どどんとまぐろ三昧の贅沢な海鮮丼…これ、“きっぷ”についてくるんです。
今回ご紹介するのは、京急電鉄が出している「みさきまぐろきっぷ」。2009年から発売され続けている人気商品です。この「キタコレ!」でも以前ご紹介しましたが、2025年の“今”をお届けいたします!!
まずこのきっぷについているのは、出発駅から京急久里浜線の終点・三崎口駅までの乗車券。出発駅は品川駅、京急川崎駅、横浜駅から選べます。逆戻りはできませんが、途中下車も可能。さらに、三浦半島内の京急バスフリーきっぷ、美味しいまぐろを堪能できる「まぐろまんぷく券」、三浦半島での思い出を作れる「三浦・三崎おもひで券」までついて…品川乗車でも3750円から購入できちゃうのです!!
磁気の乗車券だと品川からは4250円ですが、デジタルきっぷだと日付により3750円~4250円。これが新しいポイントで、よりお得に旅を楽しむことが出来るようになりました。利用可能な施設もこのサイトからチェックすることができます。
京急の長旅にお勧めなのがこの2100形!!
その理由は、関東私鉄で唯一のオール転換クロスシートな所。この2100形運用の時刻表も出ているので、ぜひネットで検索してみてください。より旅気分を楽しめます。
都心の街並みから、だんだんとのどかな車窓へ…。三浦海岸駅手前では遠くにきらりと光る海が見えました。品川から三崎口までは、快速特急に乗車したら約70~80分で着くことができます。友人とおしゃべりしていたら、三崎口駅まではあっという間。降りた瞬間に、都心とはちがうのどかな風に心くすぐられます。
札をでるとすぐに、海産物を売っている売店もありました。ちなみに駅看板には「三崎“マグ”ロ駅」なんて文字も。こんな遊び心も素敵です。
さて、まずは腹ごしらえ。京急バスに乗車して、三崎港を目指します。「まぐろまんぷく券」が使えるのは、なんと33店舗(2026年3月時点)。各店舗一押しのメニューをいただくことができます。エリアも広く、またメニューも海鮮丼だけではなく、まぐろソースカツ丼、寿司や定食など種類豊富。パンフレットをみつつ、うんうんと悩み…気になるお店を発見!目的地を変えてバスを途中下車しました。自由気ままな旅だからこその、こんな時間も楽しい。
訪れたのは、「割烹 宗㐂」さん。立派な店構えに、ちょっぴりどきどき。でもこちらも「まぐろまんぷ券」で利用できます。いただいたのは、「まぐろ三色丼と心臓のバター焼セット」。
大根のフライに珍味の小鉢。
まぐろの心臓の鉄板焼きに…
豪華なまぐろ三色丼。
そしてデザートにはなんと、まぐろアイス!!まろやかな味わいで、特にわさびをつけるとまさにまぐろの味…?!まさにまぐろのフルコース、これだけで、きっぷの元はとれたようなもの。どれも美味しく、またまぐろを色んな角度から楽しむことが出来ました。
こんな素敵なラインナップだから…やはり、昼から飲んじゃいますよね。友人と日本酒でカンパイ!お昼から飲む贅沢を味わいました。
お腹が膨れた後は、三崎港までてくてくお散歩。途中、素朴だけど絶品なパン屋さん「手作りパン なんぶ屋」さんにて、美味しいラスクをゲットしたり
創業60年を超える、レトロな老舗喫茶店「珈琲屋」さんにて、珈琲でホッと一息をついたり…。この三崎港の路地裏にもたくさん興味深いお店がいっぱい。
予定調和ではない、“出会い”の数々にわくわくしつつ、「おもひで券」を使用できるスポットへと向かいました。
「三浦・三崎おもひで券」を使える施設は21か所。こちらはもっと多岐にわたっており、お土産、スイーツからレンタサイクル、オープントップバスに日帰り温泉まであります。さらに、もう少し課金をするとSUPの体験やクロスバイクレンタルなどもあり、思わず目移りしてしまいますが…。
私が好きなのは、「三崎・城ヶ島渡船の1日フリーパス」。港から城ヶ島までの路は、城ヶ島大橋もありますが、レトロな渡船「さんしろ」も約5分で結んでいます。ペットも乗船することができ、潮風をあびながらのんびりと船旅を楽しむのもまた乙なもの。帰路の舟では、出発まで船頭さんが北原白秋と城ヶ島の謂われを教えてくれて、YouTubeから北原白秋の曲を流してくれたのもいい思い出です。
そして、この城ヶ島がまた大好きなスポット。
下船すると観光客で賑わう土産屋が並んでいます。
その道を進んでいくと、岩畳広がる磯が見えてきました。長津呂の磯と呼ばれる場所で、このダイナミックな景色をみているだけでも、もちろん楽しいのですが…
ここは猫好きにはたまらない、“にゃんスポット”でもあります。地元の方が中心となったボランティア団体の方がお世話をしてくれているそうで、とても人懐こい!!ご多分にもれず、猫好きな私はすっかりメロメロでした。
草木茂る中にある道をさらに進み、坂を上っていきます。
ここから見下ろす景色もまた絶景!!
長い年月をかけて波浪、風雨等に浸蝕されて自然にこの形となった馬の背洞門など他にも見どころいっぱい。
城ヶ島を満喫した後は再び港に戻り、「うらりマルシェ」へ。こちらは穫れたての三浦やさいと三崎まぐりを購入できる産直センターです。午後でもあふれる活気あふれる市場でおみやげを探してもよし。
テイクアウトできる商品もあるので購入して、館内のフリースペースでいただくのもよし。テラス席もあり、潮風を感じながら一杯いただくこともできます。
1日たっぷり遊べてお得すぎる「みさきまぐろきっぷ」。今度の週末、ちょっと三浦半島に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
今回の探索人
伊藤桃
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