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ヒマつぶし情報

2018.05.11

【V Vトーーーーーク! 】新旧はぐれ者!?対談 話題の書籍「であすす」著者はVVを愛するはぐれ者だった

はぐれ者はヴィレヴァンに来い!

▲現役VV店員の長谷川(下北沢店次長)と元VV店員の花田さん("であすす"著者)

衝撃的なタイトルに思わず目が止まる『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』、略して〝であすす"。
無数の本とひとりの少女が漂う表紙のなかには、
現役書店員である著書の花田菜々子さんが、
出会い系サイトという名の新世界で、泣き、笑いながら成長していく日々、
そしてヴィレヴァンへの並々ならぬアツ~い思いが綴られている。
それもそのはず、当時の花田さんはヴィレヴァンの店長。
「人生のほとんどをヴィレヴァンに捧げた」という言葉のとおり、
学生時代にはじめて訪れた下北沢店に衝撃を受けると、
中毒者のごとく店に足繁く通い、好きすぎるあまり下北沢に引っ越し。
大学卒業後は六本木ヒルズ店に入社と、
まさにヴィレヴァンとともに歩んできた人生なのだ。

そこで今回は、同じ時代をヴィレヴァンで過ごした
下北沢店の名物店員・長谷川 朗さんを交えて、VVトーーーーク! を繰り広げてもらった!


長谷川 プルーフ本を読ませてもらったんですけど、

          紹介されている本がヴィレッジの定番本だったり、

          ずっと売れてるものが多いなって。


花田 そうなんです。正直個人のストックじゃなくて、

       仕事で見つけたものが多くて。


長谷川 でもあれって他の書店員さんからしたら

           普通のセレクトじゃないですよね。


花田 そうそれ、おいしいですよね(笑)。

        こっちは超ド定番を紹介してるだけなのに。

      『オン・ザ・ロード』(ジャック・ケルアック/河出文庫)とか。


長谷川 今は面出しされていないものでも、

           ヴィレッジではまだ置いていたりして。


花田 『リトル・トリー』(フォレスト・カーター/めるくまーる)

         とか入れておけばよかったかな(笑)。

        ずっとヴィレッジにあるインディアンの本があるんですよ。


長谷川 『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ/ハヤカワepi文庫  )も
    そうですよね。

    花田さんが下北沢店で推してました。


花田 あ?! 文庫化したときね。あの時はカズオ・イシグロはまだメジャーじゃなくて、

   当時村上春樹がブログで紹介していたんですよね。

   その情報にかじりついて、それで売れる! って思って。


長谷川 下北沢店でめちゃくちゃ売れたのが、語り草になってますよ。


花田 そうなの!?あの時は1年で1,300冊ぐらい売れたかな。


――本誌では、時代の移り変わりとともに会社の方針が変わって、

  本よりも利益率のよい雑貨に比重を置くことに悲しむシーンも多く書かれていました。


長谷川 僕も気持ちはわかるんですよ…。


花田 社長は(本を読んで)「コイツめ…」って思うかもしれないですけど、

   現場の人は「ほんとそう!」ってなってると思います。

   実際会社が悪いとはちょっとしか思ってなくて(笑)、

   昔ながらのやり方だったらこんなに会社が大きくなることはなかったし、

   会社が変わったのは本が売れなくなったり、ショッピングモールに出店したり、

   いろんな時代の流れがあるから。

   そこでヴィレッジが昔からやっていたことがズレていっただけで、

   でもその渦中にいる身としてはこのままじゃダメになっちゃうよ! と。


長谷川 古株たちのヴィレッジ愛は大きくて、

    昔はよかったなってやっぱりあるんですよね。

    (月に)400時間働いても、それが苦じゃなかったというか。


花田 ある種寝てない自慢みたいな(笑)。400いったぜ!と。

   当時はそれでいいくらい楽しくて、仕事と遊びの境界線が曖昧で、

   会社自体もゆるかったから、みんなで遊んでいるか仕事してるかわからない。

   遅れてきた青春でした。


長谷川 ドロップアウト組が多かったですよね。


花田 そう。だから居心地がよくて、まともな大人がひとりもいないというか、

   狂ってる人ほど偉いみたいな(笑)。

   入社当時は、SMバーのアルバイトと掛け持ちしていて、

   普通の人たちに言うとえー! っていい意味でも悪い意味でも騒ぐけど、

   ヴィレッジだといいね~程度。そこで変に私SMバーでやってるんで! 

   ってイキんなくてもいいし、隠さなくてもいいし。

   落ち着ける環境があったんです。


長谷川 わかる。今でもその風潮はあって、面接のときに右半分は黒髪で、

    左半分が金髪の子がいたり、

    帰り際になると顔にボディーピアス刺して帰る子とかもいて。


花田 ヴィレッジっぽい!(笑)


長谷川 見た目ははぐれ者でも、レジめちゃくちゃ丁寧にやってくれたりするし。

    ヴィレッジはその境目がフラットに見える。


花田 私自身、学校に馴染めずに生きづらさを感じていたから、

   そういう人たちの居場所であってほしいな。

   「自分は違う自分は違う」って繰り返していると結局その先に行けないけど、

   ヴィレッジはなんでもOKなところからはじまるから、

   服装が派手でも地味でも仕事がやれなかったら

   意味がないんだってところに立てる。

   ヴィレッジじゃなくてもいいけど、それを見つけられることが

   幸せの近道だと思いますね。



下北沢店はいまも書籍に力入れてます!

1979年生まれ。東京都出身。

好きなものは本とサブカル。学生時代に訪れたヴィレッジヴァンガード下北沢店に衝撃を受け、大学卒業後「ヴィレッジヴァンガード」へ入社し、12年間勤務。その後「二子玉川 蔦屋家電」にてブックコンシェルジュ、「パン屋の本屋」店長を経て、現在は「HMV&BOOKS HIBIYACOTTAGE」の店長をつとめる。

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『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

(河出書房新社) 発売中/1,404円(税込)

あらすじ●夫に別れを告げ家を飛び出し、どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。ある日思い立って登録した出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」。サイトの中ではどんどん大人気になる菜々子。だがそこに訪れた転機とは……。これは修行か? 冒険か?「 本」を通して笑って泣いた、衝撃の実録私小説!

記事元

こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパー「VVMagazine vol.46」で読む事が出来ます。

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