ヒマつぶし情報
2018.11.07
読書の秋、食欲の秋、お腹の空く話ベスト3選!!

誰にでもあるような、子どもの頃のおやつの思い出。休日の朝に甘い匂いで目を覚ますと、母がキッチンでフレンチトーストを焼いていた。牛乳と卵をたっぷり吸って、しっとりふっくら焼き上がったフレンチトーストにメイプルシロップをかけて食べる。おいしかったなー。思い出のおやつは、淡く甘い。そんな話が詰まった一冊です。子どもの頃の懐かしい記憶とともに、母のフレンチトーストが食べたいなと読みながら思うことでしょう。

『アンソロジー おやつ』
阿川佐和子 著/パルコ

日本?世界?で唯一の会員制餃子店を営むパラダイス山元氏。この方、滅茶苦茶である。マンボミュージシャン、マン盆栽家元、入浴剤ソムリエ、マイル修行僧、グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース(本物のサンタさん!)。そんな混迷を極める山元氏による豆知識から焼き方、デザート餃子(デザ餃)、タモリ倶楽部「幻の餃子」レシピ、無理矢理すぎる語尾。ページをめくるたびモワッと匂いが漂ってきそうなほど餃子! 餃子! 餃子! どんだけ餃子なんだ! んもぉ!

『読む餃子』
パラダイス山元 著/新潮社

レシピ研究から買物癖、外食との付き合い方、ただ手をかければよいでもなく、買ったものも食べる。とにかくパワフルで食への好奇心に満ちた、料理研究家のカツ代さん。本当に料理が好きなんだなと思いながら読み進めていると、普段料理しない自分も台所に立ちたくなった。今日の晩御飯は何にしようかと妄想が膨らむ。自炊をめんどくさがる一人暮らしの方、実家住まいだけど料理をしないあなたにこそすすめたい。あーおなか減った!

『おなかがすく話』
小林カツ代 著/河出書房新社

土屋諒弥(25)
愛知県在住/ビックカメラ名古屋駅西店アルバイト
見た目が胡散臭いと言われます。歩くの遅いです。お腹が出てきてピンチです。ロックミュージックが好きです。メンバー集まらずライブができないので、ドラム募集中です。
※プロフィールは雑誌掲載当時のものです。
『東京グラフィティ』#135(2015年12月号)掲載