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ヒマつぶし情報

2022.05.12

歴史が動いた日【秋田ノーザンハピネッツ】

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『店長おめでとう、よかったね。』


5月9日に朝イチでOPAの事務所のお姉様からそう声を掛けられた。


私個人に何かおめでたいことがあったわけではないのだけれど。

私たちは歴史のドアを1つ開けたので今回はそのお話です。


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もはや前回の記事から約1年が経とうとしていた。過去記事はコチラ


何というか、何もかもが「??」な事が多すぎて気が付けば1年が経っていた。

早かったようで、とてつもなく遠い昔のような気もする。

秋田に来てから時間の流れ方がおかしい。もちろんいい意味で充実しすぎている。

こんな世の中なのに私は最高の世界線にいる。ありがたい。



昨シーズンが終わり、クラブ公認のライバーになったり、イベントの司会をしたり

選手の出入りがあり新しいチームになり、やんややんやしているうちにシーズンが始まり今日まで来た。



私も2シーズン目に入り、少しだけ訳が分かってきて

1年目とはまた違う見方ができるようになってはいたが同時に

(もっと刺激が欲しい)とも思い始めていた。

バスケのある生活が、非日常が、冬の日常になりつつあった。


とはいえ毎試合もちろん楽しく、一喜一憂しとても刺激のある冬。

結果、今シーズンはチームとして過去最高勝率でリーグ戦を終えた。

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過去の記事でも書いたのだが秋田はディフェンスが売りのチームである。

しかし逆手に取ればオフェンス力が弱い、(攻撃が弱い)というのも課題としてあった。

そこで今シーズンは攻撃に特化した選手を入れたのが本当に功を奏し

スリーポイントシュートがリーグでもトップに来るほどの確立にまでなった。

これは今までの秋田では考えられなかったのではなかろうか。


ディフェンス(守り)はそのままの強度を保ちオフェンス(攻め)を補強して

素人目でも分かりやすく結果が出たのではないかと思う。すごいもんだね。


もちろん選手やチームスタッフの努力のたまものです。


本当は細かくめちゃくちゃ色々語りたいのだけど

今回は歴史のドアを開けた話なので、そこにフォーカスしていく。



バスケットボール(Bリーグ)は10月ごろにシーズンが始まり、5月頭くらいまでリーグ戦をする。レギュラーシーズン。

東と西に地区を分けて各上位3チームは、その上の戦いに進める。

これをチャンピオンシップ(略してCS)という。

そしてその上位6チームと東西合わせたその下位2チーム(7位と8位)が

ワイルドカード枠としてCSに進める



今シーズン

私が応援する秋田ノーザンハピネッツは、まさにそのワイルドカード争いの渦中にいた。

去年まで手が届かなかった所にいたのだ。

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今シーズン、去年までの試合はほぼ無事開催されたのだが

今年に入って中止や延期が相次いだ。


2月なんて1試合もなかった。 (もともと2月は半月お休みなのだけど)


誰が悪いわけでもない、すべては疫病が悪いのだが、

何とも言えないモヤモヤとした行き場のない時期が続いた。

(そして私はウマ娘を始めるのだが。笑その話はコチラで



3月に入り試合が開催され始めたがめちゃくちゃなスケジュールで

ほぼ水・土・日は試合だったのでチームもブースターも目まぐるしく時が過ぎた。


気が付けば4月も後半、シーズンも終わる。

ワイルドカード圏内にいたのも束の間、どんどん星を落としていく俺たちのハピネッツ。

絶対に負けたくない、負けられない試合も負けて負けて6連敗。



やっぱりまだ早いのか?

もうちょっと頑張りなさいなという事なのか。

神様は味方してくれないのか。



気が付けばワイルドカード争いは3チームとなり、その枠はあと1つ。

しかも上がれないことはないが一番可能性が低くなってしまった。


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最後の1枠の争いは最終節にまでもつれ込んだ。



秋田がCSに進むには

・秋田が連勝すること

・三河が川崎に連敗すること

・渋谷が千葉に連敗すること


この3つの条件が1つでも満たされない場合、私たちのシーズンは終わる。

土曜日どちらかのチームが勝てばその瞬間終わる。



もっと言うとその6試合くらい前から上記のような条件が付きまとい

その渦中で負けたりしてどんどん苦しくなった。



(なんか気ついたらもうシーズン終わりそうなんやけど?)と

急に終わりが来た感が否めない。いや完全に個人の感覚なんやけど。笑



ホーム秋田での最終戦は4月30・5月1日で終了し

去年までなら最後感が半端なく、翌日にファン感謝祭などがあり

それが終わった瞬間外国籍選手は秒で帰国したりで閉幕感に包まれる。


だがしかし今シーズンは違う。

最終節のGAME1、三河も渋谷も負けて秋田は勝利したので

首の皮一枚ではあるが何とか持ちこたえた。

もう無理だと何度も思った。けど神様はまだ見放しきってはいなかった。


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数年前、bjリーグというBリーグの前身のリーグがあった。

