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ヒマつぶし情報

2019.08.29

【VVmagazine】元格闘家・田村彰敏さんの著書に胸アツになりました…

このインタビューは2019年7月25日発行VVマガジンvol61に掲載された記事の転載です。

ただの格闘技マニアのための本じゃない。これは人生のバイブルや…

2000年代初頭、世はK-1、PRIDEと格闘技ブーム真っ只中。その中心選手である山本KIDや五味隆典を生み出したのが総合格闘技「修斗」、そして修斗の第6代ライト級王者として活躍したのが田村彰敏、その人であります。

選手だけでなくリハビリを担当する理学療法士として二足の草鞋を履いた田村さんは、総合格闘技にとどまらず2004年にミャンマーの伝統的格闘技ラウェイにも挑戦。

手をバンテージで覆っただけの状態で殴る・蹴る&ヒジ・ヒザあり、さらには頭突きもOKと、世界で最も過激な格闘技、地上最も過酷な格闘技と派手なキャッチフレーズが並びますが、その言葉に偽りなし。YOUやっちゃいなよ、なんて決して軽々しく言えない、ヤバい代物なのです。


素手の戦いもいとわぬチャレンジ精神と気持ちの強さで、現役時代"鉄人"の異名を取った田村さん。

絵や文章と同様、戦いにも人柄が出るものですが、熱き魂そのままに戦いも熱闘・熱戦が多く支持を受けました。こちらは歴史的勝利を上げたラウェイでの試合を報じるミャンマーの新聞。


田村さんはそんなラウェイの公式試合において、外国人として初めて現地ミャンマーの選手に勝利。

これはいわばムエタイにおいて、外国人として初めて王者になった藤原敏男的偉業な訳です!

……すみません、取り乱しましたが、修斗の世界王座奪取、歴史的快挙と業績を残した田村さんですが、2017年の試合で脳内出血を起こし緊急搬送。急性硬膜下血腫で命もあわやの大怪我を負います。

持ち前の生命力と運の強さ、そして適切な処置により一命を取りとめたものの、この怪我がもとで現役引退を余儀なくされることに。命あっての物種、助かってよかったとホッとしたのも束の間、半身麻痺に言語障害と重篤な後遺症に見舞われます。

そこから不屈の精神でリハビリに臨み、趣味で手掛ける絵画とともに入院生活や日々の思いを綴った著書が、『オレの好きな48のファイトスタイル:格闘家にして理学療法士 奇跡の再起道!』です。

題名通り48の項目からなる本書、「マイク・タイソン」「マニー・パッキャオVSティモシー・ブラッドリー」「稀勢の里、優勝」「スティーブ・ウィリアムス」といった格闘家らしいタイトルも並びますが、犬や猫、優しい筆致の虎やライオンといった動物たちに和まされます。蛭子能収や寺門ジモン、上島竜兵といった取り上げる芸能人も独自のチョイスで何だかツボです。

そんな田村さんの日常を綴ったエッセイとして楽しめる一冊ですが、入院生活とリハビリに関してはやはり多くのページが割かれており、献身的に支えた奥さんとの夫婦愛の物語でもあります。

「人間、与えられているものをどう生かすかを考えなくちゃいけないのに、与えられなかったものにフォーカスして悲観して、逃げ道を作りやすいものです。(中略)つまるところ何かのせいにしていればその方が楽だから、変わるのが大変だから、『自分に何々があればこうなっていたのに』という可能性に逃げられるから。ここから脱出するには勇気が必要です。勇気なんて何もない所からでも捻り出せます。そう思うか思わないかは自分次第です」(同書より)


無いものを羨むのでなく、自分に与えられたものを生かす── 死線を越え、いま生きていることに感謝する田村さんだからこそ、説得力を持って響くメッセージです。

致死率が高く、社会復帰も困難とされる急性硬膜下血腫ですが、後遺症に悲観せずリハビリを積み通常に社会生活を送れるまでに復活した闘いの記録が綴られています。

といった"YOU買っちゃいなよ"な本書ですが、Amazonで検索を掛けるとなぜか18禁のウッフン抱き枕が一緒に出てくるので間違えないよう要注意。もちろん、一緒に買う分には全くノー問題です。


素手の戦いもいとわぬチャレンジ精神と気持ちの強さで、現役時代"鉄人"の異名を取った田村さん。

絵や文章と同様、戦いにも人柄が出るものですが、熱き魂そのままに戦いも熱闘・熱戦が多く支持を受けました。こちらは歴史的勝利

1980年生まれ。

2001年にプロ修斗でデビューし、2004年にミャンマーで国技ラウェイにおいて外国人として史上初めて王者に勝利する(4RKO)。

2007年、修斗世界ライト級チャンピオン。

2017年、試合中のダメージで急性硬膜下血腫となり2018年に引退。


現在絵を学ぶ花くまイラストクラブのあと取材に応じた田村画伯は、マサ斎藤Tシャツで「僕もヴィレッジヴァンガード(VV)が好きなので、VVが好きな人は絶対好きな本だと思います。だからぜひ読んでほしいです」と笑顔。


本記事はVVmagazine vol.61に掲載されたものの転載です。

VVmagazine vol.61はコチラ

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