ヒマつぶし情報
2018.07.24
【連載コラム】ヴィレッジヴァンガード百合部への道【第5回】
【第5回】VVMagazine連載コラム
「ヴィレッジヴァンガード百合部への道」
先日は百合ナイトにお邪魔して きました。
様々な分野で活躍される方々の百合トークが聞けてとても楽しい夜でした…!
さて、今回紹介させていただく作品は『人妻百合』です。
そのディープな世界を覗いてみませんか?
人妻百合といっても、人妻×人妻だったり、人妻×女の子だったりするのですが、5月の新刊、片倉アコ先生の『昼下がりに、また。』は人妻×人妻パターン。結婚3年目、自分に自信のない主人公・澄香は、ケンカをして家を飛び出してしまう。そこで隣人のデザイナーに言い寄られ、彼と不倫をしてしまう。澄香は自宅のドアの前で隣人の妻に声をかけられた。
「どうでした?うちの人は──」と。
恐ろしいくらいの美人は、怒っているわけでもなく、澄香のくちびるを奪う。
そして家に招かれた澄香は彼女とも体の関係も持ってしまうのであった。
泥沼の昼ドラのように始まるこの物語。
自分に自信がなくて、旦那にモヤモヤしていてときめきもない主婦。
生活にもハリがない。
そんな時に「自分にもっと価値を見出してください」なんて、綺麗な女の人に言い寄られたら。
何か起こっちゃうのかもしれない。それが何という感情かわからないけど。
隣人の妻と関係を持った後の澄香は、どこかスッキリした表情で元気そうだったのも印象的である。
今後隣人の人妻との関係はどうなってしまうのか。先の読めないストーリーでとにかく続きが気になる作品。
いかがでしょうか、人妻百合というジャンル。
学生百合とも社会人百合とも違った、大人でディープな世界がそこにはあるのです。

片倉アコ『昼下がりにまた』1巻
記事作成
ヴィレッジヴァンガード
ららぽーと立川立飛店店長
兼百合部部長 大岩
記事元
こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパーVVMagazine vol.48で読む事が出来ます。