには饒舌でほかは…という感じではなく、ちゃんと人と話せるし。人づきあいができるし。マルチな人。あとお姉さんポジションで、誰かの背中をそっと押してあげることもできる人だなと思ったので、むしろぼくとは違うキャラクターとして演じようと思いました。

佐野 みんなを後押ししてくれる。今中さんのような先輩がいたらいいなと思いました。

最上 でも本当は暗いんだけど、それを出さずに明るく振舞っている。ぼくもそうだったりするんですけど、仕事では明るさを求められることが多いので、たまに暗さがダダ漏れしていたりします。

佐野 へー、そうなんですね。

最上 人の悩みは聞いてあげられるけど、自分のことは話さない。聞いてあげながらも途中で面倒くさくなると、パッとどこかえ消えちゃう。「大丈夫~どうにかなるよ~!」って(笑)。けど、家に帰ると膝を抱えて泣いてる日もあるんだろうなーと想像して。

佐野 そこまで役を掘り下げるんですね!

「楽しい」と思えるかが大事

VVM 人には誰しもA面とB面があるというセリフもありました。

最上 ぼくが言うのもおこがましいですけど、そういうところを表現するのがお芝居の面白さだと思います。

佐野 最初はお仕事もののドラマかなと思ったんですけど、すごく胸に刺さるセリフがたくさんあって。働く人みんなに見ていただきたいドラマだなと思いました。

最上 何か後押しできたら、演じたぼくらも嬉しいですね。

佐野 あと、これは個人的にお聞きしたいことなんですけど…。

最上 ハイ、何でも!

佐野 年齢不詳の大ベテラン、今中さんも、もしかしてそうなのかなと思っているのですが、私自身、30歳を目前にした謎の焦りがありまして…。

最上 分かる! 何に焦ってるのか全然分からないんですけど、確かに焦る!(笑)

佐野 どうなんでしょう?30歳になるって。

最上 30歳になったらその焦りは消えます!

佐野 自然と、ですか?

最上 というより、焦ってばっかりじゃだめだなって。30歳になった時に自分で取捨選択してかなきゃいけないなと思ったんですね。自立して一人暮らしをして。個人事務所を立ち上げて。お仕事でも何でも自分で決めてかなきゃいけないなって。同時に「今までは守られていたんだな~」というのを強く感じたことで、半ば強制的に謎の焦りを消し去りました(笑)。

佐野 そ、尊敬します!

最上 VVのみなさんは一人一人が考えてやられていると思うんですけど、言われたことをやっているってどんなに楽だったか。それも実感しましたし。あと20代のころは、でんぱ組というグループに所属していることで、グループのために「失敗したらどうしよう」という不安もあったと思うんですね。でも今は失敗したら自分のせいだと思えばいいし。「どうにかなるさ」って開き直れるようになったし。”もう30歳”じゃなく”まだ30”と思えるようにもなったし。なんだ、逆に強みになるじゃんって思えるようにもなって。30年間やってきた経験値を活かしてやってけばいいんだと思えるようになりましたね。

佐野 私もそう思えるかな…。

最上 「楽しい」と思えるかが大事なんじゃないかと思います。言われたことをやるのは楽でいいけど、楽しくなくちゃ働くモチベーションにならないし。色んな人との関わりはもちろんあるんですけど、自分で取捨選択して。決断をして。自分が楽しいと思えればいいのかなと。

佐野 なるほどー。VVは自分の好きなことを好きなようにやらせてもらえる。そして楽しいと思える会社なので、私も好きに楽しく生きてみることにします!

最上 逆に30歳からの方が好きに生きられると思いますよ。だって、自分で稼いだお金を自分で使えるわけだし。結婚したり子どもを産んだり、事情は人それぞれ違うとは思いますけど、自分一人なのであれば楽しまなきゃ。

佐野 今思ったんですけど、最近失恋をしまして。30歳を前に「結婚」という文字がチラついたことも謎の焦りの原因だったのかなと。

最上 うちはもう親が結婚をあきらめてるから気が楽ですけど(笑)。機会があればしてみてもいいですけど、○歳までに…という焦りはないです。

佐野 励みになります。ありがとうございます! 朝の占いに左右されるくらいメンタルの弱い私もがんばってみます!

最上 (笑) いいことは信じて悪いことは知らん! それでいいと思いますよ。もっと、ずうずうしく。

佐野 失恋して神様なんていないと思ってたら、もがちゃんとの対談が決まりましたし。

最上 要は、気の持ちようですよ!

佐野 もがちゃん流の気の持ち方はありますか?

