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ヒマつぶし情報

2019.07.29

『馬鹿よ貴方は』平井”ファラオ”光さんが激愛するサンリオのキャラクターについて語る

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このインタビューは2019年5月25日発行VVマガジンvol59に掲載された記事の転載です。

独特なゆったりとしたテンポの漫才やコントで人気の異色お笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」で、さらに異彩を放つボケ担当の平井”ファラオ”光さん。

そんなファラオさんは昨年、ハローキティなど、様々なファンシーキャラクターグッズで大人気の、言わずと知れたサンリオキャラクターたちに突然ハマッた!

 …って、なんでまた? その理由って? そしてそこから広がった世界観とは!?気になったので、直撃取材!!

── いろいろ聞きたいことはいっぱいですが、ひとまずサンリオ愛の前に、お笑い芸人になろうと思ったきっかけを教えてください。

「高校生の時に音楽をやっていまして、そっちの道に進もうと思っていたのですが、あの多くの芸人の人生を変えた松本人志さんの著書『遺書』を読んで、影響されまくりまして。高校を卒業してから、お笑いの道を志しました」

── そんな中で、突然サンリオのキャラクターにハマったきっかけは何だったのでしょう?

「ほんと、たまたまなんですが、メイプル超合金のカズレーザーに『ファラオさんがサンリオ好きだったら、面白くない?』と言われて、まあ、それもありかなと思ったんです。でも、気がつけばもう、どっぷりとサンリオの世界にのめり込んでいましたね」

── 何がそうさせたんでしょう?

「まず、なんとなくサンリオのホームページを覗いてみたんです。そうしたら、自分が想像もしていなかったくらいたくさんのキャラクターが紹介されていて。サンリオはこれまで約450種類ものキャラクターを生み出しているんです! その中には、これまでサンリオのキャラクターだとは知らずに街中やテレビで目にしていたものあり、『僕たちはこんなにもサンリオに囲まれて生きてきたのか…!!』と驚愕を受けたのが、きっかけです」

── なんと!

「さらに、各キャラクターの設定の記述を読んでみると、とんでもない攻めたキャラが多くて、心をわし掴みにされました。何と言うか、お笑い芸人の琴線に触れるんですね。例えば、象が自転車に乗っているキャラクターの名前が『ゾウ自転車』とそのまんまだとか、二人組の侍が西洋の文化を学ぶためにパリに洋行したという設定のキャラクターの名前が『カルチャーショック』だとか(笑)。全てが愛くるしくてしょうがないのです」

── それは、ものすごく攻めてますね(笑)!

「攻めています。しかも想像すればするほど奥深いし、ツッコみたくもなる。でも、例えば『ハローキティ』より前の1973年生まれであるバニー&マッティが今でもめちゃくちゃかわいいという、時代が流れても普遍的な魅力があるところも本当に惹きこまれます。そして、何十年も毎年ニューキャラクターが生まれているんですよ。すごくないですか?」

── 毎年!? それは、知らなかった(すでに興味津々)! ちなみに、ファラオさんのイチ推しキャラクターは?

(持参したグッズを見せながら)「こちらの『クロミ』様です。“様”は僕が勝手に付けさせていただいております。テレビアニメ『おねがいマイメロディ』でデビューした主人公のライバルキャラなんですが、でも、決して本当に悪い子ではなく、根はいい子なんです。そんなツンデレなところが、とても魅力的ですね」

── なるほど(ますます興味津々)!

「あと、『おねがいマイメロディ』はサントラもかなり充実していまして。マイメロディに向けて、クロミ様が愚痴をこぼしている歌詞が秀逸な『クロミパンク』という曲は、僕のフェイバリットソングです。ツイッター上で、マイメロのサントラのとある曲を熱唱した動画をアップしたところ、作曲者の渡辺チェルさんから『もっと聞きたい!』という反応があったのは、本当に嬉しかったですね(笑)」

── なるほど! サンリオがつないだ縁ですね。

「本当にありがたいことです。あと、『サンリオキャラクター大賞』という年一回のイベントが開催されるんですね。WEB上やサンリオピューロランドで発表されるのですが、圧巻であり、感動的ですよ。投票者同士の戦いではなく、あくまでお祭りなので、他のキャラに投票した人同士もお互いを称え合うという。サンリオの精神は『みんな、仲良く』なんです。誰も傷付かない世界観。しかも、『今年は●●で決まりだろう!』などと予想が付くものではなく、長い歴史の中で各世代のファンたちが各々思い入れのあるキャラクターがいますので、こんなに老若男女問わず投票するイベントはありませんよ! これって、世界平和につながると思いませんか(熱弁)!!」

── た、確かに…!

「ちなみに、お生まれは西暦何年ですか?」

── 1975年で早生まれなので、学年では1974年と同じ年です…。

(ちょっと焦り気味に)「…が、学年では『ハローキティ』と同じ! う、生まれ年は『マイメロディ』と同じじゃないですか!!そ、それは、すごいことですよ! ちなみに僕は『みんなのたあ坊』と一緒の1984年生まれですからね(負けじと力説)!!」

── そ、そうなんですか(思わず息を飲む)…。どのキャラクターがどの年に生み出されたかもインプットされているわけですね。

「当然です。そもそもがひとつの世界を追求するのが好きな気質なので、もう、自然と覚えましたね。僕が勝手に思っているのは、男社会ではまだまだ知ってはいても馴染みのない『サンリオ』という世界観の素晴らしさを広めることです。せっかく芸能人になれたので、僕が一番”サンリオ好き”を公言している人間になりたいし、『サンリオ』のお役に立ちたいのです(淡々と大熱弁)」

── その想い、本物ですね!

「同じサンリオ愛好仲間であるアントワネット(コンビ芸人)の山口いくたちと共に”芸能サンリオ部”という組織を結成していて、日夜、サンリオの普及に勤しんでいます。7月には念願のサンリオピューロランドでイベントを開かせていただくことにもなったんですよ。自分にとっての今年最大の目標でもあります(感涙)」

── ははぁ~(溜息)! 愛はますます深まるばかりですね。では、最後にVVmagazine読者にひと言!

「例えば僕はカズレーザーのひと言で、この素晴らしい『サンリオ』という世界に目覚めました。そしてサンリオファンや関係者とのつながりもできました。趣味でも仕事でも好きなことを何かひとつでも見つけられれば、世界は広がっていくし、他のことにも応用が利けば、より深く真髄を見極められるのではと思っています」


最後に大げさではなく、さらりと言い放ったファラオさん。気付けば記者すっかりかり『サンリオ』について興味が湧いていた。何かに対する実直な”好奇心”や”愛”は、人に伝染するものだということを実感した取材でした!

(取材・文/山崎光尚 撮影/片岡祥)


お笑いコンビ『馬鹿よ貴方は』のボケ担当。

淡々とした口調と、長身でファッショナブルな外見がかもし出す雰囲気は唯一無二。

サンリオの他、エジプトの考古学やロックなど、好きになったものに関する見識は広い。


本記事はVVmagazine vol.59に掲載されたものの転載です。

VVmagazine vol.59はコチラ

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