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2018.10.03
【キタコレ!】「人生の中でボツ曲は作らない」YURAサマソロデビュースペシャルインタビュー

Dacco、THE BEETHOVEN、Psycho le Cemu、Brotherと、4つのバンドを掛け持ちして活躍中のドラマー、YURAサマが40歳を機にソロデビュー決定!
ソロって一体何をやるの!?
そして40歳という節目の年にどんなYURAサマを魅せてくれるのか、スペシャルインタビューをお届けします。

——今回のソロデビュー、
待ちかねていたファンの方も多いと思います。40歳を記念してということですよね?
YURAサマ:40歳の誕生日である2019年9月12日にTSUTAYA O-WESTでのファイナルとなるツアーを行うので、その前にリリースをして1年間通してチケットの販売を行う予定です。

——ソロ活動ということは、オケを流して歌うんですか?
YURAサマ:いえ、バンド形式で歌いたいと思っています。
自分で作詞作曲した曲をアルバムにして、リリースに伴ったツアーを行いたいという気持ちは昔からありました。
やはりアーティストとしては人生の中で1枚は自分のソロアルバムを作りたくて。
Psycho le Cemuで活動するにあたり選曲会があり、選曲会で外されてしまった曲もあります。
作る側としては「ボツ曲」というのはないと思っているので、そういう楽曲達も形にしたいです。
今まで、自分の背中を押すものがなかったので、40歳というのは良いきっかけになるなと。
それに、一年かけて準備するのもおもしろいなと感じています。

——どんなイメージの曲を考えていますか?
YURAサマ:自分で言うのも何ですが、「幅広い曲を書くなぁ」と思っています(笑)
アルバムのタイトル名もツアータイトルも「Colorful Life♪」なので、ポップに楽しげな感じでいければと。
同じタイトルでニコ生の番組も始まります。
ようやく僕のアーティスト性を出せるアルバムになるのではないかと思ってます笑。
アーティスト性って難しい部分があり、キャラクターが先行してしまうと埋もれちゃう場合があります。
でも、そういうキャラクター的な部分も、ライブを見てもらえるきっかけになるのでバランスが難しいのですが。

——バンドを既に4つやられていて、さらにソロ活動となると、頭の切り替えなど大変ですよね?
YURAサマ:それよく言われるのですが、切り替えているつもりは全くありません。
あまりに周りの方々から言われるので「もしかして切り替えてんのかなぁ?」
といろいろ考えた結果、おそらく「ずっと“YURAサマ”をやっているだけなのかな?」と思いました。
多分、ですけどね。

——YURAサマは2015年にエアロビクスのインストラクターのライセンスも取得され、Daccoではエアロビの振り付けを取り入れたコンサートも話題ですよね。そもそも、なぜエアロビを始めたのでしょう?
YURAサマ:Daccoのライブではお客様と一緒に振り付けをして踊る曲が多いので、その延長です。
また、ファンの9割が女性なので、美容と健康の面からエアロビを振り付けに取り入れたら喜ぶ方も多いだろうし、
自分も年齢的に健康を考えるようになったから、ですね。

こんなことを言うとエアロビ業界の人に失礼かもしれませんが…僕にはエアロビにオシャレなイメージが無くて(笑)。
また、ヴィジュアル系も僕的にはオシャレなイメージはないので、そこの相性も良いのかなと思って。
僕の勝手な偏見なんですけど、カッコいい二枚目のヴィジュアル系の人が、急にロックダンスとかをやると「サブッ!」って思っちゃうんで(笑)。
「オシャレな事やりたいんやったらまずビジュアル系やめないと!」
って思っちゃうので…相性がいいのはエアロビか太極拳かなと思っています(笑)。

——太極拳!?
YURAサマ:ノリのある曲はエアロビでも振り付けられるのですが、太極拳ならバラードもいけるんじゃないかと思って(笑)。
バラードでも「美容と健康に」なんて言い出したら、いよいよDaccoはヤバいユニットになると思っています。
相方には「太極拳のインストラクターライセンス、取ってよ」とは言っているんですけど(笑)

——エアロビもそうですが、YURAサマはヴィジュアル系業界がまだやっていないことを次々にやられている印象があります。
YURAサマ:物販の無人販売はうちが先駆けだと思っています(笑)。
地方に行くとある、野菜の無人販売と同じ形式で、無人の物販で「500円入れたらどれでもグッズを持っていっていいよ」というものです。
——すごい! 無人販売って信頼関係がないと成り立たないものですよね。
YURAサマ:これは本当に、Daccoのファンを褒めてもらいたいです(笑)。
あとスポーツメーカーのmizunoさんから衣装を提供してもらってる事も、エアロビと同じようにヴィジュアル系業界に歴史を刻んでいると勝手に思ってます(笑)

——来月は、作家・ブロガーのはあちゅうさんとの対談も予定されていますよね。ヴィジュアル系の枠を超えることに抵抗などはあまりないんですか?
YURAサマ:自分はヴィジュアル系だとは思っていますが、あまり意識していないのかもしれません。
もっと言うとドラムという枠も無視しちゃってるタイプですし。
——だからこそ、YURAサマの魅力を感じます。そもそも、ヴィジュアル系をやろうと思ったきっかけは何ですか?
YURAサマ:完全にX JAPANさんですね。
——全く違う方向に(笑)
YURAサマ:でも、未だに僕は「短髪は違う」という意識があるので、長髪でやっています。
引退しない限り、ずっとこの髪型を変えることはないと思っています。

——今後はどんなYURAサマを魅せていきたいですか?
YURAサマ:アーティスト性ですかね。
ステージだとつい、しょうもない事ばかり言ってしまいますし…
最近はスタジオや会社も作っちゃたので、経営や運営的な部分も見られる事が多くなってしまったので…
「何気にこの人ちゃんと考えて音楽作ってんだな」と思われる作品を作っていきたいです。
今までもバンドやユニットでリリースするごとに媒体でインタビューをさせていただいているのですが、自分の作品に対しての思いを語るのが恥ずかしくなっちゃうんですよね。
だから、ソロでは今まで出せなかったアーティスト性を恥ずかしげもなく出していきたいです。

■YURAサマ
1999年に結成されたPsycho le Cemuのドラマー。
スーパーコスプレバンドとして知名度を上げ、昨年は日テレの「有吉反省会」にも出演。
Psycho le Cemuのほか、DaccoやTHE BEETHOVENでも活動中。
2019年9月1日(日)からソロツアー、YURAサマ40th Aniversary Solo Concert Tour「Colorful Life♪」を予定。
2019年9月12日にはTSUTAYA O-WESTにてファイナル公演。
同タイトルのアルバムの発売とニコ生の番組も開設予定。
YURAサマ40thAnniversarryに向けてニコ生「Colorful Life♪」(毎月放送)第1回放送9/25(火)20:00~出演YURAサマ,Lida(ゲスト) http://ch.nicovideo.jp/yurasama40

取材・文/姫野桂
撮影・やわらかゆーすけ

「人生の中でボツ曲は作らない」YURAサマ
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