ヒマつぶし情報
2018.07.25
疲れたときこそ観たいゆるゆるB級ロードムービー3選!!
小ネタっていいですよね。なにも制約なく、思いついたからやってみました的な。アル中のゲロが燃えたり、サロンパス吸ってみたり、月極めがげっきょくになってたり、ピンクチラシでモナリザつくったり…。日々他の現場で全く使えないノウハウが蓄積されていく三木組。素敵です。ちなみに売れないルポライターが一度死んで蘇る「死にもどき」というものを探す話なんですけど、アレです、伊勢谷友介かっこいいです。本編観たあとオーディオコメンタリーも観るのおすすめ。
『図鑑に載ってない虫』
2007年日本/監督:三木聡/主演:伊勢谷友介ほか/VictorEntertainment,Inc.
ボブ・マーリー生誕の地で撮影された、おんぼろ移動レコード屋の珍道中。ラスタマン2人が車内で延々と繰り広げる脳みそが溶けそうな会話(スピーカーで外に丸聞こえ)。知らないはずなのにどこか懐かしさを覚えるジャマイカの風景、流れる極上のレゲエなどなど、ダラダラ観るには最高に心地よい作品。例えレゲエを知らなかったとしても十分楽しめます。ちなみに僕はこの映画を観てレゲエ好きになりました。細かいことは気にするな! みんな自由に生きろよ!
『ルーツ・タイム』
2006年ジャマイカ、アルゼンチン/監督:シルベストレ・ハコビ/主演:ウールトン・ハリスンほか/アップリンク
脱獄囚3人組がダムに沈む予定の村に隠したお宝を探しにいく珍道中。脱獄逃亡ものといっても緊張感はゼロ。カントリー、ブルース、ゴスペル、バックに流れる音楽がとてもいい。1930年代のアメリカ南部の事情を詳しく知っている人はかなり笑えます。十字路で魂を売った男とか、K○Kみたいな宗教団体とか、ムフフなネタいっぱい。あと、とにかく言いたいのがジョージ・クルーニーの顔が濃いってこと。3人組の中で浮きまくり。ニヤッと笑うとこが最高にうさんくさくて素敵。
『オー・ブラザー!』
2000年アメリカ/監督:ジョエル・コーエン/主演:ジョージ・クルーニーほか/エー・アール・シー株式会社
土屋諒弥(25)愛知県在住/ビックカメラ名古屋駅西店アルバイト
25年間生きてきて、いまだに『超時空要塞マクロスⅡ』と『D-1 DEVASTATOR』が好きという人に出会ったことがありません。
※プロフィールは雑誌掲載当時のものです。
『東京グラフィティ』#136(2016年2月号)掲載