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2022.04.21

【キタコレ!】お風呂俳優 髙﨑俊吾の銭湯日記Vol.25 現代銭湯建築の傑作 空間としての銭湯〜大蔵湯〜

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現代銭湯建築の傑作 空間としての銭湯〜大蔵湯〜

花粉が猛威をふるい、早く季節変わってくれーなんて思ったりもしますが、サウナ活動するには、ちょうどよい外気温で気持ちよかったりもするから困っちゃいます。そんな戯言はさておき、改めましてお風呂俳優・髙﨑俊吾の銭湯日記です。

今回ご紹介するのは、東京都町田市にある大蔵湯さん!銭湯好きの方からしたら、一回は聞いたことがあるかもしれない有名な銭湯さんです!

最寄駅は、JR横浜線の小渕駅で徒歩10分ほど。小田急線の町田駅からはバスで15分ほど。

大蔵湯さんには16台の駐車場がありましたので、今回は車で行ってきました!

取材日は奇しくも3月の雪の日。寒い寒い外気温、暖かいお風呂が体の芯まで染み渡りそうです。

銭湯好きから言わずと知れた大蔵湯さん。その魅力はその外観からも見てとれます!

大蔵湯さんは、昭和41年創業、今年で56年を迎えます。2016年に現在の形でリニューアルオープンされました。建築家の今井健太郎さんが手がけたこの銭湯建築こそ、現代銭湯建築の傑作と呼ばれています。以前ご紹介した『えごた湯』や渋谷の『改良湯』、『戸越銀座温泉』などもこの今井さんによるものです!今井さんの手がける銭湯に共通するのが、銭湯という「空間」をどのようにプロデュースするかということ。大蔵湯さんの銭湯空間をご紹介していきます!

下駄箱は、高級感もありつつ落ち着きも感じるダークブラウンで統一されています。木の色が温もりを感じさせます。

木材と白い壁でシンプルでありつつ、和モダンで調和のとれた店内です。広すぎないロビーが実に落ち着きます。

ちょろっとした置物だったりが和でとても可愛い。

入湯料は一律480円。サウナ付きにすると720円で、バスタオル、フェイスタオル、おまけに体を洗うナイロンタオルまでついています!もちろんサウナ付きを購入して浴室へ行ってみます!

ここからは公式HPの写真を拝借します。

ロビーと同じく、木と白い壁とで構成された脱衣場です。床にはゴザが敷かれています!お風呂上がりにひやっと冷たい床を歩かないといけないとき、ありますよね!このゴザは本当にありがたい。

ゴザのおかげで一気に和室空間となり、日本人みんな落ち着くと思います!

ロッカーも充実の39ヶ所。

浴室内はこんな感じ。

入ってすぐに目に飛び込んでくるのが、黄色の小さなパネルで描かれた巨大な富士。この黄色い富士こそ、大蔵湯さんの代名詞でもあります。横山大観『朝陽霊峰』をモチーフにデザインされたこの絵は、浴室内全体を包み込み、明るい澄んだ空間を演出しています。

窓格子にもこだわっていて、浴室内が丸っと和室になっているような感じを受けました!

カランは14ヶ所。シャンプーインリンスとボディーソープは備え付けてあります。

内湯もシンプルで、大きめな檜の浴槽と、熱湯が一つだけです。ジェットバスなどを排除し、軟水を使用した湯船に浸かっていると、なにこれめちゃくちゃ気持ちいいと感じました。なんでか不思議なんですけど、本当にとても気分が良くなるお風呂です!おそらく、ジェットバスなども排除し、聞こえるのはカランの音と湯が注がれる音のみで、和室の中で凛とした空気の中寝転んでいる感じなんです!わかりますかね!笑

とにかく、シンプルな浴槽でここまで感動したのは初めての体験でした。これはぜひ味わってもらいたい。熱湯はイベントごとに変わる湯で、チルアウトの湯というものをやっていました!リラックス効果が抜群のようです!

サウナは90度ほどで4、5人ほどのこじんまりした空間。小さめだからこそ、室内が温まりやすく、90度でもしっかりと整うことができます!水風呂は18度ほどでした!

スッキリ癒されて、浴室を後にします。

脱衣場には小さな休憩スペースがあって、これがまたとても可愛い!小さな庭を望むこともできて、とても癒されます!

ロビーでコーヒー牛乳を購入。120円でした。

ということで、今回は大蔵湯さんにお邪魔してきました。

銭湯全体としての統一感は言わずもがな、やはりとても感動したのが浴室です。お風呂という日本人にゆかりがある文化を、周囲の空間までも計算することで、究極にくつろげるものへと昇華できるということを改めて学びました。これぞ現代銭湯建築の傑作、と言われるのは納得です。たんなる浴室だけでなく、そのお風呂のある建築も、併せてコンセプトにする、総合空間プロデュースとしてのお風呂演出を是非、体感してみてください。

今回の探索人

髙﨑俊吾 

Twitter:https://twitter.com/shun5tksk1112

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