その頃の話は各方面から耳にタコができるくらい聞かされていた。


いいなぁ。そんな頃もあったんやなぁ。さぞ面白かったであろう。

この2年しか見ていない私からすれば単純にそう思う。


でも。


あの頃はよかったと言ったって過去は過去。戻れはしない。

そして疫病の渦中でやる方も見る方も、誰もが思うようにいっていない。

でも日々は進む。戦いも進む。


またその景色が見たいなら我々は応援してチームを押上げるしかない。

今だからこそできるやり方で私たちも戦うしかない。


そんな風に私は思っていたのだけど遂にその日が来た。

ハピネッツにとって、凄い歴史が動きそうなこの瞬間が。

人生初のパブリックビューイングというヤツ

GAME2までもつれた場合のみパブリックビューイングが開催されることになっていた。


ホーム最終戦、ここまで来ているのにも関わらず私は

全くシーズンが終わる気がしていなくて


(どうすんだこの気持ちを…私よ…)と思っていたが


すべてはこの最終日の布石だったのかもしれない。



去年はCSなど、どこか他人事だった。

でも今年はいけるかもしれない。

今まで秋田が一度も行ったことのないステージへ上れるかもしれない。


そして私もその記念すべき歴史に立ち会えるかもしれない。妄想じゃなくマジで。


この日約200名ほどの人が集まり固唾をのんで見守った。

試合は序盤出だしが悪く折り返しもほぼ同点。


(嗚呼、最後までウチっぽい…)


ここまで負けたらアカンとこで負けてきたあの試合この試合がよぎる。

絶対に負けたらアカン!の茨城に負けた日は茫然として

みんなが帰っていく中、席から立ちあがれなかった。


あんなの絶対に嫌だ。とりあえずここの負けは無い。

みすみすCS自ら逃しにいくなんてここまで来て絶対ダメ!!

頑張って、頑張ってお兄さん方…!根性出せ!と

いつになく心中オラつきつつも、ただただ願うばかりだった。


そして

現地組の応援やみんなの念が届いたように秋田は勝ち、三河と渋谷の試合は秋田の開始から1時間後スタート。

その両試合もパブリックビューイングで皆で見て最後の瞬間がやってきた。

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三河が川崎に敗北し、あとは渋谷と千葉の試合待ちとなった。

最高潮に接戦でもう気が気でない。



「マジでほんまどうなんのよ、はよ決まってくれ!!」そう思う反面

永遠にこの曖昧な時間が続けばいい、数分後に私たちが笑っているのかガックリ肩を落とすのか

まさに神のみぞ知るという状況が心地よくもあった。







千葉の富樫選手は秋田でプロの道をスタートさせた。

その富樫選手と秋田で一緒に戦って

数年後、自分も千葉へ移籍し優勝を経て今シーズン秋田へ帰ってきた田口選手。愛称はシゲ。



この試合、いつものようにシュートが入らない富樫選手が最後の最後で決めて



それはまるで「シゲ、秋田からCS来いよ。」と言わんばかりの姿だった。

そして大きな秋田への恩返しにも見えた。




そのまま試合は千葉が勝利した。


人間はいつだって都合のいいように美化させる生き物である。

という事は…

皆さん、条件覚えていますか?



三河→連敗

渋谷→連敗

秋田→連勝




という事は。



そう、チャンピオンシップへ行けるのは我々

秋田ノーザンハピネッツに決まったのです。

決まった瞬間、皆が「ほんと?ほんとに!?やったーーー!!」という気持ちだったと思う。



私はというと

めちゃくちゃに爆泣きしてしまった。




約1年ほど前からラジオに出演戴いたり

イベントや配信等でご一緒させていただく機会や、お店に遊びにくてくださったりと

こんなご時世の中いろんな形で選手の方々とご一緒させていただく中で

皆さん口をそろえて「秋田の為に」と奮起くださっている。


シーズンを通してうまくいかない事、ケガや試合中止、個々の葛藤も色々ある中

みんな頑張ってまだ見ぬステージへ連れてきてくれた事。


一同に押し寄せて本当に嬉しかった。



記憶をたどってみても私は人生において「うれし涙」というものを流したことがないと思う。

ましてや人の事でなんて考えられない。


それだけ秋田ノーザンハピネッツという存在が自分の事となった証だろう。



沢山の歴史を積み上げてまた1つ上のステージへ。


チームの新たな歴史の日に立ち会えたこと、この上なく嬉しいです。

最後にサプライズが待っていた

なんだかとてもフワフワした気持ちでパブリックビューイングの会場から出て


(みんなこのままスッと帰んの?まぁ集まったりしたらアカンもんな…)

(え?余韻半端なくて帰りたくないんですけど私)

等と思いながら(配信するか…)と始めてそこで知ったのだけれど




我の推しのアレックス・デイビス選手が

2年連続ブロック王に輝いたという速報が入り狂喜乱舞した。



次節(?)のお知らせ

我々はチャンピオンシップに進んだので次の試合は


2022.05.13 (金)■19:35 TIPOFF

2022.05.14 (土)■18:05 TIPOFF


沖縄アリーナで試合です。


今シーズン幾度となく中止になってしまった沖縄戦が

晴れの舞台で行われることも最高潮にエモい。

ぜひとも暴れてきて欲しい。


みんなで応援しような。


お兄さん方(選手たちの事を私はこう呼ぶ)

がんばってね!!!

バスケ楽しんで!!!!





それではまたお会いしましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました!

店舗店長の顔も持ちながら、

商品プロデュースやコラボ商品制作からイベント開催など

今までにないものを作り出す0→1バイヤー。


全国転勤族だったけど秋田好きすぎて地域社員に。

現在は秋田OPA店@vv_akitaopaに所属しております。


秋田ノーザンハピネッツというバスケチームが好きすぎて世界中のみんなに見てもらいたい。

騙されたと思って10月になったらお近くのチームの試合に行ってみてくれよな。最高だから。

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