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ヒマつぶし情報

2018.03.20

【コラム】大ヒット配信ドラマ「恋のはじまりは放課後のチャイムから」製作陣に直撃!

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「1000万回という再生回数には正直驚きました」

青春真っ只中にある高校生たちの放課後が舞台となっているネット配信ドラマ「恋のはじまりは放課後のチャイムから」(通称「#恋チャ」)。

このドラマは「卒業式の1カ月前」が舞台となっているんですが、実は今、中高生の間でとても話題になっているんです!

今回はその人気を探るべく、藤井道人さん、志真健太郎さん、原廣利さんの3人の監督と、クリエイティブディレクターの畑中翔太さんにお話を伺いました。まずは、作品の見どころについてそれぞれ語っていただきました。

畑中:この恋チャは「リアルライフシンクロ型ドラマ」という新しい試みなんですが、簡単に言うと、ストーリーが映像を飛び出して「リアル世界」とシンクロしていく新感覚ドラマです。一ヵ月の間、毎日放課後16時に最新話が更新されるんですが、そのドラマと連動して登場人物たちのSNS上でも彼らのやりとりを通じて24時間物語が進んでいくので、視聴者はまるで彼らが実在するかのような感覚を覚えます。登場人物は、主人公・凌(葉山奨之)、詩織(武田玲奈)、郁斗(根岸拓哉=D-BOYS)、海音(ねお)、昇太(怪盗ピンキー)の5人。彼らの恋模様を、ドラマの枠を飛び出してソーシャルや現実世界を通じて実感してもらいたいです。SNSのフォロワーのリプライが彼らの心情に影響してドラマのストーリーが変わったり、ドラマで彼らが訪れたリアルスポットに実際にその痕跡が残っていたり、彼らが“生きている”かのような不思議な体験を楽しめると思います。

藤井:これまで、ドラマというのは映像だけを通じてストーリーの中に没入するという感じでしたが、この恋チャは各登場人物が私たちが普段使っている身近なSNSを実際にも使っていて、SNSを通じて彼らとつながることができることで、視聴者とドラマとの距離感がぐんと近付き、登場人物の感情の余白がより伝わってくる作品になっていると思います。

原:ドラマがリアルな世界に飛び出すのはSNSの上だけではなく、例えばドラマの中で登場人物がカフェなどを訪れて記念に写真を撮ったりするんですが、その写真は実際にそのお店に今も飾られたりしているんです。ドラマで訪れた場所に“痕跡”が残っていることで、彼らが本当に存在しているかのような感覚になり、ドラマとシンクロ体験ができるんです。さっそくファンもその場所に訪れてくれているみたいです。

志真:このドラマのおもしろさは、登場人物たちとSNSを通じて24時間つながっている感覚を楽しめるところにあると思います。ドラマへのコメント欄を見ていると、ファンの皆さま同士で、物語が今後どんな風に進むのか?を会話したり、好きな登場人物を応援したリ、そういったコミュニケーションが生まれているのがわかります。しかも、コメントしているのが中高生だけでなく大人の方も見ていらっしゃるようで、「あんな学生時代を経験したかった」など書いてくださったりしていて、作り手なる僕たちにとっては非常に勉強になりますね。

藤井:作品を作る上でこだわった点ですが、登場人物の5人がまず仲良くないと「同級生」というリアリティが伝わらないと思いました。特にねおさんと怪盗ピンキーさんはお芝居が初めてという中で、5人の距離感をどう近づけるかということを考えて、とにかく一緒の時間を過ごしてコミュニケーションを大事にしてもらったんですが、こちらから特別何か仕掛けをするでもなく、彼らは結果的に非常に仲良くなっていきましたね。


志真: ドラマの中だけでなく、実際の撮影現場でも5人が仲が良いのはファン的にはたまらないのではないかと思います(笑)。


藤井:あとは、撮影現場にもこだわりました。一般的には学校を使った作品だと廃校を使うケースが多いんですが、今回はよりリアリティを出すためにちゃんと生徒が通っている学校を選んで撮影に臨みました。

原:僕がこだわったのは、1話ずつの終わり方。次のストーリーに対してどう期待を持たせるかという点ですね。あとはSNSの裏アカウントをうまく使って、視聴者がまた次のストーリーを見たくなるように工夫しました。そういえば、撮影中、その撮影場所の目の前に宣伝カーが止まってしまい、1時間半くらい撮影が中断してしまったといいうハプニングなんかもありましたね(笑)。

志真:僕ら3人は同じ大学の出身でBABEL LABELという会社に所属してるんですよ。


原:今もよく飲みに行きます。


藤井:週に2回くらいは喧嘩も…(笑)。


原:飲みに行くと熱い映画論が繰り広げられますね。しゃべることも毎回同じで、嫁から「また同じ話してる」って言われるくらい…(笑)。


志真:この作品は、僕ら3人で週ごとに、1週目は藤井、2週目は原、3~4週目は志真といった具合に監督をバトンタッチしていったんですが、時間がない中、俳優さん、脚本家さんたち含めうまくつないでいくようコミュニケーションがとれたのは、昔からの仲があったからこそというのもあります。かれこれ12~13年も一緒ですし。

畑中:今後の最大のみどころは、やはり3月26日に行われる「恋チャ卒業式」ですね。ここで物語のひとつの結末を迎えることとなります。この恋チャ卒業式では参加者の皆さまにも「卒業生」というかたちで実際に体験参加していただくんですが、このドラマの企画を考えた段階から、最後はファンの皆さんが5人と一緒に卒業式を迎えるというリアルでの“シンクロ体験”をゴールに考えていました。再生回数も前編の10話が終わったくらいの時点で1000万回を突破しまして、最終的にどこまでいくか、テレビがライバルというわけではないですが、“テレビの次のかたち”をどう作るかということを見据えつつ作っているので、残りのストーリーを楽しみにしてもらえればと思っています。

藤井:俳優陣の演技にもぜひ注目ですよ!葉山奨之さんは若いときから沢山の作品に出演されている実力のある俳優で、武田玲奈さんは僕が若い時から見ていて本当にいい女優さんになったなと感じています。根岸拓哉さんは自分の枠を超えた演技ができ、ねおさんは16歳と若いだけあって順応性がかなりあって成長著しく、怪盗ピンキーさんは役と本人とのギャップがかなりある方なんですが、それがまた良い味を出しているんです。


原:今回の主題歌、ポルカドットスティングレイさんの「少女のつづき」もすごく良いですよね。今回のドラマのために書き下ろしてくれたんですが、曲が流れると物語が重層的に見え、もう大好きになりました(笑)。


志真:動画の限界視聴時間は2分と言われている中で、1話5分ほどのドラマでここまででトータル1000万回という再生回数には自分たちも正直驚きましたが、業界自体に一石を投じられるような作品になれれば良いなと思っています。3月26日の「恋チャ卒業式」をぜひお楽しみに!




 ライター・写真:小山田滝音

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