ヒマつぶし情報
2018.01.22
【なぜにそこまでハマったんすか…!?】 フランス人銭湯大使が語る 熱~い“銭湯愛
なぜにそこまでハマったんすか…!?
フランス人銭湯大使が語る
熱~い“銭湯愛”

フランス人ながら銭湯大使として、
日本中の銭湯を巡っているステファニー・コロインさん。
今回は、取材から撮影まで自ら行うステファニーさんに、熱~い銭湯愛を聞いてきました!
これを読めば、
今すぐ銭湯に行きたくなるはず!
(以下、ステファニーさん談)

私が銭湯を初めて訪れたのは、10年前の交換留学生だったとき。
大学の近くの『妙法湯』(豊島区)で銭湯文化に触れて感動し、毎週通っていました。
交換留学を終えて一度帰国し、2012年に就職のために再来日。当時は慣れない環境でストレスが多く、銭湯がなければ母国に逃げていたかもしれません(笑)。
その後、さまざまな銭湯を訪れるうちに銭湯ジャーナリストとなり、講演やツアーの企画、本の執筆などをしています。
銭湯が大好きで、普及のためのお手伝いをしたい!
というモチベーションで活動しています。

↑三の輪湯(新宿区上落合)
実は私は冷え性で、もともとお風呂好き。
フランス人って湯船に浸からないと思っている方も多いんですが、そんなことはないんです。
フランスのバスルームには洗い場がないので、湯船に浸かったらお湯を抜いて、その場でシャワーで体を洗います。初めて日本の友人宅に行ったとき、同じお湯のお風呂に家族みんなが入るのにはビックリしましたが(笑)。
また、フランスでは水道代が日本の1.5~2倍と高く追い炊き機能もないので、1回ごとにお湯を抜きます。
家庭にもよりますが、残念ながら毎日はお風呂に入れないんです。
だから日本のお風呂や銭湯の文化はすばらしいと思います。
美容と健康、人との交流、ペンキ絵やタイル絵などのアート、これらすべてを一度に体験できるところは、世界中なかなかな
いと思います。

↑堀田湯(足立区関原)
銭湯での裸の付き合いは、最初は恥ずかしかったのですが、周りの方は意外と気にしてないと気づいてからは「まぁいいや!」と思うようになりました。私はビーチで水着でいるほうが、見られている感じがして恥ずかしいですね。
著書『銭湯は、小さな美術館』では、
撮影も自分で行っています。1日6軒まわることもありますが、撮影のときは必ず入浴しますよ。
銭湯って中の様子がわからないから「入るのが怖い」と思う人の気持ちは、
私もよくわかります。なので、インスタや著書で銭湯の内観をビジュアルで紹介し「こんな感じなら行ってみたい!」と思ってもらえるように活動しています。
ペンキやタイルによる背景画や、床に敷かれたタイルなど、銭湯にはすばらしいアートがたくさんありますよ!
銭湯大使ステファニーさんに聞く!銭湯の素朴な疑問
Q 常連さんが多くて怖そう…。初めてでも大丈夫?
A.自分に合う銭湯を見つければOK!
「銭湯は、設備も温度もコミュニティも一軒一軒違います。だから、自分と合わない銭湯があっても気にせず、また新たな銭湯へ!必ず自分と相性のいい銭湯はありますよ」
Q 良い銭湯ってどうやって見つけるの?
A.アプリやネット検索を活用してみて!
「銭湯のアプリで見つけるのがおすすめです。私も旅先で、『いい銭湯ないかな?』と探したり、レビューを書いたりしています。グ
ーグルマップで検索してもOK」
Q タトゥーがあると入れないですよね…?
A. 銭湯は一般公衆浴場なので基本的に問題なし!
「全国浴場組合のルールに、タトゥーのある人は銭湯に入れないという決まりはありません。私も小さいタトゥーを入れていますが、
700軒以上行って断られたのはたったの3軒です」

南フランス出身の銭湯ジャーナリスト。
2015年に日本泉等文化協会公認の銭湯大使に任命され、幅広く銭湯文化の普及に携わる。インスタグラム(@_stephaniemelanie_)で、銭湯情報を発信中!
ブログは dokodemosento.com

『銭湯は、小さな美術館』
ステファニー・コロイン・著
(啓文社書房/本体2,200円+税)
記事元

この記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパーVVMagazine vol.42で読む事が出来ます。