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ヒマつぶし情報

2018.11.02

渋いビルが好きすぎて…。「名古屋渋ビル研究会」って何?

\クッキーや押し寿司まで…やりすぎちゃうん?/

ビルに見立てたかわいらしい表紙を開くと、渋ビルに関するマニアックな情報満載の『名古屋渋ビル手帖』。

建築に造詣が深い寺嶋梨里さんと謡口志保さんによる、その名も「名古屋渋ビル研究会」が制作するZINEならでの濃さと情熱はハンパじゃない!…ということで、謡口さんに渋ビルの魅力についておうかがいしました!



――まずは「名古屋渋ビル研究会」を結成した経緯からおしえてください!


私たちは名古屋市立大学芸術工学部の同級生なのですが、学生の頃から旅行やまち歩きを一緒に楽しんでいて、次第に“まちのビル”が気になるようになりました。また、大阪のビルマニアカフェ(BMC)さんが発刊する『月刊ビル』を読んで、『私たちが興味を持っていたのはこれだ!』と気づいて、2011年に「名古屋渋ビル研究会」を結成。名古屋のビルを愛でるべく、緩やかに活動を開始しました」


――おふたりが「渋ビル」と感じるビルはどんなビルですか? 新しいビルとは違った魅力や味わいは、どんなところに?


「“渋ビル”は、基本的に2人の主観によるものです。主に、1950年代後半~70年代、高度成長期に建設されたと思われるビル。なかでも、色むらのあるタイル、水平連続窓やポツ窓(壁に対してポツンとつけられた窓)、角丸モチーフ、愛らしいザインの庇、レトロフォントのビルサイン(デザインや特徴)ですね。細部に残る職人の手仕事の跡や、モダニズムが土着化したと思われるデザインに魅力を感じます」


――『名古屋渋ビル手帖』は、ビルに関するマニアックな情報や細部の写真から、ビルをモチーフとしたお寿司やクッキーのレシピまで(!)、楽しく、かつためになるZINEですね。制作する際の心がけや苦労について教えてください。


「建築の専門書ではなく、『まちのビルがちょっと気になる』という一般の方も楽しめる内容になるように心がけています。そして、少し視点を持って出かけるだけで、まちの見え方が変わってくるので、様々な“視点”が持てるように企画を考えています。制作での一番の苦労は、取材したビルをどう料理に見立てるか。で、アイデアが降りてくるまで毎回ひどく悩みます(笑)」

――ヴィレヴァンは名古屋発祥なので、ぜひご当地のお話もおうかがいしたく! 愛知県や名古屋市ならではの「渋ビル」の特徴ってありますか?


「愛知県は瀬戸や常滑など窯業が盛んですので、他の地域に比べるとタイル張りのビルが多く、そのバリエーションも豊かであるように感じています。一昨年に発刊した『ビルと喫茶店特集号』の中でもご紹介していますが、珈琲と喫茶店の文化は名古屋の魅力のひとつ。喫茶店が1階に入るビルに着目すると、名古屋らしさが見えてくるかもしれません」


――耐震や区画整理などにより、今後「渋ビル」は徐々に減ってしまう…と考えると寂しいのですが、謡口さんはいかがですか?


「まちは古い建物が壊され、新しい建物が作られることで新陳代謝を繰り返しています。この流れを止めることはできませんし、個人オーナーが渋ビルの解体を決断して、人知れず消えていくことは免れません。しかしながら、まだ残っているビルを記録と記憶に残すことはできるので、ささやかではありますが、この活動を続けようと思っています」


――では最後に、魅力的な「渋ビル」の見つけ方や楽しみ方を教えてください!


「大通り沿いは再開発されていることが多いため、一本入った通り沿いや昔栄えた商店街の近くなどを歩くと見つけやすいです。ビル単体ではなく、まち歩きをしながら、その“渋やか”な雰囲気を楽しむことをおすすめしたいです! そして、ただ見るだけではなくて、『名古屋渋ビル手帖』に掲載しているキーワードを覚えて、“ビルほめ”をしながら歩くとビルに愛着が湧き、さらに楽しめます」



『名古屋渋ビル手帖』定価500円

発行・編集 名古屋渋ビル研究会

写真と文章による丁寧な渋ビルの紹介、外壁やタイル、まちに関するコラムなど、渋ビル愛たっぷりのZINE。

ビルをテーマにしたレシピなども紹介。

全国の取り扱い店にて販売中!

リノベーション会社のグラフィックデザイナー・寺嶋梨里(右)と建築家・謡口志保(左)による、名古屋の渋いビルを愛でる会。月1回程度、まち歩きしながら2人の琴線に触れた渋ビルの鑑賞や撮影を行う。


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