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2018.01.18
【世界8番目の 不思議】君はアンドレザ・ ジャイアントパンダ を見たか!?
【VVMagazine】君はアンドレザ・ ジャイアントパンダ を見たか!?【コラム】

かつて世界を股にかけ活躍したプロレスラー、アンドレ・ザ・ジャイアント(224㎝・236㎏)は「世界8番目の不思議」と呼ばれたものですが、そんな“大巨人”に負けない不思議が平成の世にも存在します。
その名は「アンドレザ・ジャイアントパンダ」。
この身長3m・体重500㎏におよぶ“熊猫山脈”は7月30日、北海道のアマプロレス団体「新根室プロレス」に突如登場。“超暇人”ハルク豊満を2階からのヘッドバッドで失神させて破り、衝撃のデビューを飾りました。
ホーガンではなく豊満(ホーマン)ですので、その辺はお間違いなく。その後10月4日にはスタン・小林との対戦が実現(「大日本プロレス」釧路大会)。しかしこの一戦は無効試合となり、収まらないスタンが要求して東京・上野での再戦が決まりました。
そう、パンダの聖地・上野です。
決戦の舞台となったのは11月17日、
大日本プロレス・上野恩賜公園野外ステージ大会。
当日はまずアメ横散策を済ませ、上野気分をMAXに高めて観戦です。
そしてアンドレザ、いやアンドレザさんが登場したのが大会セミファイナル。
3mとあらかじめ聞き分かっていても、
想像を超えるデカさにもう「さん」の敬称をつけざるをえません。
カワイイは正義ですが、デッカイも正義。

もう単純にデカイだけで人は畏敬の念を抱くのです。
ハレルヤ、デッカさ。デッカイは世界を救う。
さて、この試合は1981年に田園コロシアムで行われたスタン・ハンセンvsアンドレ・ザ・ジャイアントの一戦が下敷きになっているのですが、この上野決戦ではさらに“超獣”ブルーザー・ブロディ、“超人”ホーガン、“狂犬”ディック・マードックが1つ場所に揃うという奇跡が実現(当然みんな本人ではないですが)。
全く疑うことなくプロレス好きだった童心の頃を思い出させ、おっさんファンの胸をかき乱しました。

↑ブロディ・ハンセン・マードックが揃い踏み。
プロレス少年がプロレス中年になったからこそ分かる味わいがあります。
試合は大乱闘で開始から90秒足らずで両者リングアウトとなるも、すぐさま再試合。
もうデカいだけでありがたいのに、スタン・小林がアンドレザさんをボディスラムで投げ、歴史的瞬間に立ち合うこともできました。3m・500㎏の巨体が宙を舞う! その瞬間にプロレスの持つダイナミズムが凝縮されていました。

↑3m・500㎏が宙に浮いた!
思わず「我々はいま歴史的瞬間を目の当たりにしている!」と脳内古舘伊知郎がシャウト。
大ピンチを迎えたアンドレザさんでしたがそこから立ち上がり、最後は全体重を浴びせるアンドレザ・プレスでフォール勝ち。
もうどうにも観に来てよかったと思ったのですが、さらに驚いたのはアンドレザさんが試合を通じ、我が胸に眠るパンダ愛を目覚めさせてくれたことです。
パンダ愛に抑えが利かなくなり、帰りは売店でジャイパングッズはもちろん、上野駅構内で通常のパンダグッズまで買って帰る始末。カワイイ、デカイ、そして人を無条件で幸せにさせるパンダも正義です。

↑バッジにストラップ、人形そしてDVD。
「中国製」とも言われるグッズの数々ですが購買意欲を刺激してやまず。
YouTubeではそんなアンドレザさんのインタビューも絶賛公開中。
規格外の大きさを疎んじた両親に捨てられ、周りからもイジメを受けた不遇な生い立ち、そしてその巨体を存分に活かせるプロレスが自身の救いになったことなど、いい話が明かされています。
敗れたスタン選手はリマッチを要求して抗争続行を宣言。
我が眠れるパンダ愛まで目覚めさせてくれたアンドレザさんの戦いから今後も目が離せません。
ぜひ誰か、パンダ好きの第一人者である黒柳徹子さんにも教えてあげてください。
記事元

こちらの記事は、ヴィレッジヴァンガード公式フリーペーパーVVMagazine vol.42で読む事が出来ます。