最上 毎日「ほどほどだわ」って思うことにしています。ぼく、もともと感情の起伏が激しいので、それをコントロールするには全部平均だと思うようにしなきゃって考えて。あと、人ともほどよい距離感を保つ。

佐野 なんだか今中さんみたいですね。今中さんも人の領域には踏み込まないですし。

最上 あの感じは好きですね。そんな今中さんも最後にある一大決心をするんですけど…これはネタバレになるから内緒で!

佐野 決心といえば私は母が心配性なので今も実家暮らしなんですけど、一人暮らしってした方がいいものなんでしょうか?

最上 経験するのはいいことだと思いますよ。ぼくも実家を離れてわかった親のありがたみがたくさんあります。家に帰るとお風呂が沸いてて、洗濯物が畳まれていて。「奇跡かよ!」って(笑)。だからこそ、あまり実家に帰らないようにしているんですけど。

佐野 恋しくなっちゃうから。

最上 そうなんです。温かみを思い出しちゃうから。でも、いつかは親と離れなきゃいけない時は来るわけだし。ある意味、心の準備なのかなと思っています、お互いに。

VVM ドラマでもVVの仲間との関係を「楽しいと思うから終わりがある」というような言葉で表現しています。

最上 だから、みんなとほどよい距離感でいるんじゃないかな、今中さんは。友達といる時にものすごく楽しくて。家に帰るとものすごく寂しくなる時とかありませんでした?

佐野 ありました!

最上 でも、今中さんは杉下くんや店長たちに影響を受けて次第に変わっていって。ちゃんとそのことにも感謝してる。

佐野 私も、先ほど言った店長のお話もそうですけど、ほかのお店に行って色んな人たちに会ってみるのもいいのかなと思うようになりました。今の仲間と別れるのはツラいけど、そういう気持ちになれたのはみんなのおかげだと思いますし。

最上 先ほどおっしゃったように、ずっと変わらないことはない。そういうこともドラマでは描いていると思うんですよね。考えたら学生時代もクラス替えや進学で離ればなれになることはあったわけで。その都度”初めて”からスタート。先ほどの30歳の経験値というのは、そういう予行練習も含めての経験だと思いますし。色んな人に会ってみるのはすごくいいことだと思います。価値観がバラバラだからこそ腹の立つこともあるんでしょうけど、それが成長につながる。色んな場所に行き、色んな人に会うことで、また新しい”楽しい”に巡り会えるかも知れないですしね。

佐野 成長できますかね…?

最上 できます! できちゃうものなんですよ、気づかないうちに。絶対ツラい時はあるけど、三ヵ月は我慢と思うようにすればいい(笑)。

VVM 川上さんのような風変りな店長がいるかも知れないですし。

佐野 いたらどうしますか?

最上 ぼくは絶対イヤ!(笑) 今中は店長のことをめっちゃ気に入っていると思うんですけど。自己中なところも面白いと思えているし、何だかんだでお店のことを好きなので認めている。でも、ぼくはイヤですけどね。割りときちんとやりたい方だから、あんなにルーズな人はイヤだな~。

佐野 でも滝藤さんならいいかなーって。

最上 滝藤さんだったらいいですよ、そりゃあ。オシャレだし、かっこいいし、「ついて行きます!」って。

VVM 滝藤さんだったらいいのかーい! というツッコミはさて置き(笑)、滝藤さんとは『重版出来!』(2016年)以来の共演ですね。

最上 面白い方なんですよー。今回も再会するなり「もがちゃん、セリフってどうやって覚えるの?」って(笑)。逆に聞きたかったです(笑)。「ぼくは読んで、声に出して、あとは紙に書き出したりもします」って言ったら「そうか、俺、書いてないなぁ、それもアリだなぁ」って(笑)。

佐野 おちゃめというか、本当にドラマの店長さんみたいですね(笑)。

最上 そういうね、色んな素敵な方にお会いするためにも、自分から行動して、色んな場所に行ってみるのもいいんじゃないかな。

佐野 分かりました!

最上 じゃあ店長さんを目指して。

佐野 ハイ、チャレンジしてみます。

最上 約束ですよ!

佐野 今回対談させていただいただけでもありがたいのに、背中まで押していただき感謝です!

最上 がんばってください!

佐野 本日はお忙しい中どうもありがとうございました!


1989年2月25日生まれ。東京都出身。ドラマや映画、バラエティ、ファッション誌などに出演しさまざまなメディアで活動中。

ドラマ『重版出来!』、映画版『闇金ウシジマくん』(Part3、ファイナル)など出演作多数。

2019年3月には映画『クロガラス1』、『クロガラス2』が公開された。


本記事はVVmagazine vol.60に掲載されたものの転載です。

VVmagazine vol.60はコチラ

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