ヒマつぶし情報
2018.02.26
めったに観られない珍しい作品が上映されると話題のカナザワ映画祭上映作品ベスト3
ナチス政権によるドイツ第三帝国のプロパガンダ映画で1935年のヴェネチア・ビエンナーレの金メダル受賞作。が、ナチズムを助長したとしてドイツでは現在でも上映禁止。カナザワ映画祭2008で上映された際は会場は満員で異様な熱気に溢れ、ネオナチ?という人から老夫婦まで観客はさまざま。ヒトラーの演説の力強さと、白黒の美しい映像がもうすごい。善悪を超えてすごい。んで、心が強いときに観てください。
『意志の勝利』
1934年ドイツ/監督:レニ・リーフェンシュタール/出演:アドルフ・ヒトラーほか/是空
1925年制作のサイレント・モノクロ映画で、SFの金字塔。それにディスコの帝王ジョルジョ・モロダーが色彩と音楽をつけ、1984年に復活させた映画。カナザワ映画祭では、当時のフィルムを爆音で上映しました。音楽があることで展開がドラマティックになり、モノクロとは完全に違う映画。すべてに強烈に感動して号泣です。古いフィルムのジジジという音、そして浮ついた色の感じ、やっぱりフィルムが最高!
『メトロポリス(1984年 ジョルジョ・モロダー版)』
1984年アメリカ/監督:フリッツ・ラング/出演:アルフレッド・アベル/音楽:ジョルジョ・モロダー/Kino Lorber films
昭和の風情が色濃く残る飲み屋が連なる金沢・新天地商店街の広場にて野外上映された作品。不思議に観ていると街の景色がいかがわしく異様になっていく。というのも、ドキュメンタリーと謳いつつ実は嘘だらけのいかがわしい映画だから。無名の骨を守る赤頭巾教団、蛇を常食とするマラヤ人…美しい音楽に残酷な映像で魅せられてしまうが…んなことあるかい! いや、あるのかも…?って思っちゃう。
『世界残酷物語』
1962年イタリア/ 監督:グァルティエロ・ヤコペッティ/ジェットリンク
野田麻衣子(29)茨城県在住/イオンモールつくば店店長
飲酒に次ぐ飲酒で脳みそが退化している気がします。 お父さんがアル中なのでそうならないように祈っています。
※プロフィールは雑誌掲載当時のものです。
『東京グラフィティ』#143(2017年4月号)掲載